新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

五十肩、頚肩腕症候群、上腕神経痛、肩や首のこり・痛み、腕の痛みに思わぬ効果を発揮する二朮湯

肩こりや首の痛み、五十肩で腕が上がらない…などの症状もまた西洋医学的な治療が効果を発揮しにくい症状ではないでしょうか。
最近ではパソコンを使った仕事や長時間のスマートフォン操作が原因の肩こりも増えているようです。

多くの場合には整体やマッサージに通ったり、毎日シップを貼りつづけたり、鍼灸院で治療を受けているかたもいらっしゃるかもしれませんね。
肩こりや五十肩などの症状に使用する漢方薬の代表は「葛根湯(かっこんとう)」です。葛根湯というと風邪薬のイメージが定着しているため、意外に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、葛根湯には僧帽筋(首すじから背中にかけての大きい筋肉)の血行を良くして温め、水の巡りを改善する効果がありますので、肩こりや首こりにも効果があります。
風邪薬やインフルエンザの治療として使う場合にも、首すじがこっている感じというのが処方のポイントになります。また、かつては髄膜炎の治療にも使用されたようです。

肩こりを通り過ぎて五十肩にまでなると葛根湯に独活(どっかつ)という生薬を加えた「独活葛根湯(どっかつかっこんとう)」という漢方薬の方が効果はありますが、こちらは保険診療で処方できるエキス剤はありませんので、OTC(ドラッグストアで売っているエキス剤)や煎じ薬で対応するしかありません。
ちなみに独活とは「ウド」のことですので、日常の食生活に取りいれることができるかもしれませんね。 

五十肩(四十肩)は英語でfrozen shoulderと表現されます。
肩が凍りついたかのようにカチコチになってしまったという表現は直感的でわかりやすい表現ではないでしょうか?
肩こりに対して効果がある漢方薬は他にもたくさんあるのですが「それなりに効いたけどスッキリ良くならない」という経験もしばしばあります。「仕方ないのかしらね」と言われてしまうのは情けないというか申し訳ないなと思ってしまうのですけれども、あれこれ使ってみてどうもしっくり来ないときに思わぬ効果を発揮してくれるのが「二朮湯(にじゅつとう)」という漢方薬です。 

この漢方薬は12種類の生薬から構成されている複雑な漢方薬なのですが、狙いとしては「体に溜まってこびりついた水を取り除く」という目的をもって作られています。しかも上半身の水分がターゲットとなっています。どちらかと言えば胃腸が弱く、筋肉にも締まりがない人のほうが適しています。

私自身いままで二朮湯を処方することは少なかったのですが、当院に通院されているある60代の女性の肩こりに処方してみたところとても効いたため私の中での評価が一気に高くなりました。実はその方はもうすでに他院の漢方治療で複数の漢方薬を処方済みだったため(あまり効果がなかった)、消去法で残っていた選択肢のなかから選んだのでしたが、思わぬ効果を見せてくれました。

肩こりや五十肩、それに頚肩腕症候群や上腕神経痛などは骨格的な問題や筋肉の問題、血行や水分代謝、神経的な問題などさまざまな要因が複雑にからんでいる状況です。
12種類もの生薬から作られている二朮湯が処方として確立するまでには、多くの漢方医が試行錯誤をつづけて全体のバランスをうまく改善するように努力してきたことがうかがえます。


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