新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

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健康のこと、日常のことなどを発信しています。

年末を元気に乗り切るために

2025/12/10
12月に入り、気温の低下とともに体調を崩す方が増えてきました。
この時期は、冷えや乾燥によって風邪・インフルエンザ・胃腸の不調などが起こりやすく、免疫バランスの乱れが体に現れやすい季節です。

漢方では「冬は“蔵(ぞう)”の季節」とされ、エネルギーを内に蓄え、春に備えるための大切な時期と考えます。

⛄冬の体調不良の主な原因

現代医学的には、気温の低下によって血流が悪化し、代謝や免疫機能が低下します。
また、寒さによる筋肉の緊張や、年末の忙しさによるストレスも影響します。

漢方ではこれを「陽気(ようき)の不足」「気血の滞り」と捉えます。
体の“あたためる力”が不足すると、冷えだけでなく、消化機能や気分にも影響が出ます。

🌿漢方で考える「冬の養生」

冬は「腎(じん)」を養う季節。
腎は生命エネルギーの貯蔵庫であり、新陳代謝に深く関連しています。
そして冷え・疲労・加齢などによって弱りやすい臓です。
そのため、温めて、潤して、無理をしないことが養生の基本となります。

🔹おすすめの漢方薬(保険診療で処方可能)

八味地黄丸(はちみじおうがん)
…冷えや頻尿(特に夜間尿!)、足腰のだるさに。サプリメントとして市販されていることが多く、高齢の方にも使われる定番処方です。地黄を含有しており、胃に負担がかかるため内服には注意が必要です。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
…手足の冷えが強く、寒さで痛みやしびれが出やすい方に。しもやけ治療の常とう手段です。主として肝血虚を補います。

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)・桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
…関節痛やこわばりなど、冷えからくる節々の痛みに。浮腫みを伴う関節痛に適しています。一方、炎症があり熱感のある関節痛に使用することはできません。ツムラからは桂枝加朮附湯が、コタローからも桂枝加朮附湯が、クラシエからは桂枝加苓朮附湯が販売されています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
…疲れやすく、風邪をひきやすい方に免疫サポートとして。温める力は弱いものの、万年風邪の治療薬としてもよく使用されます。実際に過去の臨床研究では補中益気湯を通年内服することで感冒罹患数が減ったという報告があります。

🍲食養生のポイント

✅生野菜・冷たい飲み物を減らし、温野菜・根菜・味噌汁を中心に。塩分(天然塩)はしっかり摂取しましょう。

✅黒ごま・黒豆・山芋・生姜・にんにくなど、「黒・温」の食材を意識しましょう。

✅夜更かしを控え、エネルギーを蓄える睡眠を

こうした積み重ねが、冬の不調を防ぎ、春の元気につながります。


当院では、冷え性・倦怠感・風邪をひきやすい体質のご相談、手足の冷え・肩こり・関節痛に対する外科的治療と漢方併用、点滴・サプリメント・生活指導による免疫ケアなどを総合的に行っております。

「最近疲れが抜けない」「手足が冷える」「風邪を繰り返す」といったお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

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❄️寒い季節の手足の“しもやけ(凍瘡)”― 漢方で内側から血流を整える

2025/11/23
冬になると手や足が赤く腫れる…それは「凍瘡(しもやけ)」かもしれません

気温が下がる11月後半から3月にかけて、「指先がかゆい」「赤く腫れて痛む」「手足の先が冷たくてジンジンする」といった症状を訴える方が増えてきます。これらは、いわゆるしもやけ(凍瘡)と呼ばれる状態です。

しもやけは、寒さによって血流が悪くなり、皮膚の末梢血管が炎症を起こすことで生じます。
子どもや女性、冷え性の方、血行が悪くなりやすい体質の方に多く見られます。

凍瘡(しもやけ)の原因と仕組み

寒冷刺激を受けると、体は熱を逃さないように血管を収縮させます。
ところが、温かい室内と寒い屋外を頻繁に行き来すると、血管が急激に収縮・拡張を繰り返し、毛細血管の調整機能が乱れることで炎症が生じます。

