新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

口の治療でおしりが治る!?

漢方診療では期待していなかった思わぬ効果が現れることがあります。
今回の話もそんなお話です。

中年の男性で頻繁に口の横が切れる(口角炎になる)とのことで受診されました。
がっしりしていて体力のあるかたでした。熱いお風呂はあまりお好きではないとのことで陽証の実証と考えました。

漢方の治療歴は痔に対して乙字湯(おつじとう)を一時的に内服していたことがあるそうですが、まったく効果がなかったそうです。

痔といえば乙字湯なのですが、それほどひどくない痔(切れ痔やⅠ度内痔核)に適した処方なので、立派な痔には効果がない場合もあります。

痔のことはさておき、口角炎の治療に取り組みました。
口角炎や口内炎など、口周りの症状は内臓にこもった熱が原因である場合が多く見受けられます。その場合には熱を捨てる効果のある漢方薬を選択します。
口内炎であれば過労や睡眠不足、栄養不足で生じることが一般的ですので、まずは生活状況の確認をすることも重要です。

治療としては黄連湯(おうれんとう)という漢方薬を処方しました。

これがドンピシャで合いまして、「すこぶる体調が良くなった」とのお言葉をいただきました。もともと頑固な便秘もあったのですが下剤を使用しなくてもスッキリ排便できるようになったとのことです。そして痔についてもきれいに治ってしまったそうです。

黄連湯はややトリッキーな漢方薬で、胸部には熱がこもっていて胃には寒がこもっている病態に対して使用します。ムカムカして吐きたい感じがありお腹やみぞおちが痛みます。便は下痢のことも便秘のこともあります。

専門的には半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の派生形で、大きく分けると小柴胡湯(しょうさいことう)のグループに入る漢方薬です。

急性胃炎や胃腸炎、胃潰瘍、二日酔いなどによる胃の停滞感や重い感じがして食欲不振の人に使用します。そして口内炎にも使用します。

今回のように漢方では局所的に熱がこもっていたり、冷えがとりついていたりということを考えます。

こういった視点は西洋医学にはないため漢方の面白さの一面であると思います。

今回のケースで面白かったのは、黄連湯によって胃腸の調子が改善して、こちらのかたの場合には便秘が改善したことで痔まで治ってしまったことです。
でももしかしたら痔の形成にも鬱熱が関係しているのかもしれません。

漢方では体全体の連動やバランスを常に考えています。
そのため、漢方薬の構成も局所的な治療というよりも全体のバランスをとったり、不足している部分を補う生薬を足していたり、とさりげなく配慮した構成になっています。

そのため、思わぬ効果を発揮することがあるのですが、そういった経験則を活かして「こういう時にはこの漢方薬を使う」というノウハウ(口訣:くけつ)が存在します。
でもそれが漢方を学び始めたひとを混乱させたり、漢方が難しいと思われる理由の一つではないかと思いますけれども。


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