ー 季節の変わり目を健やかに過ごすためにー9月に入り、朝晩の涼しさや日暮れの早さに秋の訪れを感じる季節となりました。日本には古くから、昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日を中心に前後7日間を「お彼岸」と呼び、先祖を供養する風習があります。お墓参りや法要に参加される方も多いと思いますが、実はこの時期は 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。そこで今回は、漢方の視点からみたお彼岸の時期の養生法についてご紹介いたします。● お彼岸の時期に体調を崩しやすい理由寒暖差:日中はまだ暑さが残りながらも、朝晩は冷え込むため自律神経が乱れやすくなります。空気の乾燥:秋風とともに湿度が下がり、呼吸器や皮膚の乾燥症状が出やすくなります。生活リズムの変化:夏の疲れが残る中、学校や仕事の新しい生活リズムに体が順応しにくいことも。このような環境変化が重なることで、咳・鼻炎・胃腸の不調・だるさ・気分の落ち込みといった症状が増えてきます。漢方で考える「秋」と「肺」の関係東洋医学では、秋は「肺」と深く関係すると考えられています。肺は呼吸をつかさどる臓器であり、同時に体内の潤い(津液)を調整する役割があります。そのため秋は「乾燥に弱い季節」とされ、咳や喉の痛み、肌の乾燥などが出やすいのです。秋の乾燥対策としておすすめの薬膳的養生食材をいくつかご紹介しましょう。✔ 梨・れんこん:肺を潤し咳をやわらげる✔ 白きくらげ:皮膚や粘膜を潤す✔ 大根:痰を取り除き、消化を助けるお彼岸の時期に役立つ"ウルオス系"漢方薬漢方では、秋の乾燥対策として以下のような処方を体質に合わせて使用しています。いずれも保険診療で処方可能です。★麦門冬湯(ばくもんどうとう):突発的な乾いた咳に対して使用します。特に寝しなや冷たい空気を吸い込んだときに、こみ上げるような咳が連続し、オエッとなるような咳に適しています。風邪や気管支炎の後に咳が長引く場合にも有効であることが多いです。★六君子湯(りっくんしとう):胃の不調に対してとても頻用されている漢方薬。食欲不振、胃に水が溜まっている感じ、食事をするとすぐに胃がいっぱいになってしまう、胃もたれ・消化不良などの症状に向いています。胃の冷えや痛みにはややパワー不足の印象ですが、その代わりストレスによる不調には向いています。★補中益気湯(ほちゅうえっきとう):夏の疲れが残り、体力低下を感じる方にオススメ。補中益気湯では胃腸を強めると同時に、黄耆(おうぎ)によって肺の働きも強化してくれます。補中益気湯は長期服用することで風邪や肺炎の発症率を低下させるような効果も確認されています。★加味逍遙散(かみしょうようさん):季節の変わり目に気分の落ち込みやイライラがある場合に。ご存知ホットフラッシュ対策の代表的な漢方薬。肺を直接助ける効果はありませんが、肝気(自律神経)の興奮を鎮め、心身のバランスを整えてくれます。★滋陰至宝湯(じいんしほうとう):あまり使用されていないかもしれませんが、基本骨格が加味逍遙散と同じ漢方薬です。主に女性の虚労による不調に使用されます。気の補充よりも血の回復を意識しており、さらに潤す系の生薬を複数組み合わせています。当院では、標準的な内科診療と漢方治療を組み合わせた診療を行っています。「秋になると咳が長引く」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」「お彼岸の頃になると疲れが出る」といったお悩みをお持ちの方は、どうぞご相談ください。お彼岸はご先祖を想い、心を整える大切な行事であると同時に、季節の変わり目に心身を整える良いタイミングでもあります。漢方の知恵を活かして、秋を元気に迎えましょう。 いつの日も こころ楽しく すこやかに⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆チャンネル登録よろしくおねがいします☆YouTube ▶ https://www.youtube.com/channel/UCZ77mmHqYxWycSWBzpDRsxQ☆メッセージも受け付けています☆Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪ #秋 #漢方 #呼吸器 #咳 #乾燥 #肺を潤す #秋バテ #花粉症 #新前橋 #群馬 #漢方内科 #お彼岸 #秋の体調管理 #咳と乾燥 #体質改善
