新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

慢性腎臓病

腎臓は人体の血液ろ過装置です。
血液中の有害物質や塩分を尿に排泄することで血液を浄化してくれています。

腎臓がなんらかの理由で障害を起こしている状態を慢性腎臓病(CKD)と呼びます。CKDは医学的な検査により腎臓に障害があることがあきらかで、腎臓のろ過能力が低下している状態が3か月以上続いている場合に診断されます。
日本人の8人に1人が慢性腎疾患であり、世界的にも増加しています。

早期では自覚症状に乏しいため、健康診断の尿検査で蛋白尿や血尿を認めた場合などは医療機関への受診をおすすめします(蛋白尿や血尿は必ずしもCKDを意味するわけではありません)。

<検査>
慢性腎臓病(CKD)の原因を突き止めるためには専門医による詳細な検査が必要ですが、血液検査尿検査によりクリニックでも慢性腎臓病であると判断することができます。

※CKDの原因となりうる疾患
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、関節リウマチ、糸球体腎炎、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、膀胱炎、尿路結石 など

広く利用されている薬物*も腎障害の原因となりうるため、使用に注意が必要です。
*解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンやロキソプロフェンなど)、抗リウマチ薬、ビタミンD、カルシウム、抗生物質など

<治療>
慢性腎臓病の治療目標は透析にならないことと心血管疾患を発症しないことにあります。慢性腎臓病は現代社会における生活がリスクとなっているため、生活習慣の改善は必須です。メタボのかたは要注意です。

喫煙 … 禁煙は慢性腎臓病の発症・進行を抑制します
塩分 … 1日6g未満の塩分制限が重要とされます
タンパク質 … 腎機能が悪化した場合には制限が必要です

高血圧はCKDの重要なリスクです。
生活習慣の改善とともに、薬物治療がおこなわれます。薬物治療では腎臓保護効果のある降圧剤**が優先して使用されます。
**イミダプリル、エナラプリル、ロサルタン、カンデサルタンなどのACE阻害剤あるいはARBのグループ

海外の取り組みでは生活習慣の厳格な管理によって透析を導入せずに多くの人が暮らすことができています。
透析は心身への負担も大きく、日常生活の質(QOL)を大きく低下させます。透析にならないためにも、日々健康的な生活を心がけましょう。 
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