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ゴールデンウィーク明けに疲れないための漢方養生

2026/4/26
ゴールデンウィークは、旅行・帰省・外食・夜更かしなど、普段とは生活リズムが大きく変わる時期です。
「休んだはずなのに、連休明けの方が疲れている」なんて経験はないでしょうか?

漢方では、体調不良は単なる疲労ではなく、気(エネルギー)・血(栄養循環)・水(水分代謝)の乱れとして捉えます。
つまり連休中は、楽しさの一方で、気づかないうちに消耗が進みやすい時期でもあります。

今年のゴールデンウィークは、ただ休むだけでなく、回復できる休み方を意識してみましょう。

-ゴールデンウィークに起こりやすい3つの乱れ-
① 気の消耗(活動しすぎ・移動疲れ)

長距離移動、人混み、予定の詰め込みは、想像以上に気を消耗します(神経が磨り減ります)。
症状としては、「朝からだるい」「やる気が出ない」「食後に眠い」「連休後半から疲れが抜けない」といった形で現れます。

こうしたタイプには 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) が用いられることがあります。
補中益気湯は、消化器のはたらきを高めて、元気の生産を増やし、疲れを軽減する漢方薬です。

② 水の停滞(むくみ・頭重感)

連休のお出かけや外食、BBQなどせいで塩分過多、アルコール、車移動の増加により水分代謝が乱れやすくなります。
症状としては、「顔や足のむくみ」「頭が重い」「胃がすっきりしない」「天気で体調が左右される」などの形で現れます。

このようなタイプには 五苓散(ごれいさん) などが選択されることがあります。
五苓散は応用幅の広い漢方薬です。体内の水分バランス(偏りや不足)を是正してくれます。そのため、熱中症対策や脱水症対策、二日酔い、気象病対策などとしても利用できます。

先ほど登場した補中益気湯と、五苓散の中間的な漢方薬もあります。
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)は、胃腸のはたらきを高める人参・陳皮・茯苓、元気を引き出す黄耆、そして水の巡りを改善する蒼朮・茯苓などの生薬が組み込まれた漢方薬です。

元来は胃腸虚弱な方の頭痛、眩暈などの症状緩和に使用されますが、GWの疲弊対策として利用する手もあります。


③ 肝の高ぶり(自律神経の乱れ)

連休中の夜更かし、スマホ、予定過多は、春に高ぶりやすい「肝」をさらに刺激します。
症状としては、「イライラする」「寝つきが悪い」「眠っても浅い」「胃腸の調子が乱れる」などの形で現れます。

こうしたタイプには 加味逍遙散(かみしょうようさん) 抑肝散(よくかんさん) が用いられることがあります。
加味逍遙散は神経の昂ぶり(興奮)を鎮めつつ血流を改善します。ですが抑肝散の方が手軽に使いやすいかもしれません。


ワンランク上のGW養生法

GWの連休疲れや五月病を回避するには、“予定を減らす”より、“回復する予定”を入れる方が重要です。
多くの方が見落としがちなのは、休みの日ほど刺激が増えているという点です。そこでおすすめなのが、予定表に以下を入れることです。

<回復する予定>
✅朝30分だけ散歩
✅昼食後に15分の仮眠
✅スマホを手放してぼーっとする時間
✅ぬるめの入浴20分
✅夕食を腹八分目にする日を作る

これだけで、自律神経の負担は大きく変わります。

連休中の食養生とは?

旅行先や外食続きでは、飲みすぎ食べ過ぎで「楽しいけれど胃腸は疲れている」ことがよくあります。
おすすめは、①朝食を軽めにする日を作る、②冷たい飲み物を控える、③発酵食品(味噌汁・納豆・ぬか漬け)を取り入れる、④食べすぎた翌日は和食中心に戻すなどの対策です。

胃腸(脾胃)が整うと、全身の気も整いやすくなります。
連休明けの不調は“気のせい”ではありません。

大型連休後には、「朝起きられない」「めまい・頭痛」「食欲不振」「不安感」「仕事モードに戻れない」といったご相談が毎年増えます。
これは単なる甘えではなく、自律神経と気血水の乱れとして説明できることが少なくありません。
思う存分遊んで、きちんと回復させるメリハリが重要です。そのお供に漢方薬をご利用ください。


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花粉症にゾレア大活躍なんですが…

2026/3/23
今年は例年よりもスギ花粉症の症状が強く出る傾向にあるようです
「十数年ぶりに花粉症になった!」という患者様が当院にもたくさんいらっしゃいます

こんなわけですので、これまでならフェキソフェナジンやエピナスチンなどの抗ヒスタミン剤あるいはロイコトリエン拮抗薬でなんとか症状を抑えてやりすごしていた患者様の中には、今年はもうお手上げでどうにもならないという方もいらっしゃいます。

