新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

5月5日は夏の始まり

5月5日は端午(たんご)の節句という男の子のお祭りとされています。

端午とは…とか
菖蒲(=勝負)の節句といって…とか

そういう話はネット上にあふれていますので、漢方や東洋医学という視点で記事を書いてみたいと思います。

5月5日は立夏(りっか)であり、暦の上では今日から夏が始まりました。関東地方をはじめ、今日は夏日になりましたね。

こどもにとって、夏に向けての体調管理として重要な点は次の2点でしょう。

①冷たいものばかり飲食してお腹を冷やさないようにする
②きちんと発汗して体温調節できるようにする

マクロビオティックでは夏場の野菜は体を冷やすものが多いといいます。
たしかに、キュウリ、トマト、レタスなどの葉物野菜はサラダの定番ですし、夏には冷やして食べるイメージも強いですね。
旬であるとか、その土地固有の野菜は気候や風土に合った性質を持っていると言います。夏場は体を冷やす食材を食べる機会が自然と増えてしまうので、調理方法などで工夫する必要がありますね。
また、夏になるとなんといってもアイスクリームなどの冷たい間食が増えてしまいます。最近はかき氷も魅力的なものが多く、こどものお腹までキンキンに冷えてしまいがちですね。

胃腸が冷えてしまうと、食事をきちんと食べることができなくなりますし、食べたものをきちんと消化・吸収して必要な栄養とエネルギーを得ることができなくなります。ここでいうエネルギーとは、東洋医学でいう「気」のことで、生命力の一種みたいなものです。
こどもは本来、生命力に満ちており新陳代謝も高いのですが、現代的な暮らしに染まってしまっているとこどもにも関わらず冷えて代謝が落ちて低体温になってしまっている子がたくさんいるので、将来が心配になってしまいます。

胃腸が冷えてしまって元気がないお子さんには、人参湯(にんじんとう)小建中湯(しょうけんちゅうとう)という漢方薬を使用します。人参湯は胃薬、小建中湯は腸の薬というイメージです。アイスばっかり食べては胃痛や頭痛がちのお子さんの場合には安中散(あんちゅうさん)呉茱萸湯(ごしゅゆとう)という漢方薬も出番があります。

とにかく、お子さんの心身の健全な成長のためにもお腹は冷やさないように注意する必要があります。

次に、発汗について。
今や自宅が全館空調のご家庭も増えました。
快適な暮らしと引き換えに、自分で体温調整できなくなっているこどもも増えているようです。
コロナの影響もありますが、外で運動する機会も減ってしまったため、自分でちゃんと汗を出して体温調整する機能が育まれていないのです。

発汗トラブルに使用する漢方薬はいくつかありますが、こどもの場合には「麻黄(まおう)」という生薬を使用した漢方薬が意外と効くことがあります。

麻黄にはエフェドリンに類似した物質が含有されているのですが、汗孔を開いて発汗を促進します。
この効果が最大限に発揮されているのが麻黄湯(まおうとう)という漢方薬です。

インフルエンザなどの感染症治療で使用するこの多い漢方薬ですが、体表面の汗孔などを開いて病邪を外に追い出すと解説されています。
インフルエンザや風邪などは発汗し始めたら治る兆候ですので、麻黄湯は治癒機転を促しているというわけです。

エフェドリンは「元気が出る系」の飲み物に含有されていることが多いのですが、こどもの場合には意外と(?)エフェドリンを摂取しても大丈夫なものです。一方、高齢者はエフェドリンが合わなくなってくるようです。

花粉症によく利用する小青竜湯にも麻黄が含まれていたりします。

薬で問題を解決することよりも、人間らしい健全な発育をすることで自然治癒力や適合能力を高めるのが本筋ではありますが。。。


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