新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

ブログ

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

ブレインフォグにはクラニオセイクラルが良いかもしれない

2022/11/27
最近、クラニオセイクラル・セラピーについて勉強しています。

クラニオセイクラル・セラピーは頭蓋骨の歪みを治して脳脊髄液の循環を調整するセラピーです。
本質としては髄膜に働きかけているようです。

さて、ウイルス感染症後の慢性疲労症候群が、筋痛性脳脊髄炎という名称に変わったことをご存知でしょうか?
慢性疲労症候群のすべて…ではなく一部が筋痛性脳脊髄炎というカテゴリーに入るのだと思いますが、その名のとおり脳脊髄が病態の中心であること認められたことは大きなことです。

慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)に対してはいまだに決定的な治療方法がなく、漢方薬なども駆使した治療が行われています。
そこで、脳脊髄液の循環を調整するクラニオセイクラル・セラピーも効きそうなんじゃないか…ということで施術が広がっているようです。

さて、コロナウイルス感染後やワクチン後遺症としてのブレインフォグが大きな問題となっています。
ブレインフォグもまたその名のとおりの症状で、脳に靄(もや)がかかったような感じで意識としても思考としてもスッキリしない状態です。これは実に苦痛な状態なのですがなかなか理解されない症状です。

このブレインフォグに対しても脳脊髄液の循環を調整することで改善が見込めそうということのようです。

コロナ後遺症やワクチン後遺症についてお悩みの方も多いようです。
通常の治療ではなかなか解決しない症状ですので、一度は試してみてもいいかもしれません。

当院では水曜日の午後に外部セラピスト(浦中さん)によるセラピーをおこなっています。クラニオセイクラル・セラピーも提供していますので、お気軽にお問合せください。

冷えはショウガでは治せない

2022/11/18
日増しに朝晩の気温が下がりつつあります。冷え症の方々には厳しい季節がやってきますね。

寒い季節になると、冷え対策として「ショウガ」を意識的に摂取することが増えるかもしれません。
しかし、東洋医学的観点からすると、ショウガでは冷えを治すことはできません。

どういうことでしょうか?

東洋医学では食物の味や香りだけでなく、身体を温めるのか、冷やすのか、気の巡りへの作用、血行への作用などなど、さまざまな薬理学性質を経験的に理解し、分類しています。

ショウガは温性の食物ではありますが、では、ショウガはどのように身体を温めてくれるのでしょうか?
実はショウガは、身体の中心の熱を体の隅々まで届ける…という作用によって体を温めます。
ここで気を付けなければならないのは、ショウガは「運び屋」に過ぎないということです。
ショウガそのものは熱を産生する食材ではないため、ショウガを食べることで身体は温まりまうが、それは一時的なものにすぎません。
冷え症を治すためにはショウガを食べるだけでは不十分であり、熱を産生するための食材を摂取する必要があるのです。

漢方においては、熱産生のための食材(生薬)の代表といえば朝鮮人参です。
(羊肉などもありますけれども、もっとも一般的なものとしては人参です)

朝鮮人参によって体内で熱を産生します。家の中央にある暖炉や薪ストーブに薪をくべるようなものです。
ショウガは熱を伝えるためのパイプのようなものであり、家の隅々まで熱を届けるための熱伝導設備のようなものです。

附子という生薬もありますけれども、どちらかと言えばガソリンや着火剤のようなものであり一時的にはしっかりと熱を生んで体を温めてくれるのですが、冷え症を本質的に治すということは暖炉や薪ストーブの性能が良くなって常に安定して薪が供給されているような状態ですので、やはり基本は朝鮮人参ということになるでしょう。
だから冷え症を治すためには朝鮮人参と生姜のセットが必要なのです。

とはいえ朝鮮人参は食材として入手しにくいものですので、なにか別の食材で代用するしかありません。
朝鮮人参の薬効成分の主成分としては「ジンセノサイド」というサポニンの一種です。同じサポニンでも種類が違えば当然にその効能や効果も異なるわけですが、それでも同じグループである以上は共通している部分もあるというわけです。

そこでサポニンを多く含む食材としては大豆、ゴボウ、緑茶などがあります。これらが朝鮮人参の完全な代用になるというわけではありませんが、高価な朝鮮人参の代わりとして手に入る安価で日常的な食材としては積極的に取り入れたいものです。
新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック
ネット受診予約