また、体全体の「冷え」や「血虚(けっきょ)」「気虚(ききょ)」といった体質的な要因も関係します。
つまり、単なる外気の影響だけでなく、体の内側からの“血流の弱さ(血虚)”や“エネルギー不足(気虚・陽虚)”も凍瘡を悪化させるのです。

西洋医学での一般的な対処法

一般的な皮膚科治療では、血流を促すビタミンE軟膏・ヘパリン類似物質外用剤や、炎症を抑える外用薬が用いられます。また、重症例では血管拡張薬(プロスタグランジン製剤など)が処方されることもあります。

ただし、「冷えや体質」によって再発を繰り返す方も多く、根本的な改善には生活習慣や体質ケアが大切です。

🌿漢方で考える凍瘡の原因とアプローチ

漢方では、しもやけは「陽気の不足(陽虚)」や「血行の滞り(瘀血)」によって起こると考えます。さらにこれらの病態の背景には先天的な体質の弱点としての末梢血管の反応性の弱さ(肝血虚)や新陳代謝の低下(腎陽虚)、胃腸虚弱によるエネルギー生産の低さ(脾虚)があると考えます。
冷えにより体の末端に血が届かず、皮膚の新陳代謝が低下して炎症が起こる、という仕組みです。

体質に応じて、次のような漢方薬が用いられます(いずれも保険診療で処方可能です)。

🌸代表的な漢方処方

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
…冷えによるしもやけの定番処方。手足の冷感が強く、寒さで痛みやしびれを伴うタイプに。肝血虚による末梢血液循環の不良を改善します。

桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
…冷えとむくみを同時に改善。関節のこわばりや重だるさがある方に使用されるのが一般的ですが、しもやけによる手指の浮腫みや疼痛を軽減する効果も期待されます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)
…腎陽虚体質の人の治療薬です。高齢者や冷え性で疲れやすい方に多く使われます。子供の頃からしもやけを発症する人の場合、先天的な新陳代謝の不足(腎陽虚)が隠れている可能性があります。八味地黄丸は地黄を含有しており、胃が弱い方にはやや飲みづらい点に注意が必要です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
…血行を良くし、貧血気味・むくみやすい女性に適した処方。どちらかといえば虚弱体質の方に向いています。

これらの処方は、体質・症状に合わせて選ぶことで、再発しにくい体質づくりをサポートします。

🧤しもやけを防ぐための日常ケア

✅急な温度変化を避ける
…冷えた手をすぐにお湯で温めるより、ぬるめの水から徐々に温度を上げるのが理想です。

✅血流を促すマッサージや入浴
…入浴時に手足を軽くもみほぐし、血流を促進しましょう。

✅ビタミンE・B群・鉄分の摂取
…血管の働きを助ける栄養素を意識的に取りましょう。

✅漢方による体質改善
…冷えや血行不良を根本から整えることが、再発予防につながります。


当院では、凍瘡(しもやけ)や手足の冷えの体質相談、血流改善のための漢方処方(保険適用)、食事・入浴・生活習慣の養生指導を行っております。
「毎年冬になると手足が冷えて痛い」「クリームを塗っても改善しない」などのお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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「土用」は“季節の変わり目”のサイン

2025/10/22
10月の「土用」と漢方養生 ― 冬に備える心と体の整え方

「土用(どよう)」というと「夏の土用の丑の日=うなぎ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実は、土用は年に4回あり、季節の変わり目――春・夏・秋・冬それぞれの間に訪れます。
土用には次の季節へと体調を整えることが重要です。

10月後半の「秋の土用」は、秋から冬へと移り変わる準備期間。
昼夜の寒暖差が大きく、体も心も不安定になりやすい時期です。
漢方ではこういう時こそ「脾(ひ)」=胃腸を整える期間と考えます。

