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💙心身症🥶

誤解を恐れずに表現すると、心身症とは肉体の疾患です。
心身症は肉体的な疾患ですが、その発生に心理的・精神的要因や社会環境などが関与しているものと定義されています。
心身症は肉体的疾患であるため、実際に肉体や臓器になんらかの異常が発生しています。これらの点から機能の失調(なんとなくうまくいかない)である自律神経失調症(身体症状症)とは明確に区別されています。

また、うつ病や不安神経症などの精神疾患とも明確に区別されています。

「心身症」には非常に多くの疾患が含まれていますが、心身症に含まれる疾患が必ずしも心身症として治療すべきであるとは限りません。
例えば胃潰瘍は心身症に含まれる疾患ですが、ヘリコバクター・ピロリという細菌によって発症する場合には心身症と考えるべきではありません。一方、ストレスや生活の乱れで発症している胃潰瘍の場合には心身症として治療するべきです。
このように「心身症」であると考えるべきか否かはその発生に心理的・精神的要因や社会環境などが関与しているか否かという視点を考慮する必要があります。

<代表的な心身症>
・胃潰瘍     ・気管支喘息   ・高血圧症
・過敏性腸症候群 ・過換気症候群  ・狭心症
・糖尿病     ・片頭痛     ・アトピー性皮膚炎
・肥満症     ・めまい症    ・じんましん
・月経不順    ・腰痛症     ・円形脱毛症
・顎関節症    ・過活動膀胱   ・インポテンツ

これらは心身症のごく一部であり、実際には非常に多くの症候が心身症であると考えられます。
下部の主な心身症の一覧表もご参照ください。

心身症と認められる場合には薬物療法だけではなく心身医学療法を併用することが重要です。
ストレスや心理的側面が症状の原因である以上、薬物療法は症状を抑えるだけの対症療法に過ぎないことになります。
当院では限られた診療時間内でも可能な範囲で心身医学療法を取り入れた診療をおこなっています。

東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」という基本原則・治療姿勢があります。
それは西洋医学のように肉体と精神を分離して扱うのではなく、体も心も連動・連続した一体のものであるという考えです。
「病は気から」という言葉がある通り、漢方では肉体的な気の異常と、精神としての気の異常を表裏一体としてとらえて病態を診断、治療します。
そのため漢方薬は心身症に有効である場合が多く、漢方内科と心療内科はオーバーラップしている部分が大きいのです。

尚、心身症に対する漢方治療をおこなった場合には「心身医学療法」を診療費に加算させていただきます。
(初診時には診察に30分以上時間がかかった場合にのみ加算。再診時には時間に関わらず加算。)
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