新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

むくみ

むくみ(浮腫)を一言で表現すると、余分な水が溜まっている状態と表現することができます。むくみが生じる原因はさまざまであり、また、全身的に生じているのか、体の一部分で生じているのかも病態によりさまざまです。

<主な原因>
・静脈系の水圧上昇 … 右心不全や深部静脈血栓症など
・血漿浸透圧の低下 … 栄養失調、肝硬変、ネフローゼ症候群など
・リンパ浮腫 … リンパ節郭清を伴う手術による後遺症
・血管透過性の亢進 … 感染症や蜂窩織炎など
・粘液水腫 … 甲状腺機能低下症によるものです
・原因不明 … 女性におおく、エストロゲンの関与が疑われています

<検査・治療>
むくみというのはなんらかの疾患・原因によって生じる症状であるため、むくみに対する検査および治療は想定される原因によって異なります。

・心不全
 …胸部X線写真や心電計、心臓超音波検査などをおこないます。治療は利尿剤やβブロッカーなど
  の薬を使用します。
・深部静脈血栓症
 …基本的に緊急対応を要する状況です。全身的な造影CTにより血栓の存在する部位を確認しま
  す。肺塞栓症や脳梗塞、心筋梗塞に進展する可能性があります。
・リンパ浮腫
 …利尿剤による対症療法が主となります。
・蜂窩織炎
 …リンパ流のうっ滞にともなう局所的な感染症です。抗生物質による治療が必要です。
・粘液水腫
 …甲状腺機能低下症にたいする検査・治療をおこないます。

原因が特定できない場合や特発性浮腫の場合には、対症療法として利尿剤などを使用します。

西洋薬の利尿剤では脱水症や電解質異常などの副作用が生じる可能性があるため、高齢者などでは特に注意が必要です。

漢方薬では「五苓散(ごれいさん)」という薬が利尿剤として有名です。五苓散は水分分布の偏りを修正してくれるため、余っているところの水分を排出し、不足しているところに巡らせる効果があります。また、脱水症を引き起こさないよう工夫された生薬構成であるためご高齢者にも安心して使用することができます。 
新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック
ネット受診予約