新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

関節痛・神経痛・筋肉痛

漢方ではさまざまな痛みの治療をおこないます。

東洋医学では「通ゼザレバ則チ痛ム」という原則があります。
つまり「何らかの通りが悪いと結果として痛みが生じる」というわけです。
具体的には東洋医学の三大要素である気(き)・血(けつ)・水(すい)の要素に注目します。
さらに、これらの巡りを妨害する寒熱という要因についても考慮します。

「痛み」に対してよく使用される漢方薬をご紹介いたしますので、なんとなくイメージをつかんでいただきたいと思います。

<痛みに対して使用される漢方薬>
桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
 …冷えにより悪化する神経痛や関節痛に頻用される漢方薬です。
  気の巡りを調整する桂枝湯に、水の巡りを改善する「茯苓」「朮」、さらに
  体を強力に温める「附子」を加えています。
  「冷え」「痛み」「むくみ」の三拍子が揃っているときに使用します。
  帯状疱疹後の神経痛などによく使用されます。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
 …脚のしびれとむくみに対してよく使用されます。
  本来は腎虚による足腰の冷えと衰え、尿トラブルなどが主な治療目標です。
  化学療法による末梢神経障害を軽減させる効果があることも知られています。
  また、冷え性のご高齢者の腰痛にもよく効きます。

五苓散(ごれいさん)
 …水のめぐりの悪さによって生じる症状に対する基本的な治療薬です。
  むくみや下痢・嘔吐、めまいなどに使用されることが多いですが、天候の影響を
  うけるタイプの頭痛によく効きます。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
 …水太りのひとのダイエット漢方としても市販されています。
  本来は気虚(気の不足)と水滞(水の貯留)を治す漢方薬です。
  膝関節のむくみと痛みに対してよく利用されます。

当帰湯(とうきとう)
 …左胸から肩にかけて放散するような痛みに不思議と効く漢方薬です。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
 …微小血管の血行障害と冷えが関与することで生じる痛みに対して使用します。
  寒冷刺激により突然差し込んでくる頭痛、腹痛、手足の痛みなどの「疝痛」に対
  して処方されます。
  婦人科領域の手術を受けたあとは骨盤部分の微小循環が悪化するため、冷えによ
  り下腹部痛や下肢の痛みが生じます。このような状況に最適です。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
 …体にこもった熱を排泄するための薬です。
  熱がこもることで気や血の巡りが悪くなり、頭痛や肩こりを生じる場合に使用さ
  れます。


ここでご紹介している漢方薬はごく一部の代表的な漢方薬です。
実際の診療では、上述した原則を意識しながら漢方薬を選択しています。


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