日常生活のなかで突然、不安感や恐怖感におそわれ、胸はドキドキ、息はハァハァ、冷や汗が出てめまいもする、目の前がだんだん暗くなってきて「もしかしたらこのまま死んでしまうんじゃないか?」と心配になる…これはパニック発作あるいは過換気症候群と言われる症状です。身体的な原因があるわけではないものの、日常生活のなかで発作的に交感神経のスイッチがONになってしまい呼吸困難、動悸、息切れ、しびれ、不安・焦燥感などの症状が出現します。最近では脳内ホルモンのセロトニンとノルアドレナリンが中心的に関与していると考えられています。パニック障害は症状が出現する状況によってさらに細かく分けることもできます。発作が起きることが心配になってしまい、それまでの日常生活に支障が出るような場合を予期不安といいます。また、そのために買い物にでかけられなくなったり、人が大勢いる場所を避けるようになる状況を広場恐怖といいます。パニック発作の症状には「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」という漢方薬を使用することが多いと思います。興奮しやすく、急にドキドキして過呼吸になりやすい人に向いています。名前からしてとても味が良さそうな漢方薬だとは思いませんか?甘麦大棗湯は小麦と甘草と大棗の三種類の生薬からできています。材料だけみるとデザートみたいな漢方薬ですが、「ストレスがたまったら甘いものを食べて発散する!」という人も多いので、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?甘麦大棗湯を中心に、症状に合わせて他の漢方薬を組み合わせることもあります。気分の落ちこみや眠りの質の低下のため不快な夢をよく見る、抜け毛が増えて神経も過敏になり、物音などにビクッとしやすいなどの症状のある場合には「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」を組み合わせます。ドキドキ感とともにふらつきや立ちくらみなどの症状が目立つ場合には「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」という漢方薬を組み合わせます。起立性低血圧にもよく使う漢方薬ですので、朝がニガテという人にも向いています。甘麦大棗湯と苓桂朮甘湯を組み合わせると、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)という別の漢方薬とよく似たものになります。この苓桂甘棗湯には「奔豚湯(ほんとんとう)」という別名があるのですが、お腹のあたりからドキドキが始まって胸から喉にむかって突き抜けていくような症状に対して処方します。動悸が昇っていく感覚が、まるで豚が走り抜けていくようなドタドタと勢いのある感じということで命名されました。とても分かりやすいネーミングですが、古代の漢方医がどこまで洒落でどこまで真剣なのかちょっと考えてしまいますね。パニック発作と似ていても、緊張のために心臓がドキドキして呼吸が荒くなるのはストレスに対する自然な反応です。人前で何か発表しなければいけないとか、受験で緊張するなどの場面では誰しも緊張してしまうものです。しかし、もともと神経過敏であったり、緊張しやすかったりする場合には「四逆散(しぎゃくさん)」という漢方薬が心を鎮めてくれるかもしれません。あがり症の人にはとても効果的だと思います。こうして記事にするとパニック障害の治療もとても簡単そうに見えるのですが、実際には症状と効果を確認して微調整していかねばならず頭を悩ませる日々が続いています。とはいえ現代人の悩みと思われがちなパニック障害に対してもすでに漢方薬という解決策が用意されているのですから、2000年前も現代も、人間の悩みはよく似たものなのでしょうね。いつの日も こころ楽しく すこやかに ⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩ 【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】 ☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆ Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆大好評!毎日傷寒論☆Twitter ▶ @SukoyakaNaika ☆メッセージも受け付けています☆ Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック ☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆ 公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C ♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪
これはパニック発作あるいは過換気症候群と言われる症状です。
身体的な原因があるわけではないものの、日常生活のなかで発作的に交感神経のスイッチがONになってしまい呼吸困難、動悸、息切れ、しびれ、不安・焦燥感などの症状が出現します。
最近では脳内ホルモンのセロトニンとノルアドレナリンが中心的に関与していると考えられています。
パニック障害は症状が出現する状況によってさらに細かく分けることもできます。
発作が起きることが心配になってしまい、それまでの日常生活に支障が出るような場合を予期不安といいます。また、そのために買い物にでかけられなくなったり、人が大勢いる場所を避けるようになる状況を広場恐怖といいます。
パニック発作の症状には「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」という漢方薬を使用することが多いと思います。興奮しやすく、急にドキドキして過呼吸になりやすい人に向いています。
名前からしてとても味が良さそうな漢方薬だとは思いませんか?
甘麦大棗湯は小麦と甘草と大棗の三種類の生薬からできています。材料だけみるとデザートみたいな漢方薬ですが、「ストレスがたまったら甘いものを食べて発散する!」という人も多いので、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?
甘麦大棗湯を中心に、症状に合わせて他の漢方薬を組み合わせることもあります。
気分の落ちこみや眠りの質の低下のため不快な夢をよく見る、抜け毛が増えて神経も過敏になり、物音などにビクッとしやすいなどの症状のある場合には「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」を組み合わせます。
ドキドキ感とともにふらつきや立ちくらみなどの症状が目立つ場合には「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」という漢方薬を組み合わせます。起立性低血圧にもよく使う漢方薬ですので、朝がニガテという人にも向いています。
甘麦大棗湯と苓桂朮甘湯を組み合わせると、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)という別の漢方薬とよく似たものになります。この苓桂甘棗湯には「奔豚湯(ほんとんとう)」という別名があるのですが、お腹のあたりからドキドキが始まって胸から喉にむかって突き抜けていくような症状に対して処方します。動悸が昇っていく感覚が、まるで豚が走り抜けていくようなドタドタと勢いのある感じということで命名されました。
とても分かりやすいネーミングですが、古代の漢方医がどこまで洒落でどこまで真剣なのかちょっと考えてしまいますね。
パニック発作と似ていても、緊張のために心臓がドキドキして呼吸が荒くなるのはストレスに対する自然な反応です。
人前で何か発表しなければいけないとか、受験で緊張するなどの場面では誰しも緊張してしまうものです。
しかし、もともと神経過敏であったり、緊張しやすかったりする場合には「四逆散(しぎゃくさん)」という漢方薬が心を鎮めてくれるかもしれません。
こうして記事にするとパニック障害の治療もとても簡単そうに見えるのですが、実際には症状と効果を確認して微調整していかねばならず頭を悩ませる日々が続いています。
とはいえ現代人の悩みと思われがちなパニック障害に対してもすでに漢方薬という解決策が用意されているのですから、2000年前も現代も、人間の悩みはよく似たものなのでしょうね。
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