新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPDとは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期間の喫煙や大気汚染などの影響で気道や肺に慢性炎症が起こり、息切れ・慢性の咳・痰を主症状とする病気です。
長期間の炎症で破壊されてしまった肺の組織は元に戻ることがありません。そのため、COPDは治療を続けていても緩やかに進行していってしまう疾病です。「坂道や階段で息切れする」「痰が続く」といったご相談が当院にも寄せられています。

COPDは進行性の疾患ですが、早期診断と適切な治療で、生活の質(QOL)を改善し、悪化を防ぐことが可能です。

<標準的な治療>

現代医学におけるCOPDの基本治療は以下の通りです。

・禁煙指導:治療の最優先事項。喫煙を続けると病状は進行します。

・吸入薬治療:

 ①長時間作用型気管支拡張薬(LABA、LAMA)

 ②吸入ステロイド薬(ICS)+LABA併用(重症例)

・ワクチン接種:インフルエンザや肺炎球菌感染の予防(COPDの治療というよりも感染した際の重症化を防ぐことが目的です)

・呼吸リハビリ:運動耐容能を高め、生活機能を維持

・在宅酸素療法:重症例で必要に応じて導入

これらの治療は、症状コントロール・増悪予防・生命予後改善に効果があります。


漢方医学からみたCOPD

漢方ではCOPDを「肺虚(はいきょ)」「痰湿(たんしつ)」「気虚(ききょ)」の状態と捉えます。
症状の背景にある「体力低下」「痰の停滞」「肺の潤い不足」を整えることを目的とします。

代表的な処方例:

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力が落ち、息切れや慢性の疲労を伴う方に。免疫力を高めることで、風邪の発症率を改善する効果もあります。

六君子湯(りっくんしとう):痰が多く、胃腸も弱い方に。体質改善の一手です。

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう):咳や喘鳴が強く出るときに。どちらかと言えば熱がこもっている人向きです。

麦門冬湯(ばくもんどうとう):乾いた咳が長く続く方に。夜に発作的に咳が出る方に適しています。

これらは保険診療でも処方可能であり、西洋薬と併用することでQOL向上を目指すことができます。


当クリニックの診療方針

当院では「標準的なCOPD治療(吸入薬・禁煙指導・ワクチン接種) + 漢方薬による体質改善・慢性症状の緩和 + 呼吸リハビリ指導や生活習慣の改善サポート」を組み合わせた診療を行っています。

「息切れが強く外出がつらい」「痰や咳が長引く」「体力が落ちて不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。


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