新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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母乳が出ない!

産後のお悩みの一つ「母乳が出ない」。

今でこそ粉ミルクや液状ミルクがありますが、江戸時代や戦後の物資がない時代などには母乳が出なければ赤ちゃんを育てることができなかったわけで、非常に重大な問題だったわけです。

母乳が出るためには栄養が十分に摂れていることも大切です。
ただ、分泌できるはずなのに分泌できない。
出てくるはずのものが出てこないというときに漢方を使用することもあります。

これが意外な漢方なのですが、漢方医学をよく理解されている先生であれば知っている…というか、よく理解されている先生が使い始めたのだろうと思います。

その意外な漢方薬は「葛根湯(かっこんとう)」です。
だれもが「カゼには葛根湯」というくらい知っているのに、
「母乳が出なければ葛根湯」ということは知らないものです。

葛根湯には「排膿を促す作用」があります。
この作用を応用し、溜まっている母乳の分泌を促すのです。
さらにこの利用法を応用し、乳腺炎に使用することもあります。

とにかく、溜まっているもの(膿や分泌物)を出してしまうことで問題が解決するようなときに葛根湯を使用するようです。

葛根湯を応用した漢方薬に葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)という漢方薬があります。こちらは副鼻腔炎の治療に使用されますが、やはり溜まった鼻汁を葛根湯の力で排出させようと狙ったものであると考えられます。

漢方薬はときに想定外の効果を発揮してくれますね。

ちなみに母乳分泌で有名な食品といえば、玄米やタンポポコーヒーです。

また、昔は「乳母(うば)」という方法もありました。
母乳が出るご近所の奥様に授乳をお願いしたのです。
日本が物質的に貧しい時代の名残というべきか、やむを得ない風習であったというべきか、表現はむずかしいところですがきっともっともっと古い時代から行われていたことではないかと思います。

乳母というシステムは免疫という点では非常にメリットの大きい手段だったと思います。
免疫にとって重要なのは「多種多様」であることです。
色々なものに接することが免疫をブラッシュアップしていき、アレルギー疾患や自己免疫疾患を起こさず、そして感染症に対して抵抗力を高めることができます。

乳母の方から母乳をもらうことが一般的な集団では、それぞれの家族が保有する常在菌や免疫グロブリンなどが相互に受け渡され、交流していたと予想されます。
まさしく免疫力を集団で鍛えていたのであり、本当の意味での集団免疫です。

昔は集落や町内からの人の出入りというものもそれほどありませんでしたから、自分を育ててくれた乳母さんに大人になってから会うとなんとも気恥ずかしいというか頭が上がらないというか複雑な感情を覚えたものです。

現代では乳母などというと、もらう側であれあげる側であれどちらにも嫌がられてしまうのでしょうか。他人の母乳というと嫌悪感を抱く人が多いようです。
物質的に豊かになるとはこういうことなのでしょうか。

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