標準的な治療では症状を抑えきれない重度の花粉症の場合には、
「ゾレア」という注射薬を使用して治療することができます。

ゾレアは、体内のアレルギー反応の引き金となる「IgE(アイジーイー)抗体」に直接結合し、無力化する薬です。
 抗ヒスタミン剤などの薬が「放出されてしまったアレルギー物質(ヒスタミンなど)の働きを抑える」のに対し、ゾレアは「そもそもヒスタミンを放出させない」という根本的なアプローチです。
アレルギー反応の上流をブロックする薬ですので、抗ヒスタミン剤やロイコトリエン拮抗薬では改善が得られなかった患者様でも効果が期待できます。

ところで、「重症な花粉症」とはどういう花粉症でしょうか?
ゾレアの使用基準に「1日に11回以上くしゃみや鼻水といった症状がある」という項目があります。
一体、誰が1日のくしゃみの回数を律儀に数えているのかとことん不明ですが、標準的な治療をしても社会生活・日常生活に大きな支障が生じていれば重症と考えて良いでしょう。

ゾレアを使用する前に、血液中のIgEの総量を検査する必要があるのと、スギ花粉特異的IgEを検査してクラス3以上であることが必要条件となります。

ゾレアは2~4週間に1回の皮下注射ですが、花粉症の治療としては非常に高額な治療です。
ワンシーズンに数回注射すると高額医療費制度を利用できる場合があるので、領収書などは必ず保管しておいてください。

当院でもゾレアを使用される患者様が増えています。
一方、ゾレアは供給がやや不安定な薬でもあります。
もう3月も下旬ですので、そろそろゾレアの出番は減ってくるはずですが、ご利用希望の方はお早目にご連絡ください。


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🌸春の“肝養生”で新生活をスムーズに

2026/3/6
3月から4月にかけては、卒業・入学・異動・転勤など、新生活が始まる季節です。
期待と同時に、「なんとなく不安」「眠りが浅い」「イライラしやすい」「胃の調子が悪い」といったご相談が増える時期でもあります。

漢方では、春は「肝(かん)」の季節と考えます。
ここでいう肝は、西洋医学の肝臓そのものではなく、自律神経や感情の調整、血の巡りを司る働きを意味します。

春はなぜ不調が出やすい?

冬の間、体はエネルギーを内側に蓄えています。
立春を過ぎ、気温が上がり始めると、体の気(エネルギー)が上へ外へと動き出します。

この変化がスムーズにいかないと、

イライラ・怒りっぽさ

不安感・緊張

頭痛・肩こり

眠りの浅さ

胃の不調・食欲不振

といった「春の不調」として現れます。

新生活の環境変化が加わることで、自律神経のバランスはさらに揺らぎやすくなります。

春の肝養生に用いられる漢方薬(保険診療)

肝を養生するという観点から、症状や体質に応じて次のような漢方薬を処方しています。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
 イライラや不安、女性のホルモンバランスの乱れがある方に。ホットフラッシュの漢方として有名。山梔子を含有しており、長期内服の際には腸間膜静脈硬化症のリスクに注意が必要です。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 緊張が強く、眠りが浅い方に。あれもこれもストレスで不安が高まり、動悸がする場合にもOK。鎮静作用は比較的強め。柴胡・オウゴンを含有しているため、間質性肺炎や肝機能障害などのリスクに注意が必要です。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
 喉のつかえ感や不安感があるタイプに。気の局所的な停滞によるめまいや動悸、呼吸しづらい感じなどにも有効。

抑肝散(よくかんさん)
 怒りっぽさや神経の高ぶりが目立つ場合に。もともとは子供の癇癪に使用していた漢方薬なので、副作用リスクも安心です。

漢方は症状だけでなく、「体質」や「気血水のバランス」を見て選びます。
そのため、新生活によるストレスにもやさしく寄り添う治療が可能です。

春の養生ポイント

新生活を元気にスタートするために、日常でできる肝養生も大切です。
①夜更かしを避け、十分な睡眠をとる、②軽い散歩などで気を巡らせる、③柑橘類や青菜をふだんの食事に取り入れる、④深呼吸を意識する、などなど。
「ため込まず、巡らせる」が春のキーワードです。

