新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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胸や背中の痛み

胸や背中の痛みはさまざまな原因により生じる症状です。筋肉や骨格などの部分から生じる痛みと内臓に由来する痛みがあります。また、命に関わる危険な疾患の可能性もありますので、注意が必要です。

胸の痛みのおもな原因疾患
帯状疱疹、肋間神経痛、肋骨骨折、自然気胸、胸膜炎、心膜炎、心筋梗塞、肺血栓塞栓症 など

背部の痛みのおもな原因疾患
大動脈解離・破裂、膵炎、悪性腫瘍 など

いくつかの疾患について説明します。

帯状疱疹
 肋間神経に沿った領域に、左右どちらか(まれに両側)に鋭い痛みが生じます。水疱などの皮膚症状は痛みが生じてから数日後に出現します。原因は神経根に住み着いているヘルペスウイルスの一種(帯状疱疹ウイルス)の活性化ですが、疲労が蓄積しているときや過度のストレスがかかっているとき、免疫力が低下したときなどに生じます。ご高齢者では内臓悪性腫瘍が隠れている可能性を考慮する必要があります。
 治療は抗ウイルス薬(内服、外用、注射)と、痛みに対する鎮痛剤です。帯状疱疹が治まったあとも神経痛が続くことがあり(帯状疱疹後神経痛)、治療には難渋することがあります。帯状疱疹そのものは2週間程度で収束していきます。
漢方では帯状疱疹になりやすい状況を気虚と考え補中益気湯を使用することがあります。また、帯状疱疹後神経痛に対しては体を温めて痛みを取る桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)などの鎮痛系漢方薬を使用します。

自然気胸
 特別な誘因もなく肺の一部に穴が開いて胸腔内に空気が漏れ出す疾患です。呼吸と連動した胸の痛みが生じます。軽症であれば安静にしていることで自然に改善しますが、中等症以上では入院での外科的な処置・治療が必要となります。
 診断・重症度判定には胸部レントゲン写真が簡便かつ有用です。自然気胸の原因として、肺の一部に脆弱な部分(ブラという嚢胞)が存在する場合があり、ブラの位置や大きさを確認するために胸部CTをおこないます。自然気胸を繰り返す場合には原因となるブラを切除します。

狭心症/心筋梗塞
 心臓(の筋肉細胞)を栄養する動脈の狭窄や閉塞のため、心臓への血液・酸素の供給が不足した状態です。心筋への血液・酸素供給が一時的に不足し、心筋細胞が苦しくなってしまうのが狭心症、供給不足により心筋細胞が壊死してしまうのが心筋梗塞です。詳細は内科の解説ページをご覧ください。

肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
 下肢や心臓でできた血栓が肺動脈に詰まった状態です。突然の呼吸困難と激しい胸の痛みを自覚します。診断には胸部造影CT検査をおこない、血栓の存在と閉塞部位を確認します。肺における血流・呼吸が広範囲で阻害されてしまうため緊急対応が必要な場合が多く、致命的な疾患です。
 名前の由来の通り、固定された姿勢で長時間過ごすことで下肢の静脈に血栓という血の塊ができやすくなります。日常生活でも起こりうることであるため、こまめに立ち歩いたり下肢のマッサージをよくするなどの予防が大切です。

大動脈解離/破裂
 突然はじまる激しい痛みとともに、冷や汗や吐き気、血圧の低下などさまざまな症状が生じます。症状は大動脈解離の部位と範囲により影響を受ける領域によって異なります。緊急対応が必要な致命的な疾患です。

急性膵炎/膵癌
 膵臓は胃の背側に位置している消化器のひとつです。急性膵炎により周囲に炎症が波及した場合や、膵癌の進行により周囲への浸潤が生じると、解剖学的な理由により背中の痛みとして生じます。

肋骨骨折
 明らかな外傷のエピソードがある場合には肋骨のレントゲン写真でも骨折を確認できますが、そうではない場合に撮影した肺を主とした胸部レントゲン写真では肋骨骨折の発見は困難です。肋骨骨折の場合には呼吸と連動した骨折部位の痛みを自覚します。また、骨折部位の圧痛や腫脹・内出血なども生じます。骨粗鬆症の進行したご高齢者では自分の体重で肋骨骨折を生じることもあります。

肋間神経痛、心臓神経痛
 器質的な原因や異常が認められない胸部の痛みとして頻度が高いものです。刺すような鋭い痛みですが、基本的には短時間で治まります。ストレスや自律神経失調症の範疇でとらえられることが多く、治療としては不要ですが痛みが強く日常生活に支障がある場合にはNSAIDsなどの鎮痛剤を処方されることが一般的です。    
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