新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

めまいを胃薬で治す

めまいは直接的には命にかかわらないものの、症状があらわれると日常生活に大きな支障をもたらします。

ほとんどのめまいは耳(およびその周囲の器官)が原因の末梢性めまいですが、脳が原因の中枢性めまいもあるため、めまい症状が出現した場合には適切な検査を受けることが必要です。

耳鼻科での診察や頭部MRIで隠れた疾患を見落とさないよう工夫が必要です。

めまいが出現すると、立っていることも横になって休んでいることも苦痛になってしまいます。また、気持ち悪くなって何度も嘔吐してしまうこともあるため、救急車で来院される患者さんもたくさんいらっしゃいます。

めまいが今まさに出現しているときには西洋医学的な対応をしておくのが無難です。
とくにゲロゲロと吐いている人には点滴薬などでとりあえず症状を軽くしてあげることを優先すべきでしょう。

めまい発作がいったん落ち着き、でもいつかまためまいが来るだろう…という状況では漢方薬が活躍してくれます。
特に日常的に西洋薬のめまい薬を飲んでいるのにやはりめまいが出てしまうという場合には漢方薬がおすすめです。

東洋医学的にはめまいを起こしやすい体質が何パターンかあります。
めまいがどんな時に出現しやすいか、グルグル回る回転性か、フワフワと浮いているような浮動性か、耳鳴りはあるか、吐き気はあるかなどを基に鑑別していきます。

たいていのめまいは水の巡りの異常と関係しているのですが、水の巡りの異常がおきる原因まで考えるべき場合があります。
水の異常が関与しているひとでは、天気が悪くなるときや季節の変わり目などに体調をくずしやすいという傾向があります。

一般的にはあまり注目されないことなのですが、東洋医学では胃の不調があると気や水の巡りに異常が生じると考えます。頭部にたまった気や水が、胃に問題があるせいで下に降りていけないというイメージです。

胃の不調が原因のめまいには「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」という漢方薬を使用することがあります。

この漢方薬はめまいの漢方薬として有名なのですが、「あまり効かない」ということでも有名な漢方薬です。

なぜ効かないかというとこの漢方薬が胃の不調を治す漢方薬だからです。

胃が弱っているせいで水の巡りに支障があり、頭の方へ逆流してしまうために生じるめまいや頭痛、耳鳴りなどを治療するのです。

この点を知っていないと、胃腸が丈夫なメニエール病の人に処方して「やっぱり漢方は効かない」という結果になってしまうのです。

今回は、めまいを胃薬で治すお話でした。
「頭痛に胃薬を」というシリーズとなんとなく似ている話ではないでしょうか?

漢方では胃腸の健康がその他すべての健康の土台になっていることがわかりますね。


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