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「わたしは神である」!?

2022/4/23
自分の調子が人生で最高に絶好調で、やることなすことなんでもうまくいって、あれもこれもバリバリできて、何日も徹夜しても全然平気!「まるで私は神である!」という気がしてくる…

もしかしたらこれは過覚醒状態かもしれません。
過覚醒状態とは、2種類ある自律神経のうちの交感神経のスイッチが過剰にONの状態になってしまっている状態です。
交感神経は「狩りのための自律神経」とも言われ、行動的(戦闘的)な機能に関する自律神経です。
狩り(戦闘)モードですので、心臓は強く拍動し、目は充血して見開き、頭に血がのぼって興奮状態であり、ちょっとやそっとのケガでは痛みを感じることもなく、神経は過敏状態となっていて…というような状況です。

自律神経の過覚醒状態は、PTSDの状態としても知られています。
こちらは精神的に非常に大きな傷害によって交感神経の過剰興奮が引き起こされ、その後バランスが取り戻せなくなっているような状態です。車のアクセルとブレーキの調整が効かず、アクセルを軽く踏めば全速力に、ブレーキを軽く踏めば急ブレーキになってしまうような状態です。急発進・急停止しかできない車の運転はあまりに困難であるということです。

このような過覚醒状態のときに使う漢方薬も実はあります。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)という漢方薬です。

三黄瀉心湯を簡単に説明すると、熱下しの薬です。
身体全体に熱がこもっている状態に対して熱を捨てさせる解熱剤(抗炎症剤)なのです。

過覚醒状態は頭に血がのぼっているというか、過剰に興奮している状態ですので、熱を捨てさせることでクールダウンできるのかもしれません。


「私は神である」という思考が根強い場合には妄想性障害の可能性があります。
このようなときは漢方薬ではどうにもならない可能性が高いですので、すぐに精神科を受診して治療を受けることをお勧めいたします。
ご本人よりもむしろご家族の方が受診させる努力が必要かもしれません。

古代、政治には占星術や八卦、風水など「目に見えない力や存在」「自然界に存在する人智を超えた法則」…今風で言えばスピリチュアルの要素が強く影響していました。

超越的な予知能力や直感力を持っていたり、人心を見抜く力があったり、雨乞いの力があったりする特殊能力のある人は政治において重宝されていたことでしょう。

「私は神から特別な能力を授けられた預言者である」などと言って皇帝に近づいてきた人物も多かったかもしれません。

そんな人物に対するリトマス試験紙のように使われていたかもしれませんね。



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カゼは抗生物質では治せません

2022/3/15
ちょっと有名な話かもしれませんが

「風邪は抗生物質で治すことができません。」

これは現在では当たり前の医学常識となっているものの、一般の方のなかには「風邪です」と診断されると「心配なので抗生物質をください」とおっしゃる方が今でもいらっしゃいます。

新型コロナのおかげで「風邪とはコロナウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルスなどのウイルスが引き起こす疾患だ」という認識が一般のかたの中でも広まったように思います。

もう少し厳密に書くと、風邪というのは一つの疾患ではなく、微熱、くしゃみ、鼻水、寒気、頭痛、関節痛などの複数の症状が現れている状態であり「カゼ症候群」と呼ばれます。

病原体の種類によって、そして患者さんの体調などのバランスによって症状が異なります。そしてカゼ症候群の原因の9割がウイルスですが、マイコプラズマや細菌でもカゼ症候群になることはあります。


「細菌が原因でカゼ症候群になることがあるなら、抗生物質を使ってもいいではないか?」
とお思いになったでしょうか?

実はこの点は医学的にまじめに取り組むと非常にむずかしくなってしまいます。

まず、その患者さんがウイルスではなく細菌によってカゼ症候群を起こしていることを証明しなければなりません。
細菌感染症を抗生物質で治療するためには、病気を引き起こしている細菌を特定する必要があります。そして原因菌を特定したら、できる限りその菌だけに効く抗生物質を選ばなければならないのです。

はっきりと申しまして、日々の診療のなかで風邪に対してこんなに手間暇をかけるのは割に合わなすぎるのです。
なぜなら風邪は通常、数日間療養していれば治ってしまうからです。

それでもひと昔前には風邪に対して抗生物質が当たり前のように処方されていました。このような時には、あるていどたくさんの種類の細菌に効果がある抗生物質が使用されていたのですが、これが環境中の耐性菌を増やす一因となってしまっていました。

(耐性菌とは抗生物質が効かない細菌のことです)

耐性菌問題は非常に深刻であり、コロナウイルスなんかよりも多剤耐性菌によって人類は100年以内に滅びるのではないかとさえ言われることもあるくらいです。

このように、風邪に対して抗生物質を使用することは医療経済としても大いに無駄ですし、人類全体にとっても大きな損害である可能性があるのです。

乱暴な言い方になりますが、細菌が原因であったカゼの場合には、カゼを自力で治すことができずに気管支炎や肺炎へと進展するタイミングでこそ原因菌を特定する検査をおこない、抗生物質を選択して治療すればよいのです。


カゼに対して抗生物質を処方することがないのか、と訊かれると「時と場合によってはそういうことをします」という回答になります。細菌感染症のリスクが高い患者さんの場合、発症からある程度時間が経過しており、ウイルス感染に細菌感染が合併しているような場合などには抗生物質を使用します。

カゼの治療はあくまでウイルスに対する治療です。身体をほどほどに温め、ゆっくり休むことが第一ですし、ウイルス感染症の治療には漢方薬が非常に有効です。
抗生物質を処方すべきかどうかは、あくまで医師の判断になりますので、「抗生物質をくれるまで帰らない!」なんてことは言わないようにお願いいたします。


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