「風が吹いただけでも痛い」――これが「痛風」という名前の由来です。さて、これは現代的な表現でしょうか?実は痛風という言葉は、中国の古典医学書『諸病源候論』(西暦610年頃)にすでに記されており、「風のように突発的に起こり、まるで風が走るように関節を襲う痛み」が語源とされています。現代医学では「尿酸が関節にたまり炎症を起こす病気」とされていますが、東洋医学ではまた異なる見方をします。東洋医学でみる「痛風」の原因とは?東洋医学では、痛風は「痺証(ひしょう)」や「痛痺(つうひ)」と呼ばれる病態に分類されます。「痺」とは、気血(きけつ)の流れが滞って、関節に痛みや腫れ、こわばりが生じる状態です。特に痛風の場合は、以下のような原因が考えられます。1. 外邪(風・寒・湿)の侵入・季節の変わり目や湿気の多い時期に、風や寒さ・湿気が身体に入り込み、関節の巡りを阻害する・これが「風寒湿痺(ふうかんしつひ)」と呼ばれるタイプの痛風になります特徴:寒さや湿気で悪化し、関節が重く痛む。冷えると症状が出やすい。処方例:薏苡仁湯(よくいにんとう)→関節のこわばりや痛みに効き、体内の湿を取り除く。 2. 飲食の不摂生による「湿熱(しつねつ)」の生成・脂っこい食事やアルコール(特にビール)などにより、体内に「湿」や「熱」が溜まりやすくなる・湿熱は尿酸の代謝を妨げ、関節に炎症を起こします特徴:赤く腫れて熱を持ち、激しい痛みがある。口が渇く。尿が濃い。 処方例:竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)→体内の「湿」と「熱」を取り除く。炎症や尿酸の蓄積を抑える。 (炎症を抑えるために黄芩湯(おうごんとう)や三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)を併用する場合があります。)3. 肝腎(かんじん)の虚弱・年齢とともに腎(=老廃物の排出や骨・関節の健康に関係)の働きが衰えると、尿酸がたまりやすくなる・「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」タイプは、慢性的な痛風や再発を繰り返すタイプに多いです特徴:発作はないが、だるさやしびれ、慢性的な関節の痛み。夜間に悪化しやすい。処方例:牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)→腎の機能を補い、代謝を整える。高齢者や長年痛風を患っている方に用いられます。★生活習慣の見直しも重要漢方薬は体質改善に役立ちますが、痛風の根本治療には日々の生活の見直しが不可欠です。以下の点は必ずチェックしてください。⑴ アルコール(特にビール)やプリン体の多い食品を控える⑵ 水分をしっかりとる(1日2リットル目安)⑶ 食事は腹八分、脂質・動物性タンパクの摂り過ぎに注意⑷ 軽い運動を取り入れて代謝を促す☘当院での取り組み当クリニックでは、西洋医学による尿酸値コントロールとともに、東洋医学に基づいた体質診断・漢方治療を行っております。「繰り返す痛風発作に悩んでいる」「薬だけに頼らず根本から改善したい」そんな方にこそ、漢方の力を体験していただきたいと思います。おわりに:風のごとく起こる痛み、漢方でやさしく整える痛風は「風のように痛む」つらい病気ですが、東洋医学では「風を防ぎ、湿と熱を取り、体の巡りを整える」ことで、再発を防ぎ、穏やかな生活を目指せます。ぜひ一度、ご自身の体質に合ったアプローチを試してみてください。いつの日も こころ楽しく すこやかに ⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩ 【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】 ☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆ Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆チャンネル登録よろしくおねがいします☆YouTube ▶ https://www.youtube.com/channel/UCZ77mmHqYxWycSWBzpDRsxQ☆メッセージも受け付けています☆ Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック ☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆ 公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C ♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪
実は痛風という言葉は、中国の古典医学書『諸病源候論』(西暦610年頃)にすでに記されており、「風のように突発的に起こり、まるで風が走るように関節を襲う痛み」が語源とされています。
東洋医学でみる「痛風」の原因とは?
東洋医学では、痛風は「痺証(ひしょう)」や「痛痺(つうひ)」と呼ばれる病態に分類されます。
「痺」とは、気血(きけつ)の流れが滞って、関節に痛みや腫れ、こわばりが生じる状態です。特に痛風の場合は、以下のような原因が考えられます。
1. 外邪(風・寒・湿)の侵入
・季節の変わり目や湿気の多い時期に、風や寒さ・湿気が身体に入り込み、関節の巡りを阻害する
・これが「風寒湿痺(ふうかんしつひ)」と呼ばれるタイプの痛風になります
→関節のこわばりや痛みに効き、体内の湿を取り除く。
2. 飲食の不摂生による「湿熱(しつねつ)」の生成
・脂っこい食事やアルコール(特にビール)などにより、体内に「湿」や「熱」が溜まりやすくなる
・湿熱は尿酸の代謝を妨げ、関節に炎症を起こします
→体内の「湿」と「熱」を取り除く。炎症や尿酸の蓄積を抑える。
3. 肝腎(かんじん)の虚弱
・年齢とともに腎(=老廃物の排出や骨・関節の健康に関係)の働きが衰えると、尿酸がたまりやすくなる
・「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」タイプは、慢性的な痛風や再発を繰り返すタイプに多いです
特徴:発作はないが、だるさやしびれ、慢性的な関節の痛み。夜間に悪化しやすい。
処方例:牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)→腎の機能を補い、代謝を整える。高齢者や長年痛風を患っている方に用いられます。
漢方薬は体質改善に役立ちますが、痛風の根本治療には日々の生活の見直しが不可欠です。以下の点は必ずチェックしてください。
⑵ 水分をしっかりとる(1日2リットル目安)
⑶ 食事は腹八分、脂質・動物性タンパクの摂り過ぎに注意
⑷ 軽い運動を取り入れて代謝を促す
☘当院での取り組み
当クリニックでは、西洋医学による尿酸値コントロールとともに、東洋医学に基づいた体質診断・漢方治療を行っております。
「繰り返す痛風発作に悩んでいる」
「薬だけに頼らず根本から改善したい」
そんな方にこそ、漢方の力を体験していただきたいと思います。
おわりに:風のごとく起こる痛み、漢方でやさしく整える
痛風は「風のように痛む」つらい病気ですが、東洋医学では「風を防ぎ、湿と熱を取り、体の巡りを整える」ことで、再発を防ぎ、穏やかな生活を目指せます。
ぜひ一度、ご自身の体質に合ったアプローチを試してみてください。
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