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健康のこと、日常のことなどを発信しています。

「そ」呼吸にご注意

2023/1/22
精神不安や自律神経の不調で呼吸が荒くなり、それがさらに不安を煽ることで息苦しく感じ、「もっと呼吸しなきゃ」と焦ってさらに呼吸が荒くなり…そんな負のスパイラルによって生じる状態のことを「過換気症候群」です。

過換気症候群は呼吸しすぎることで生じてしまう不調なので、治療の第一はなによりもまず落ち着くことです。紙袋呼吸は今ではもうやらなくなりました。

今回は過換気症候群の逆の症状についての内容です。

テレビやスマホに見入っているとき、何かの作業に集中しているとき、あるいは特に何をしているというわけでもないのに、無意識に呼吸が止まってしまっていることはありませんか?

そのような状態を過呼吸の逆ということで疎呼吸(そこきゅう)と呼んでいます。

疎呼吸は無意識な緊張がゆるむべき状況できちんとゆるまずに続いてしまうことで生じます。ストレスというよりはクセに近いものがあるように思います。

疎呼吸によって体調が悪くなるとか、何か疾病が悪化するということがあるわけではありませんが、適度に深く・ゆったりとした呼吸をすることで副交感神経が高まり、修復反応が進むので、呼吸が止まってしまっている状況は身体が休むことができていない状態であると考えられます。

疎呼吸になりやすいひとは、定期的に深呼吸をするとルールを作ったり、あるいは丹田呼吸などの深い呼吸法を意識し続けることが良いかもしれません。

疎呼吸に対する漢方薬があるわけではありませんが、交感神経過緊張の状態であろうと思われますので、小柴胡湯の類縁処方(柴胡剤)が適しているように思います。
しかし、疎呼吸に関しては無意識に近いレベルでのクセだと思いますので、クセの修正のほうが効果的かつ優先するべきなのかなと思います。

疎呼吸が身についてしまっていると、肋間筋の動きが硬くなり、余計にリラックスをしたり体の力を緩めたりすることが難しくなっていくように思います。日ごろから深呼吸や伸びを意識して身体をやわらかく、しなやかにしておきましょう。


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夢の中でも仕事をしている

2022/12/18
「夢の中でも仕事をしている」
という方にときどき出会います。

仕事熱心というよりも仕事に囚われているような印象です。大抵は仕事がスムーズに行っているのではなくストレスを抱え込んでいる場合のように思います。

眠れているだけマシなのかもしれませんが、24時間ずっと意識が仕事に占領されてしまっている状態ですので、健全とは言えません。

仕事のストレスを引きずっており、就寝しても交感神経が十分に鎮まっていないため夢の中でも仕事をしてしまいます。

ストレス社会というか、働きすぎというか、世の中をよく反映した症状であるように思います。

さて、そんなときには抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という漢方薬がオススメです。

抑肝散というとイライラの薬であると認識されている方もいらっしゃるかもしれませんが、「交感神経の過剰な興奮」として理解するとより本質的です。

抑肝散は認知症にも使用される機会が増えてきましたが、認知症を治してしまう薬でもなく、記憶障害を回復する薬でもなく、認知症になっており神経が昂ってしまう状態を鎮めて落ち着かせるという意味で抑肝散を使用すべきです。

ところで、高齢化社会が進むにつれて、認知症には至っていないものの車の運転が危険な高齢者が増えてきたように感じます。

急発進、急ブレーキ、スピード超過、さらに交通ルールの無視など粗暴なドライバーは神経が昂りすぎです。運転前に抑肝散などを内服して安全運転に徹してもらいたいものです。


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ブレインフォグにはクラニオセイクラルが良いかもしれない

2022/11/27
最近、クラニオセイクラル・セラピーについて勉強しています。

クラニオセイクラル・セラピーは頭蓋骨の歪みを治して脳脊髄液の循環を調整するセラピーです。
本質としては髄膜に働きかけているようです。

さて、ウイルス感染症後の慢性疲労症候群が、筋痛性脳脊髄炎という名称に変わったことをご存知でしょうか?
慢性疲労症候群のすべて…ではなく一部が筋痛性脳脊髄炎というカテゴリーに入るのだと思いますが、その名のとおり脳脊髄が病態の中心であること認められたことは大きなことです。

慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)に対してはいまだに決定的な治療方法がなく、漢方薬なども駆使した治療が行われています。
そこで、脳脊髄液の循環を調整するクラニオセイクラル・セラピーも効きそうなんじゃないか…ということで施術が広がっているようです。

さて、コロナウイルス感染後やワクチン後遺症としてのブレインフォグが大きな問題となっています。
ブレインフォグもまたその名のとおりの症状で、脳に靄(もや)がかかったような感じで意識としても思考としてもスッキリしない状態です。これは実に苦痛な状態なのですがなかなか理解されない症状です。

このブレインフォグに対しても脳脊髄液の循環を調整することで改善が見込めそうということのようです。

コロナ後遺症やワクチン後遺症についてお悩みの方も多いようです。
通常の治療ではなかなか解決しない症状ですので、一度は試してみてもいいかもしれません。

当院では水曜日の午後に外部セラピスト(浦中さん)によるセラピーをおこなっています。クラニオセイクラル・セラピーも提供していますので、お気軽にお問合せください。

冷えはショウガでは治せない

2022/11/18
日増しに朝晩の気温が下がりつつあります。冷え症の方々には厳しい季節がやってきますね。

寒い季節になると、冷え対策として「ショウガ」を意識的に摂取することが増えるかもしれません。
しかし、東洋医学的観点からすると、ショウガでは冷えを治すことはできません。

どういうことでしょうか?

