骨粗鬆症に対して長期的な有効性が認められている「プラリア注射」を
当院でも対応可能です。
プラリアは抗RANKL抗体という分子標的薬です。
これまでの骨粗鬆症薬は数年で効果がなくなってしまいましたが、プラリアは10年間の継続投与により長期的な効果が認められています。
使用方法:半年に1回、10年間
副作用対策としてプラリア注射を投与中はカルシウム製剤、ビタミンD製剤の内服も併用することが重要です。
また、定期的に血液検査や骨塩量測定をすることも大切です。
重大な副作用として、低Ca血症、顎骨壊死・顎骨骨髄炎、アナフィラキシー、大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折、重篤な皮膚感染症が報告されています。その他の副作用として、背部痛・γ-GTP上昇・高血圧、湿疹、関節痛などが報告されています。
プラリア注射に以外にも注射剤があります。
ボンビバ注射は月に1回静脈注射するタイプの治療薬です。
骨を壊す細胞に働いて、骨の吸収をおさえることにより、骨量を増やす働きがあります。ビスホスホネートという薬の一種です。ビスホスホネート製剤には内服薬があるものの、内服方法の注意点が多いため1カ月に1回の静脈注射の方が圧倒的に便利であるというメリットがあります。
使用方法:毎月1回(4週間毎)、静脈注射
重大な副作用として、アナフィラキシーショック、アナフィラキシー反応、顎骨壊死・顎骨骨髄炎、外耳道骨壊死、大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折、低カルシウム血症があらわれることがあります。
主な副作用として、胃炎、頭痛、背部痛、筋肉痛、関節痛、骨痛、倦怠感、注射部位反応(腫脹、疼痛、紅斑等)、インフルエンザ様症状注)が報告されています。