新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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わたしにだけ地震が起きてる!まっすぐ歩けない!

友人やご家族と一緒にいるとき、
ご自分だけ「地震が来ている!」と思ったものの実際には地震は起きていなかったことはありませんか?
あるいは誰かと一緒に歩いていたら「なんで寄りかかってくるの?」と言われたことはありませんか?

実はこれらはある漢方薬の「こういう症状の人につかいましょう」と言い伝えられている症状です。このようなノウハウ的な使い方のことを口訣(くけつ)と言います。藤平健 先生という千葉の偉大な先生がまとめられた文献に載っています。

その漢方薬とは「真武湯(しんぶとう)」というものです。

藤平健先生がまとめた真武湯の口訣は
1. 歩いていてフラッとする、あるいはクラッとする
2. 雲の上を歩いているみたいで、なんとなく足もとが心もとない、あるいは地にしっかりと足がついていないような感じがする
3. 誰かと一緒に歩いていると、なんで私に寄りかかるのか、と言われたりすることがある
4. 真っすぐに歩いているつもりなのに横にそれそうになる
5. 真っすぐに歩こうとするのに横にそれる
6. 座っていたり、腰かけていて、ときにクラッとして地震かと思う
7. 目の前のものがサーっと横に走るように感じるめまい感がある
の7つです。このなかのどれか一つでも当てはまれば真武湯を処方してよいということになります。

一体いつ、こんな症状が現れるのでしょうか?
真武湯を用いるべき状態は、新陳代謝が落ちこんでしまい体のエネルギー切れになってしまっています。「傷寒論」という漢方の古典では「少陰病(しょういんびょう)」という非常に消耗した状態として表現されています。

傷寒論には上述した口訣に負けず劣らずのわかりやすい症状が書かれており、「少陰の病たる、脈微細ただ寐(いね)んと欲す」と書かれています。要するに「だるくて仕方なくてできることならずーっと寝ていたい」という状態です。

そんな状態に本来使用するのが真武湯ですから、新陳代謝も悪くて水の巡りも悪く、元気も十分に巡りません。自分ではしっかりしているつもりでも足もとがおぼつかずにふらふらしたり斜めに歩いてしまったり、座っているときにも体が安定せずゆらゆら揺れてしまうのです。

真武湯は非常に応用の効く薬なので、他にも有用な場面はたくさんあるのですが、藤平健先生の口訣はイメージしやすく真武湯を覚えたてのころにはとても役に立ちました。

漢方薬にはひとつひとつ、物語がありますね。


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