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便通がよくなるだけで尿酸値は下がる

2023/2/6
「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズ第5弾です。

生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。

今回は高尿酸血症を防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)で治療したケースを2例ご紹介いたします。どちらも40歳以上の男性です。体格はふつうの体格で、肥満ではありません。

高尿酸血症はいわゆる痛風の原因となる病態です。

お一人目のケースです。
治療開始前は尿酸値8.6mg/dl、クレアチニン値1.11mg/dlであり高尿酸血症と腎機能障害を併発した状態でした。他医療機関にて初回治療としてフェブキソスタット錠を処方され、
1ヵ月の内服で尿酸値6.8mg/dlと改善しましたがクレアチニン値は1.02mg/dlとごくわずかの改善にとどまりました。
前医からは薬をずっと内服するよう言われてしまい、体質を改善して薬を不要にしたいとのご希望で当院を受診されました。

フェブキソスタットは中止し、防風通聖散エキス剤を処方しました。
2か月経過した時点で、尿酸値7.2mg/dlと微増しましたがクレアチニン値は0.86mg/dlと改善しました。

その後も防風通聖散を継続しており、次回血液検査の結果で治療方針を検討予定です。

お二人目のケースです。

健康診断で尿酸値9.1mg/dlと高値であり、痛風発作が生じたことはないものの漢方治療をご希望され来院されました。

こちらの方も防風通聖散エキス剤を処方しました。
約半年の治療で尿酸値は7.0mg/dlとなりました。この値はボーダーラインの値ですので、防風通聖散を中止するか継続するかご相談し、その後も内服を継続する方針となりました。

こちらの方も次回血液検査の結果で治療方針を検討予定です。


防風通聖散は市販品で「お腹の脂肪を減らす」と宣伝され、ダイエット漢方として有名な漢方薬です。

本来は便秘症に対して使用される下剤の一種ですが、体力がある人向きのデトックス漢方薬という側面をもっています。

今回ご紹介したお二人は漢方医学的に防風通聖散を使用するには典型的な体質ではありませんでした。しかし、便通の状況を見ながら内服ペースを自己調整していただくことで尿酸値も低下させることができました。しかも最初のかたの場合には腎機能も改善させました。

防風通聖散を理解するには「デトックス」という言葉がキーワードのように思いますし、患者様へ説明する際にもイメージをご理解していただきやすいと思います。


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夜、散歩しただけでコレステロールが下がった

2022/2/2
「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズ第2弾です。

生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するかたは40歳以上のとある女性です。

健康診断でLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の値が約280mg/dlと高水準であることを指摘されました。

基準値(いわゆる正常値)が140未満ですので、基準値の倍近い非常に高い値となってしまっています。

投薬治療はあまりしたくないとのことでしたので、できる範囲で生活習慣の改善に努めていただきました。

まず緑黄色野菜をたくさん食べること。食物繊維として1日20g以上の摂取を目標としていただきました。動物性食品は減らして、ω3系脂肪酸をできる範囲で摂取するようにもしていただきました。
さらに1日30分程度は有酸素運動をおこなっていただくよう指導しました。

結果的には、夜、愛犬の散歩をするというのが日課となったとご報告を受けました。

さて、その後ですが

健康診断から約3ヵ月でLDLコレステロール値が185mg/dlまで改善しました!

夜、散歩するという習慣を身につけたおかげで約100mg/dlもLDLコレステロール値が低下したのです。

これは驚異的なことではありませんか?
お薬を使わなくてもたった3ヶ月でコレステロール値はこんなにも低下させることができるのです。

何十年も薬を飲み続けてその分の医療費を支払うより、健康的な生活習慣を何十年も続けることで経済的にも何倍ものメリットが得られるのではないでしょうか?

「生活習慣病」はその名の通り発症にも治療には生活習慣がもっとも大きな影響を持っています。そのため、薬を使わなくても状態を改善させることが可能なのです。しかしその成否は患者さん自身の自覚と責任にかかっているとも言えます。
誰しも今までの自分のライフスタイルを変えるような面倒で努力の必要なことはやりたくないし、薬を一つ二つ飲んで済むならそれが楽でいいと思ってしまうものです。

今回ご紹介した方は現在も当院を通院加療中であり、今後の血液検査の結果が気になるところです。

今回は薬を飲まなくてもコレステロール値が下げられることをご紹介いたしました。
もちろん、高脂血症のお薬を内服しつつ、健康的な生活習慣へとシフトすることで薬を中止にもっていくこともできます。
また、漢方薬を併用することで加速させることもできます。


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便秘をなおすと血糖値が下がる

2021/9/17
「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズです。

生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。

記念すべき第一症例目は60代の糖尿病の男性のお話です。

こちらの方はすでに標準的な治療を受けておりました。
糖尿病合併症は発症しておらず、血糖値の平均値であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は7.5%前後でしたが、時間経過とともに西洋薬が徐々に増えていくなかで漢方治療を希望し当院を受診されました。

当院では今までの治療を継続しつつ、漢方医学的治療をおこなうこととなりました。

問診をしていくなかで判明したもう一つのお悩みは便秘症でした。
ウサギのようなコロコロした硬い便とのことでした。
酸化マグネシウムが処方されていましたが十分な効果がなく、市販の浣腸薬も使用されていました。

さて、漢方医学的な診察を進めると「血虚(けっきょ)」という状態が目立ちました。
血虚とは栄養の不足であるとか、肉体的な材料の不足や消耗を反映した状態です。
単純に加齢によっても生じますが、出血性疾患などが原因になる場合もあります。

高齢者の血虚によるコロコロ便型の便秘症では「潤腸湯(じゅんちょうとう)」という漢方薬をよく使用します。

こちらの方は当初は半信半疑でしたが潤腸湯を内服することでほぼ毎日快便となりました。

西洋薬を減らしたいというご希望もあったため、食生活の改善や適切な運動習慣も始めていただきました(無理のない範囲で)。
すると体重がメキメキ減り、治療開始から8カ月間で5kgの体重減量に成功し、20代の頃の体重に戻ったとのことでした。
確かに見た目もだいぶシュッとしたように感じます。

ダイエットとともに血糖値もHbA1c 6.4%まで改善し、血糖降下剤を一つずつ減らすことができています。

こちら方は自分でも努力をされており、通勤には自転車を使うようにし、日常的に水泳や太極拳など体を動かすようにされておりました。

しかし、潤腸湯を内服するようになって今まで停滞していた状態から徐々に検査結果の改善を確認できるようになりました。健康には気を付けているものの、特別厳しい食事制限はしていません。

宿便は万病の元という言葉もありますが、毎日しっかり排便があるようになり、蓄積していた老廃物の処理が進んだり、腸内フローラにも変化が生じ、代謝状態が変化したのだろうと思います。排便がいかに健康にとって重要か再認識させられるケースでした。

最近では美容業界を中心に、宿便が健康に悪影響を及ぼすことがさかんに指摘されています。「宿便はがし」などと言って便通をよくすることで美容やダイエット効果があることが宣伝されていますが、こういった事例に出会うとあながち誇大な宣伝でもないのかもしれないと感じます。

まさに排便はデトックスであり、老廃物が体から出ていくことで滞っていた新陳代謝が活発となり、自然治癒力によって健康を取り戻そうとしていることがわかります。

糖尿病や高血圧に対する標準的な治療で行き詰っているかたには、ぜひ生活習慣の改善のお供に漢方薬もお試しいただきたいと思います。


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