新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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漢方薬の味や剤型

●味や香りについて

漢方薬の特徴のひとつは、独特な味や香りでしょう。
味や香りがあるということは、そういった薬効成分が含まれているということでもあります。
つまり、味や香りも漢方薬の効き目のひとつだということです。

漢方薬の味は、辛いもの、苦いもの、甘いものなど、それぞれの漢方薬により独特な風味があります。
経験則として”自分の体に合っている漢方薬であれば、味や臭いがあっても抵抗なく飲める”というものがあります。
味や臭いのせいで漢方薬を飲まず嫌いになってしまうことは大変もったいないことです。

●剤型について

錠剤タイプの漢方薬をご希望される方もいらっしゃいます。
医療現場で広く使用されている漢方薬は「エキス剤」というものです。
漢方薬は本来、生薬を煮出してお茶のようにした「煎じ薬」という形で利用されてきました。
しかし、煎じ薬には手間暇がかかるため、インスタントコーヒーのように手軽に利用できて便利な形として開発されたのがエキス剤であり、その大半は顆粒状または細粒状の製剤です。漢方薬の効能・効果を失うことなく、日本中で利用できるようにするためにはそのような形にするのが精一杯だったということです。
漢方薬業界最大手のツムラの製剤はすべて顆粒状製剤です。クラシエやオースギなど一部のメーカーがごく一部の漢方薬について錠剤タイプを製造しているのみです。
そのため、錠剤タイプのみをご希望された場合には、患者様に最適な漢方薬を選ぶことができず、治療効果も期待できないことがほとんどです。また、錠剤タイプであっても1日の内服量が18錠や27錠など、ふつうの薬に比べて非常に多くなりますのでご注意ください。

お子様のお悩みに漢方薬をご利用になられる場合にも、基本的に顆粒または細粒のエキス剤となります。独特な味や香りのある顆粒・細粒をお子様がきちんと内服できるか十分に検討してから受診していただきますようお願い申し上げます。
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