新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

いつまでも風邪が治らない

「風邪が治ったはずなのにいつまでもスッキリしない」
「治ったと思ったらまた風邪をひいてしまった」
「一年中カゼっぽい」

西洋医学では風邪はウイルス性感染症の一種であると考えられています。しかし、東洋医学の観点では風邪とはまさにさまざまな病的エネルギー(病邪)と肉体が戦っている状態です。風邪が治ったはずなのに体調がいつまでも万全ではない、何度も風邪をひいてしまう、一年中いつも風邪のような体調が続いている…これらは病的エネルギーが体内にとどまったまま完全に駆逐できていない状態ではないでしょうか。

インフルエンザのような疾患の始まりは、体表面に病邪が侵入した段階であり「太陽病」と診断します。悪寒や発熱、頭痛などの症状が現れている状態です。

人体の抗病力が病邪に押され気味になると、病邪が体表面からやや深いところまで侵入してきます。この段階を「少陽病」といいます。目安としては発症から7日前後経過した頃合いです。
少陽病の段階では悪寒や発熱はなく、むしろ倦怠感や食欲不振などの症状が目立ってきます。また、熱が出たり悪寒がしたりという状態になります(往来感熱)。病邪との戦いは一進一退です。

少陽病の状態に対するもっとも基本的な治療薬は「小柴胡湯(しょうさいことう)」です。
かつて慢性肝炎の治療に濫用されたために、間質性肺炎という副作用が頻発し問題となった漢方薬です。しかし、適切な使い方をすれば応用の幅が非常に大きく、しかも小柴胡湯から非常に多くの漢方薬が派生しています。

小柴胡湯でケリをつけることもできますが、一年中風邪をひいてしまう人やいつまでも風邪がくすぶっているような人には根本的な抗病力を高める必要もあります。

そのような目的で使用する漢方薬の代表が「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。「気」を補う薬として万人受けしやすく設計されている傑作漢方薬です。「なにかと落ち込むものを引き上げる」効果があると言われており、胃下垂や脱肛などの状態にも使用されます。

また、万年風邪に対する治療としては「桂枝湯(けいしとう)」漢方薬もよく利用されます。
この漢方薬は太陽病の治療薬としてもっとも基本的な漢方薬の1つです。補中益気湯が抗病力というエネルギーそのものを高めるのに対し、桂枝湯は体表面のバリアを強化するような効果のある漢方薬です。

桂枝湯は単なる風邪薬などではなく、その作用や効果を理解すれば非常に多くの不調を治療することができる漢方薬です。漢方を学び始めておそらくもっとも初期に学ぶであろう漢方薬であり、そして漢方の究極形ともいえる漢方薬です。

その構成生薬や比率などを学べば学ぶほど、洗練された俳句の傑作であるかのような奥深さを感じる漢方薬です。
なんだか妙に熱の入った説明になってしまいました。

風邪が治ったはずなのにいつまでも咳が続く場合があります。これは気道の過敏性が続いてしまっている状態です。
通常の咳止めを使って治療することも可能ですが、このような状態では麦門冬湯(ばくもんどうとう)という漢方薬がよく効くケースが多いようです。

風邪は万病の元と言われます。
風邪をひくのは心身のバランスに不調が生じているというサインでもあり、病邪に付け入るスキを与えてしまいます。
まさに風邪はすべての疾患の始まりであり、風邪をどう治すかはあらゆる疾患の治療へと通じるのです。

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