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ジャムパン辞めて糖尿病克服

2023/4/26
「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズ第6弾です。

生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。

とある今回は中高年の男性です。BMIは23.9とそれほど問題ではない体格でした。

血糖値は比較的コントロール状態はよかったようですがある時期(X年Y月頃)から急にHbA1cが上昇し、10.5%を超えてしまいました!
HbA1c 10以上と言えば、一般的にはインスリン治療が開始されてしまう水準です。

詳しくお伺いしますと、いろいろな事情があって昼食にはパンにバターとジャムを塗って食べていたそうです。さらに間食で菓子パンも食べていたのだとか…。

さすがにこれでは血糖値がメキメキと上昇してしまいます。

Y+3月に当院を受診され、その時点ではHbA1c 9.3%、LDLコレステロール 163mg/dlでした。どちらも治療を強く勧められるレベルですが、西洋薬は処方せず、さっそくジャムパンを止めていただき、漢方薬として大柴胡湯を開始しました。糖尿病の主治医からはメトホルミンが処方されていましたので、これは継続としておきました。

大柴胡湯はかなりがっしりした体格で、便秘傾向のかたの高血圧、糖尿病、肝機能障害、胃酸過多などなどの症状に対して使用されます。漢方医学的に表現すると少陽と陽明の併病で裏熱実証のかた向けの薬です。いかにもメタボの方に適証のかたが多いため、ダイエット漢方薬として誤用されていることもしばしばあります。

さて、3ヵ月後(Y+6月)のHbA1cは6.4%まで改善。LDLは152mg/dlと若干改善、中性脂肪は218mg/dlと高値でした。HbA1c 6.4%というのは糖尿病の診断基準のボーダーラインですから、あと一歩で糖尿病が治った状態というところでした。

糖尿病の主治医(他院)からは「何か特別なことしたの?」と驚かれたそうです。

そりゃあそうでしょう。生活習慣に介入せずインスリン注射をしていたって3ヵ月でこんなに改善はしません。改善させようとしたら低血糖などの有害事象を頻繁に引き起こしていたことだろうと思われます。治療薬で短期間に無理やり血糖値を下げるとさまざまな有害イベントが生じたりするものですが、今回は食生活を是正しただけだったので体が自ら最善のバランスに戻したというところです。

ちなみにY+7月の検査結果ではHbA1cは6.1%、LDLは143mg/dl、中性脂肪は172mg/dlとさらに改善していました。ジャムパンと間食の菓子パンを止めただけで糖尿病を克服してしまいました。もはやメトホルミンも不要ですが、メトホルミンには糖尿病対策以外にもさまざまな健康効果があるので敢えて続けておくという選択をしました(もちろん定期的に血液検査が必要です)。

コレステロールと中性脂肪についても薬を使用した場合と同等以上に改善をしました。薬代がかからなかったぶん、だいぶ得をしました。

今回もパン食であったことが糖尿病と脂質異常を悪化させていた原因だったので、それを止めてふつうの食生活に戻しただけで、漢方薬は使用しましたが西洋薬(一般薬)を使用することなく糖尿病を克服してしまいました。

薬よりも生活習慣のほうがはるかに重要であることがわかる事例でした。
さらに、現代社会にあふれている加工食品や外食チェーンの食事がどれほど危険なものかもお察しいただければと思います。


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