かつて、慢性肝炎に対して小柴胡湯が濫用され間質性肺炎という副作用が多数報告されたことがあります。
小柴胡湯による間質性肺炎は、基本的にアレルギー性急性間質性肺炎であり、頻度は10万人に4人程度とされます。
初期症状としては息切れが重要です。
柴胡(さいこ)や黄芩(おうごん)という生薬を含有している漢方薬では間質性肺炎に注意する必要があります。
もしも息切れを自覚した場合には、胸部のレントゲン写真やCT検査をすることで間質性肺炎の診断を得ることができます。
現在ではインターフェロンを使用中のかたに対する小柴胡湯は禁忌となっています。
小柴胡湯から派生した漢方薬も多く、小柴胡湯の要素が含まれる漢方薬は多数あります。
名前からは判断できないこともあるため、注意が必要です。