東洋医学では食物の味や香りだけでなく、身体を温めるのか、冷やすのか、気の巡りへの作用、血行への作用などなど、さまざまな薬理学性質を経験的に理解し、分類しています。

ショウガは温性の食物ではありますが、では、ショウガはどのように身体を温めてくれるのでしょうか?
実はショウガは、身体の中心の熱を体の隅々まで届ける…という作用によって体を温めます。
ここで気を付けなければならないのは、ショウガは「運び屋」に過ぎないということです。
ショウガそのものは熱を産生する食材ではないため、ショウガを食べることで身体は温まりまうが、それは一時的なものにすぎません。
冷え症を治すためにはショウガを食べるだけでは不十分であり、熱を産生するための食材を摂取する必要があるのです。

漢方においては、熱産生のための食材(生薬)の代表といえば朝鮮人参です。
(羊肉などもありますけれども、もっとも一般的なものとしては人参です)

朝鮮人参によって体内で熱を産生します。家の中央にある暖炉や薪ストーブに薪をくべるようなものです。
ショウガは熱を伝えるためのパイプのようなものであり、家の隅々まで熱を届けるための熱伝導設備のようなものです。

附子という生薬もありますけれども、どちらかと言えばガソリンや着火剤のようなものであり一時的にはしっかりと熱を生んで体を温めてくれるのですが、冷え症を本質的に治すということは暖炉や薪ストーブの性能が良くなって常に安定して薪が供給されているような状態ですので、やはり基本は朝鮮人参ということになるでしょう。
だから冷え症を治すためには朝鮮人参と生姜のセットが必要なのです。

とはいえ朝鮮人参は食材として入手しにくいものですので、なにか別の食材で代用するしかありません。
朝鮮人参の薬効成分の主成分としては「ジンセノサイド」というサポニンの一種です。同じサポニンでも種類が違えば当然にその効能や効果も異なるわけですが、それでも同じグループである以上は共通している部分もあるというわけです。

そこでサポニンを多く含む食材としては大豆、ゴボウ、緑茶などがあります。これらが朝鮮人参の完全な代用になるというわけではありませんが、高価な朝鮮人参の代わりとして手に入る安価で日常的な食材としては積極的に取り入れたいものです。

人工甘味料には発がんリスクが!

2022/9/28
医師向けネットニュースのメールマガジンで「人工甘味料が発がんリスクに」という主旨のメールがありました。

今から10年ほど前に私が周囲の人々に対してこの話をし始めたとき、医療関係者(特に医師)はあまり芳しいリアクションはありませんでしたが一般のかたには驚きとともに好意的に受け入れられたことを思い出します。

人工甘味料が発がんリスクを高めるという話は欧米の科学ジャーナリストなどはかつてから指摘していましたが、このたびフランス国立保健医学研究所の研究で裏付けられたようです。

今回の研究は10万人強のフランス人(成人)の食生活を長期間調査し、人工甘味料の摂取量が多い人では人工甘味料を摂取していない人と比べて、がんのリスクが13%高くなることが示されました。

この研究とは別に、人工甘味料を使用しているゼロカロリー飲料などを多く摂取している人のほうが実は肥満になりやすいことなども指摘されています。アスパルテームやアセスルファムカリウムは依存性も指摘されており、人工甘味料の有害性については基礎研究でも指摘されているため、業界団体がどのような言い訳をしようとも説得力は失われたと言えるでしょう。

20世紀以降、これまでにない頻度でガンが増えました。米国の議会も国を挙げて調査しましたが、19世紀以前と20世紀以降とで何が変わったかといえば世界規模の食品産業による加工食品や化石燃料由来の肥料と農薬を大量に使用する農業の拡大でしょう。あまりにも急激なスピードで世の中が変化しているのです。

この100年くらいの間で、人類はそれまでの2万年間には経験したこともないような特殊な環境や刺激に晒されています。それらすべてが疾病の発生に関与していると考えることがもっとも素直な姿勢でしょう。

しかし、逆に言えば特定の原因を見つけ出すことが困難になりつつあるともいえます。
私たちの生活を便利にしてくれている電化製品などから発せられる電磁波は明らかに人体に悪影響を与えており、さまざまな疾患との関連が明らかではありますが、私たちが生きている空間のほとんどがさまざまな電磁波が入り乱れている空間のため公衆衛生的な疫学調査に限界が生じてしまいます。

農薬などもまたしかりで、日本のように世界でも比にならないほど大量の農薬、殺虫剤、除草剤などを使用している国では日々食べているものの大半が汚染されてしまっています。

こういった、環境中の悪影響が幾重にも重複してしまっているのが現代の社会であるため、増え続けるがん、免疫疾患、アレルギー疾患、精神疾患などのすべての疾患と、これらの変化すべてがそれぞれ一定程度相関していることが直感的にはわかります。

さて、そういうわけで人間がいままで出会ったことのない化合物や加工食品、電磁波などの要因が現代では溢れすぎているため、人間の心身の適合能力を超えてしまっています。そして疾病が増えているのです。

この点でわたしたちは自然に回帰することを考えなければならないのです。
そしてそれと同時に、商業ベースで進められているような健康食品や新しい治療方法に安易に飛びつかないことが重要です。


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