「5分で終わるガン検診」マイクロCTC検査は、血液中のガン細胞を直接確認する検査方法です。
ご存じでしたか?
体内でガンが発生・増殖していくなかで、ガン細胞は血管内に侵入して血液中を移動するようになります。これが他臓器転移が発生する仕組みです。他臓器転移を起こしたガンは「ステージⅣ」と診断され、一般的には予後不良です。
ガンはどのように進行する?
ガン細胞は、発生した場所で分裂をくりかえし、少しずつ増殖して大きくなっていきます。
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ガン細胞の集団が大きくなると、周辺の組織を破壊・侵食しはじめます。(StageⅠ~Ⅱ)
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ガン組織が大きくなるにつれて、ガン細胞がリンパ管に侵入することでリンパ節転移を起こします。リンパ管は排泄溝(下水)のようなものだとイメージしていただくとわかりやすいと思います。(StageⅡ~Ⅲ)
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ガン組織はさらに増殖するために、ガン特有の血管を伸ばして正常な血管から栄養を吸収しようとします。すると、一部のガン細胞が血管内に侵入して血液中を移動するようになります。
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血管内を泳ぎまわるガン細胞は免疫細胞にみつかると駆除されてしまいますが、免疫の網の目をかいくぐったガン細胞が新たな定着先を見つけるとそこで遠隔転移が発生します。(StageⅣ)
このようにしてガンは発生から徐々にステージⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳと進行していきます。
ガン細胞が発生から早い段階で、遠隔転移を起こす能力※を獲得してしまう場合があります!
ガンは早期に発見・診断できれば手術や放射線など局所的な治療だけで高い根治性が望めます。しかし、周囲に浸潤・転移をしてしまうと、手術や放射線、化学療法などさまざまな治療を駆使しても根治性が低くなっていきます。これが早期発見・早期治療が重要と言われる理由です。
ガンを早期段階で発見するためには、無症状の段階から検査を受けるしかなく、がん検診や人間ドックが盛んにおこなわれているのもそのような理由です。
通常の場合、ガン組織は数年かけて徐々に成長していくものですが、ごくまれに早い段階から高い移動能力を獲得してしまう悪性度の高いガンが生まれてしまう場合があります。
そうすると「がん検診を毎年受けていたのに、発見された時点でもうStageⅣ、手遅れだと言われた!」という悲劇に見舞われてしまいます。
このような悪性度の高いガンを発見するために、血中循環がん細胞検査(マイクロCTC検査)は存在しています。
マイクロCTC検査(血中循環がん細胞検査)は悪性度の高いガンを検出することに特化した検査です!
「マイクロCTCでガンを発見してもステージⅣだったら意味がないのでは?」と思うかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、仮にステージⅣで発見されたとしても、取り返しのつかないほどガンに侵食されてしまう前に治療を開始することで治療成績は向上することが期待できます。
例えば1個だけの肝転移を有する大腸がんの場合には、主病巣と転移巣を切除することでガンが完治する場合があることはがん治療に携わる医師のあいだではよく知られたことです。
マイクロCTC検査はCTやMRI、PET-CT、エコー検査などでガンを肉眼的に確認できるようになるよりも前の段階で悪性度の高いガンの存在に気が付くことができます。その他のさまざまな検査と組み合わせることで従来よりも早急に治療を開始することが可能となります。手ごわいガンに対しても、時間的猶予を確保して総合的な治療戦略を練ることができるようになります。
※ガン細胞が局所的な増殖から遠隔転移を起こす能力を獲得することをEMT(上皮間質転換)と言います。ガン細胞の性質そのものが変化してしまい、悪性度が高くなる現象です。マイクロCTC検査ではEMTを起こしたガン細胞または骨軟部腫瘍の発見に特化しています。
たった5分の採血で血液中のがん細胞をキャッチします
マイクロCTC検査(血中循環がん細胞検査)は、たった1回5分で済む採血検査です。
採取した血液を「セルクラウド株式会社(注)」の検査センターに送り、血液中にガン細胞が存在するかどうか検査をします。
ガン細胞をどうやって見分けるの?
正常な細胞とガン細胞では、細胞の表面に存在するタンパク質に違いがあります。
ガン細胞だけが持っている細胞表面タンパク質に接着する抗体を使うことで、正常な細胞とガン細胞を見分けることができるようになるのです。ガン細胞に接着する抗体は蛍光色素で発光するように設計されていますので、顕微鏡で観察するときにはガン細胞だけが光って見えるので容易に観察することができます。この手法は医学研究においてごく標準的な手法です。
マイクロCTC検査では、検体中のガン細胞の個数を直接カウントして報告します。
確認されたガン細胞の数=悪性度や進行度の目安となります。
【オススメの利用方法】
① ガンの早期発見(ガン検診利用)
…内視鏡よりも、CTよりも早い段階でがん細胞の存在をキャッチできるため、がんの早期発見に有用です。
マイクロCTC検査で陽性と判定された場合には、胃カメラやCTなどの通常の手段で原発巣を同定しましょう。
② 治療後の再発チェック
…手術や治療がひと段落した後の再発点検に。CTよりも、腫瘍マーカーよりも早く再発の予兆をキャッチします。
③ 治療効果の確認
…現在取り組んでいる治療が本当に効いているのか?今の治療を続ける意味があるのか?治療前後の結果を比べることでお役立ていただけます。
(注)マイクロCTC検査(血中循環がん細胞検査)はセルクラウド株式会社が提供する自費検査です。
マイクロCTC検査はどなたでもご利用いただくことができます。
【検査費用】 1回 198,000円(税込)
…検査費用は提供元であるセルクラウド株式会社により指定されています。
※お問合せ後、すぐに検査できる場合もございますが、検査キットの取り寄せが必要な場合もございます。ご希望のかたは事前にご予約ください。