9月に入り、朝晩の涼しさや日暮れの早さに秋の訪れを感じる季節となりました。日本には古くから、昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日を中心に前後7日間を「お彼岸」と呼び、先祖を供養する風習があります。
お墓参りや法要に参加される方も多いと思いますが、実はこの時期は 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。そこで今回は、漢方の視点からみたお彼岸の時期の養生法についてご紹介いたします。
● お彼岸の時期に体調を崩しやすい理由
寒暖差:日中はまだ暑さが残りながらも、朝晩は冷え込むため自律神経が乱れやすくなります。
空気の乾燥:秋風とともに湿度が下がり、呼吸器や皮膚の乾燥症状が出やすくなります。
生活リズムの変化:夏の疲れが残る中、学校や仕事の新しい生活リズムに体が順応しにくいことも。
このような環境変化が重なることで、咳・鼻炎・胃腸の不調・だるさ・気分の落ち込みといった症状が増えてきます。
漢方で考える「秋」と「肺」の関係
東洋医学では、秋は「肺」と深く関係すると考えられています。肺は呼吸をつかさどる臓器であり、同時に体内の潤い(津液)を調整する役割があります。そのため秋は「乾燥に弱い季節」とされ、咳や喉の痛み、肌の乾燥などが出やすいのです。
秋の乾燥対策としておすすめの薬膳的養生食材をいくつかご紹介しましょう。
✔ 梨・れんこん:肺を潤し咳をやわらげる
✔ 白きくらげ:皮膚や粘膜を潤す
✔ 大根:痰を取り除き、消化を助ける
お彼岸の時期に役立つ"ウルオス系"漢方薬
漢方では、秋の乾燥対策として以下のような処方を体質に合わせて使用しています。いずれも保険診療で処方可能です。
★麦門冬湯(ばくもんどうとう):突発的な乾いた咳に対して使用します。特に寝しなや冷たい空気を吸い込んだときに、こみ上げるような咳が連続し、オエッとなるような咳に適しています。風邪や気管支炎の後に咳が長引く場合にも有効であることが多いです。
★六君子湯(りっくんしとう):胃の不調に対してとても頻用されている漢方薬。食欲不振、胃に水が溜まっている感じ、食事をするとすぐに胃がいっぱいになってしまう、胃もたれ・消化不良などの症状に向いています。胃の冷えや痛みにはややパワー不足の印象ですが、その代わりストレスによる不調には向いています。
★補中益気湯(ほちゅうえっきとう):夏の疲れが残り、体力低下を感じる方にオススメ。補中益気湯では胃腸を強めると同時に、黄耆(おうぎ)によって肺の働きも強化してくれます。補中益気湯は長期服用することで風邪や肺炎の発症率を低下させるような効果も確認されています。
★加味逍遙散(かみしょうようさん):季節の変わり目に気分の落ち込みやイライラがある場合に。ご存知ホットフラッシュ対策の代表的な漢方薬。肺を直接助ける効果はありませんが、肝気(自律神経)の興奮を鎮め、心身のバランスを整えてくれます。
★滋陰至宝湯(じいんしほうとう):あまり使用されていないかもしれませんが、基本骨格が加味逍遙散と同じ漢方薬です。主に女性の虚労による不調に使用されます。気の補充よりも血の回復を意識しており、さらに潤す系の生薬を複数組み合わせています。
当院では、標準的な内科診療と漢方治療を組み合わせた診療を行っています。「秋になると咳が長引く」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」「お彼岸の頃になると疲れが出る」といったお悩みをお持ちの方は、どうぞご相談ください。
お彼岸はご先祖を想い、心を整える大切な行事であると同時に、季節の変わり目に心身を整える良いタイミングでもあります。
漢方の知恵を活かして、秋を元気に迎えましょう。
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