土用に起こりやすい不調

秋の土用は、夏の疲れが残り、冷えと乾燥が進むころ。
以下のような症状が出やすくなります。

✓ 胃のもたれ、食欲不振

✓ 手足やお腹の冷え

✓ 倦怠感、朝のだるさ

✓ 便秘や下痢など腸の不調

✓ 気分の落ち込み、眠りの浅さ

これらは「脾(胃腸)の弱り」と「気(エネルギー)の不足」によるもの。
しっかり整えておくことで、冬の風邪や冷えに強い体を作ることができます。

漢方で考える「土用の養生」

漢方では、土用は“土の気”が強まる季節。
漢方は五行思想の影響を受けているため、人体の生理機能を木・火・土・金・水の5つの要素に分類しています。
「土」とは消化器のことであり、体の中心にある「脾・胃」を整えることで、五臓のバランスを保ちます。

🍚おすすめの食材

さつまいも・かぼちゃ・里芋などの根菜類

山芋や蓮根などの「土に育つ食材」

もち麦・玄米・味噌・納豆などの発酵食品

これらは胃腸を温め、消化を助けると同時に、乾燥対策にもなります。
冷たい飲み物や生野菜は控え、温かいスープや煮物を中心にすると良いでしょう。

💊この時期におすすめの漢方薬

六君子湯(りっくんしとう):胃の働きを助ける汎用処方薬。食欲不振・胃の張りなどの症状に。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):脾・肺を助け、免疫力を高める秋のお助け漢方薬。疲れやすい・気力が出ない方に。

人参湯(にんじんとう):六君子湯のプロトタイプ的な漢方薬。乾姜が入っているため六君子湯よりも温めることを重視しています。胃の冷え、下痢、朝の倦怠感などの症状に。

加味帰脾湯(かみきひとう):木枯らしが吹き、枯れ葉散る秋。心も身体も疲れていませんか?そんな人にオススメの漢方薬です。不眠や気分の落ち込みなどの症状に。

いずれも体質に合わせて処方しますので、自己判断ではなく、医師にご相談ください。

🌙心のケアも「養生」の一部

土用の時期は、「変化」による心の揺らぎも起きやすい季節です。
知らず知らずのうちに疲れや焦りをため込みやすいため、“ゆるめる時間”を意識しましょう。

✓ 就寝前のスマホを控えて深呼吸を

✓ ハーブティーや温かい白湯で一息

✓ 軽いストレッチや散歩で体を動かす

体をいたわることは、心をいたわることにつながります。

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ビールを飲んでいなくても痛風になるのはなぜ?

2025/7/9
「風が吹いただけでも痛い」――これが「痛風」という名前の由来です。
さて、これは現代的な表現でしょうか?

実は痛風という言葉は、中国の古典医学書『諸病源候論』(西暦610年頃)にすでに記されており、「風のように突発的に起こり、まるで風が走るように関節を襲う痛み」が語源とされています。

現代医学では「尿酸が関節にたまり炎症を起こす病気」とされていますが、東洋医学ではまた異なる見方をします。

東洋医学でみる「痛風」の原因とは?
東洋医学では、痛風は「痺証(ひしょう)」や「痛痺(つうひ)」と呼ばれる病態に分類されます。
「痺」とは、気血(きけつ)の流れが滞って、関節に痛みや腫れ、こわばりが生じる状態です。特に痛風の場合は、以下のような原因が考えられます。

1. 外邪(風・寒・湿)の侵入
・季節の変わり目や湿気の多い時期に、風や寒さ・湿気が身体に入り込み、関節の巡りを阻害する
・これが「風寒湿痺(ふうかんしつひ)」と呼ばれるタイプの痛風になります

特徴:寒さや湿気で悪化し、関節が重く痛む。冷えると症状が出やすい。
処方例:薏苡仁湯(よくいにんとう)
→関節のこわばりや痛みに効き、体内の湿を取り除く。 

2. 飲食の不摂生による「湿熱(しつねつ)」の生成
・脂っこい食事やアルコール(特にビール)などにより、体内に「湿」や「熱」が溜まりやすくなる
・湿熱は尿酸の代謝を妨げ、関節に炎症を起こします

特徴:赤く腫れて熱を持ち、激しい痛みがある。口が渇く。尿が濃い。 
処方例:竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
→体内の「湿」と「熱」を取り除く。炎症や尿酸の蓄積を抑える。 
(炎症を抑えるために黄芩湯(おうごんとう)や三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)を併用する場合があります。)

