新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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酸化ストレス検査

「酸化ストレス」という言葉をご存知ですか?
「酸化ストレス」とは「酸化反応によって引き起こされる有害な作用」のことで、活性酸素と抗酸化システム(抗酸化物質)、抗酸化酵素とのバランスとして定義されています。酸化反応は細胞において異物や微生物を除去するための仕組みとして利用されていますが、その酸化反応によって起きる不都合な部分のことを「酸化ストレス」と言います。

活性酸素とは?

呼吸で取り入れた酸素(O₂)がさまざまな刺激によって活性酸素「O₂⁻」になります(電子が1個不足している状態です)。
O₂⁻は、まわりにいる分子から電子を1個奪い取って、自分は正常な酸素分子(O₂)に戻ろうとします。
電子を奪われた分子は本来の機能を失います。細胞内で活性酸素が多量に発生すると、細胞そのものが機能不全となり死んでしまいます。
活性酸素O₂⁻が過剰に発生してしまうことを「酸化ストレスが大きい」といいます。

「酸化ストレス」は心理的・肉体的ストレス、紫外線、放射線、大気汚染、タバコ、薬剤、金属、酸化された食べもの(揚げ物や焼き肉のようなもの)などを食べるなどの日常生活の要因によって高まります。過度な運動も酸化ストレスを高める要因の一つですので、マラソンなどをされる方は気をつけましょう。

「酸化ストレス」の何が悪いのか?

「酸化ストレス」が増大すると、細胞内のDNAやミトコンドリアが傷ついたり、慢性的な炎症の原因となるため、がんや糖尿病、高血圧、自己免疫性疾患、神経変性疾患、認知症などさまざまな疾患を発症するリスクが高くなります。酸化ストレスを減らすことでさまざまな疾患の発症リスクを低減するばかりでなく、すでに発症してしまった疾患の症状や病状をある程度改善する可能性があることが医学研究により明らかにされています。

自分の「酸化ストレス」を測定しよう

「酸化ストレス」は血液検査によって測定することができます(自費)。
酸化ストレスの大きさを意味するd-ROMsと、酸化ストレスへの耐久力を意味するBAPの2つをセットで検査しています。

・酸化ストレス測定 d-ROMs …酸化ストレスの度合い
・抗酸化力 BAP …酸化ストレスを中和する予備力
・d-ROMs+BAPセット          16,500円(税込)  
  …通常はセットでご利用ください。

酸化ストレス検査事前準備を要するため、ご希望のかたはあらかじめご予約ください。

★酸化ストレスは打ち消すことが可能です★

検査によって酸化ストレスが過剰であるとわかった場合には、酸化ストレスを軽減するための治療をしましょう。生活習慣や食習慣の改善、適切な運動負荷、環境汚染の回避などが重要ですが、サプリメントや点滴でも酸化ストレスを中和することができます。
当院ではα-リポ酸グルタチオンの自費点滴をご案内しております。また、グルタチオンについては内服薬の自費利用も可能です。抗酸化治療について、スタッフまでお気軽にお問い合わせください。


🌀おまけ🌀
人間など、呼吸によって酸素を吸い込んで生きている生物では、生命活動に伴ってつねに活性酸素が発生してしまいます。
活性酸素は細胞内でおこなわれる生化学的反応の積み重ねのなかで、電子e⁻を失ってしまった酸素分子です(O₂⁻)。電子e⁻を失った酸素分子はエネルギー的に不安定になるため、他の分子の電子e⁻を奪ってしまおうとします。活性酸素が他の分子の電子e⁻を奪ってしまうと、電子e⁻を奪われた分子は生物内での反応ができなくなり、こういった分子が増えてしまって細胞の生命活動に支障が出てしまいます。

しかし、活性酸素は本来、細胞の生命活動にとって必要なものです。活性酸素を上手に利用することで有害物質を無害化したり、人体に有害な微生物を破壊したりすることができるのです。活性酸素のことを「諸刃の剣」と例えることがよくありますが、むしろ細胞にとっては必要不可欠な物質であり、活性酸素が大量発生してしまう状況にある現代社会のほうが問題と言えます。

タバコ、排気ガス、農薬、化学薬品、食品添加物、人為的な電磁波、過剰な照明・明かり、放射線…
活性酸素を増大させるこれらの因子は、社会毒とも表現することができます。
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