新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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春は「肝」の季節

漢方診療をしていると、異なる症状・病状でいらっしゃる患者さんたちに次から次へと同じ漢方薬を処方してしまうことがあります。

もしかしたら私の思考回路が固定されてしまっている状況なのかもしれませんが、実はそうでもないのです。

「春の色は青」というお話は以前に記事にしたように記憶していますが、「春は肝の季節」という表現も漢方にはあります。

陰陽五行説ではこの世界を5つに分類しており、人間の生体機能も5つに分けています。
肝・心・脾・肺・腎の5つです。そして季節も5つに分類するため、各季節1つ1つと5つの臓が対応しているのです。

そして春に対応する臓器は「肝」というわけです。
東洋医学における「肝」は医学的な意味での肝臓ということではなく、肝臓機能の一部と中枢神経機能、自律神経機能が包含されています。

春は「肝」に影響が大きい季節のため、もともと「肝」の不調があるかた、体調を崩しやすいかたは「肝」の症状が現れやすくなります。

今までよりも神経過敏でイライラしやすくなったり、めまいや耳鳴りが生じたり、女性であればPMSの症状が重くなったり、肩こりが悪化したり…などなど。

このような不調が現れたらもしかしたら肝の不調が原因かもしれないですね。

「肝」の治療に使用される漢方薬の代表は「抑肝散(よくかんさん)」です。
名前の通り「肝」のたかぶりを抑えるわけです。
ここでの肝とは肝臓の機能のことではなく自律神経(特に交感神経)であると考えています。

抑肝散はもともと子供の疳(かん)の虫の治療薬でした。癇癪持ちですね。
まだ自律神経が不安定な小さい子供は感情を十分に制御できなかったりするため怒り爆発しやすかったりするわけです。

「疳の虫」「癇癪」いずれも「肝」であり「かん」という呼び方であるのはなんとなく不思議であり面白いですね。

ちなみに現在の医学で使用されている「肝臓」「心臓」「腎臓」などの臓器名は、もともと東洋医学で使用されていた「肝」「心」「腎」という五臓の名称に対応している内臓であろうと考えられた解剖名でした。

どこまでも細かく細分化する西洋医学と陰陽五行説とではさすがに乖離が大きいように感じてしまいますね。


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