当院では、春の不調、自律神経の乱れ、新生活ストレス、花粉症など、季節に応じた漢方治療を保険診療で行っています。

「検査では異常がないけれどつらい」「新生活の不安で体調が整わない」

そんな時こそ、漢方という選択肢があります。

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節分が過ぎたら「春の養生」へ

2026/2/19
🌸節分が過ぎたら「春の養生」へ

― 立春から始める漢方的体調管理 ―

節分が過ぎ、暦の上では「立春」を迎えました。
まだ寒さは残っていますが、漢方ではこの時期を「冬から春へ、体が切り替わる大切なタイミング」と考えます。

実は、毎年この時期に「なんとなく体がだるい」「気分が落ち着かない」「胃腸の調子が悪い」といったご相談が増えてきます。

それは決して気のせいではなく、季節の変化に体が順応しようとしているサインなのです。

🌱漢方で考える「立春」の体の変化

漢方医学では、春は「肝(かん)」の季節。
肝は、自律神経・感情・血流の調整に深く関わる臓です。

立春以降は、冬にため込んだエネルギーが動き始める、気(エネルギー)が上にのぼりやすくなる、自律神経が不安定になりやすい、といった変化が起こります。

その結果、イライラしやすい、眠りが浅い、頭痛・肩こり、食欲不振や胃の不調といった症状が出やすくなるのです。

🌿節分後に起こりやすい不調

この時期に多いお悩みには、次のようなものがあります。

「春先のだるさ、疲れやすさ」

「気分の落ち込み、不安感」

「頭痛、めまい、肩こり」

「胃もたれ、食欲不振」

「花粉症の初期症状」

これらは「病気」というより、季節と体のズレによるものが多く、漢方治療が得意とする分野です。

💊立春以降によく使われる漢方薬(保険診療)

体質や症状に応じて、次のような漢方薬が用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
…気分の不安定、イライラ、不眠がある方に。「肝」の異常は「血」の異常に現れます。加味逍遙散は、交感神経の昂ぶりを制御しつつ、血の異常による諸症状の改善に有効なバランスの良い方剤です。女性にしか使用できない薬ではありません。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
…喉のつかえ感、不安感がある方に。半夏厚朴湯の本来の目的は、気の流れが停滞したことで生じる「痰」という病的産物を取り除くことです。気が動こうとしている春の時期には、痰を除去して気の流れをスムーズにすることが大切です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
…春先に疲れやすく、風邪をひきやすい方に。何かと出番が多く、使い勝手の良い漢方薬です。胃腸を元気にして気の生成を高め、その気を肺に持ち上げて全身へと供給することで疲労感を軽減します。免疫力を高める効果もあるので、風邪の予防にもよく使用されます。

いずれも体質に合わせて選ぶことが大切ですので、自己判断ではなく医師にご相談ください。

🍽️春に向けた食養生のポイント

立春以降は、「ため込む」よりも「巡らせる」ことが大切です。以下のポイントに注意して、胃腸をいたわることが春の体調安定につながります。

【食養生のポイント】

①脂っこいもの・甘いものを控えめに

②ほうれん草、菜の花、春菊などの青菜を取り入れる

③冷たい飲み物は控え、常温〜温かいものを



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🍊11月から始める「高濃度ビタミンC点滴」― 免疫・美容・疲労ケアにおすすめの季節です

2025/11/5
秋から冬への体調変化にご注意を

11月に入り、朝晩の冷え込みが強くなってきました。
この時期は、気温差や乾燥によって風邪や感染症が増える季節です。
また、秋の疲れが残り、肌の乾燥や倦怠感を感じやすい時期でもあります。

そんなときにおすすめなのが、高濃度ビタミンC点滴療法。
体の内側から「免疫力・美容・疲労回復」をトータルでサポートする治療として、今注目されています。

💧高濃度ビタミンC点滴とは?

高濃度ビタミンC点滴は、サプリメントや経口摂取では届かない高濃度のビタミンCを直接血中に届ける治療法です。
経口摂取の10倍以上の血中濃度を得られるため、全身の酸化ストレスに働きかけ、細胞レベルでの抗酸化作用が期待できます。

🌿期待できる主な働き(※一般的に報告されている内容です)

🍋免疫サポート:風邪や感染症に対する抵抗力を保つ

🍋美容ケア:コラーゲン生成を助け、ハリ・透明感をサポート

🍋疲労回復:活性酸素の除去によって疲れにくい体づくりをサポート

🍋ストレス対策:副腎の働きを助け、ストレスへの耐性をサポート

🍋抗酸化・エイジングケア:細胞の酸化ダメージを抑え、健やかな代謝を維持

11月から冬にかけては、風邪予防・肌トラブル・疲労回復を目的に、定期的に点滴を受ける方が増えています。

💉施術の流れ(当院での例)

カウンセリング・既往歴の確認

G6PD検査(初回のみ実施)

点滴実施(約30〜40分)

施術後の体調確認

施術後は体が軽く感じられる方も多く、「週1回~月2回ペース」で継続される方が多いです。
※効果の感じ方には個人差があります。

🧡この時期におすすめの理由

11月〜12月は、感染症・肌荒れ・疲労のトリプルリスクが高まる時期。
年末に向けて忙しくなる前に、体を整えておく“予防美容・予防医療”として取り入れるのがおすすめです。

ビタミンC点滴は、他の治療やサプリメントとも併用しやすく、季節ごとの体調管理にも役立ちます。
経口高濃度ビタミンCサプリの「Lypo-C」と組み合わせることでさらに体内濃度も安定します。

お気軽にお問合せください🍀


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