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やけど(熱傷)

やけど(熱傷)をした場合にはすぐに冷やすことが大切です。

やけどは熱による傷害が皮下のどのくらい深くまで及んでいるか、また、どのくらい広い範囲に及んでいるかにより治療方法が異なります。下記の分類を参照してください。

やけどに対する基本的な治療は冷却することです。痛みが強ければステロイド軟膏の外用や鎮痛剤の内服により対症的に治療します。水疱(みずぶくれ)については被覆材で保存する場合もありますが、すり傷と同じよう要領で治療する場合もあります。また、創傷部の感染を予防するために可能な範囲で流水洗浄することが大切です。 

やけどの深さが深く、潰瘍ができてしまっている場合には細菌感染の予防、壊死組織の切除をおこない創傷治癒を目指します。瘢痕になってひきつれないようにリハビリテーションを行うことが重要です。

中等度以上のやけどの場合には全身状態が危険な場合もあるため入院治療が必要になります。受傷範囲が広い場合には皮膚移植が必要になる可能性があります。また、しばらく経ってから胃潰瘍を生じる可能性もあります。

温熱器具などによる低温やけどの場合、見た目よりも受傷の広さ・深さともに重症の可能性があります。 できる限りはやく医師の診察を受けてください。

<参考> 
【深度分類】 
Ⅰ度:皮膚表面付近の熱傷です。赤く腫れて痛みがあります。 
Ⅱ度:やや皮下まで進んだ熱傷です。傷害の深さによってさらに2段階に分けます。 
 ・浅達性Ⅱ度…赤く腫れて痛みが強く、水疱やびらんが生じます。瘢痕は残りません。 
 ・深達性Ⅱ度…壊死や潰瘍を生じ、痛みをあまり感じません。瘢痕が残ります。 
Ⅲ度:壊死や潰瘍、黒焦げになってしまう状態です。
 
【重症度】 
軽度:Ⅱ度熱傷が体表面積の15%未満、Ⅲ度熱傷が2%未満 
中等度:Ⅱ度熱傷が15~30%、Ⅲ度熱傷が10%未満ですが、顔面や手足の熱傷は除きます 
重症:Ⅱ度熱傷が30%以上、顔面や手足のⅢ度熱傷のあるもの、Ⅲ度熱傷10%以上、気道熱傷を疑うもの、骨折をともなうものなど  
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