3. 肝腎(かんじん)の虚弱
・年齢とともに腎(=老廃物の排出や骨・関節の健康に関係)の働きが衰えると、尿酸がたまりやすくなる
・「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」タイプは、慢性的な痛風や再発を繰り返すタイプに多いです

特徴:発作はないが、だるさやしびれ、慢性的な関節の痛み。夜間に悪化しやすい。
処方例:牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)→腎の機能を補い、代謝を整える。高齢者や長年痛風を患っている方に用いられます。


生活習慣の見直しも重要
漢方薬は体質改善に役立ちますが、痛風の根本治療には日々の生活の見直しが不可欠です。以下の点は必ずチェックしてください。

⑴ アルコール(特にビール)やプリン体の多い食品を控える
⑵ 水分をしっかりとる(1日2リットル目安)
⑶ 食事は腹八分、脂質・動物性タンパクの摂り過ぎに注意
⑷ 軽い運動を取り入れて代謝を促す

当院での取り組み
当クリニックでは、西洋医学による尿酸値コントロールとともに、東洋医学に基づいた体質診断・漢方治療を行っております。

「繰り返す痛風発作に悩んでいる」
「薬だけに頼らず根本から改善したい」
そんな方にこそ、漢方の力を体験していただきたいと思います。

おわりに:風のごとく起こる痛み、漢方でやさしく整える
痛風は「風のように痛む」つらい病気ですが、東洋医学では「風を防ぎ、湿と熱を取り、体の巡りを整える」ことで、再発を防ぎ、穏やかな生活を目指せます。

ぜひ一度、ご自身の体質に合ったアプローチを試してみてください。

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寝ながらお経を唱えている…

2025/4/29
レム睡眠行動障害という疾病があります。
レム睡眠という浅い眠りの状態のときに、大声を出して暴れたり、寝床から起き上がって食事をしたり、トイレに行ったりするのですが当の本人はまったく覚えていないというものです。行動と夢の内容が一致していることが特徴のようですが、詳細は精神科専門医の先生のブログなどご確認いただければと思います。

今回は50代の方から「家族にお経を唱えていてうるさいから止めてもらえと言われた」というご相談を受けました。

さて、「寝ながらお経を唱えている」というのは単なる寝言の範疇を超えてレム睡眠行動障害のように思えるのですがどうなのでしょうか?

悪霊に取りつかれている、というようなことではないのですが、毎夜毎夜寝ながらお経を唱えているとしたら相当なストレスなのだろうなぁと思うわけです。

そこで、(その他もろもろ問診や診察をした結果として)抑肝散(よくかんさん)という漢方薬を処方しました。その日からお経を唱えなくなったそうです♪

抑肝散は、漢方としては肝気の高ぶりを抑える漢方薬です。肝気とは交感神経だと思っていただくとわかりやすく、つまり抑肝散は交感神経の緊張を緩和する薬だということになります。

睡眠は交感神経が鎮まり、副交感神経が十分に優位になることで、いわゆる質の良い睡眠となります。今回、抑肝散で”寝ながらお経”が改善したことから、レム睡眠行動障害はレム睡眠期において交感神経がやや強いことで生じる可能性があると考えられます。

漢方薬には自律神経のバランスを適正化する作用をもつものが多くありますので、その人の状況によって適切な漢方薬を使用することでレム睡眠行動障害を改善できると考えています。しかし、当院での治療経験として漢方薬でも向精神薬でもどうにもならず、精神科病院にお任せした患者様もいらっしゃいます。

漢方薬で精神科領域の疾患を治療するときに思うのは、漢方薬は良くも悪くもバランスを取りながら効かせる薬なので、効果不足を感じる場合も多々あるということです。
非常に否定的な意見も多くありますが、時と場合によっては向精神薬を適切に使用して強制介入しなければどうにもならない状況があるというのも率直な感想です。ただ、そういう時にすぐに受診できる精神科医院や病院がないという医療供給側の問題もあるのですが。。。


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