新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

頭痛の治療をしたら寒冷ジンマシンが治まった!?

今回は漢方の奥深さを感じたケースをご紹介いたします。
寒冷ジンマシンの女性のお話です。
 

ジンマシン(蕁麻疹)は原因がはっきりしないことも多い慢性的で不快な皮膚症状です。
原因がわかっていれば、その原因を避けることが重要ですが、寒冷ジンマシンのように日本で暮らしている以上、避けようと思っても避けることのできない原因もあります。 

当院にいらっしゃったある女性は、お話をうかがうと「夏以外はジンマシンが出る」とのことで大変つらい思いをされておりました。
さらにお話をうかがうと、胃が弱くて胃潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害薬:PPI)を長年に渡って内服されており、上部消化管内視鏡検査では十二指腸潰瘍を指摘されたことがあるものの、ピロリ菌はおらず、ストレスが原因と言われたとのことでした。
また、生理に関連して頭痛がひどく、吐き気を伴うとのことでした。

さて、この方に対してはジンマシン用にまずは外用剤を処方しました。
そしてジンマシンを直接治療するというよりも冷え症、胃が弱い、吐き気が生じるくらいひどい頭痛に注目して体質的な治療として「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」を処方いたしました。 

2週間後に来院されたときには「漢方が効いた!」とのことで頭痛の軽減とともにジンマシンも生じていないとのことでした。この冬の間は内服を続けていただくことになるかと思います。 
「呉茱萸湯」は以前の「頭痛には胃薬を」シリーズでもご紹介しました。(こちらもご参照ください) 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/42.html 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/44.html 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/49.html
 

呉茱萸湯は、胃腸が弱っていて食餌から十分なエネルギー生産ができず、元気がめぐらないため頭痛が生じる場合に有効な漢方薬でした。
今回の経験からわかることは、寒冷ジンマシンもこのような頭痛と同じ「根っこ」を持つ場合がある、ということです。そしてそのような場合には、皮膚の症状にばかり注目するのではなく、そのような症状が出現している根本的な問題に意識を向けることが大切なのではないでしょうか。 

慢性的なジンマシンの治療に手こずることには西洋医学的に何度も経験していたので、たった2週間で効果が出てしまったことには我ながら驚いてしまいました。

ちなみにジンマシンをはじめとした皮膚疾患の「かゆみ」に対して、まずは対症療法的にかゆみを軽減して楽にしようと狙う漢方薬が「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という漢方薬です。
「解毒湯」との名前がついているので、なんとなく効きそうな気がしないでしょうか?
そして2000年くらい前の時代にはすでに「デトックス」の概念があったんだな、と驚かせるネーミングでもあります。

皮膚疾患の治療ではステロイドの長期使用による副作用や有害事象で大変な思いをされる患者様がいらっしゃいます。
西洋医学的治療で効果が頭打ちになったら、漢方薬で体質治療というアプローチをしてみてはいかがでしょうか?


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