新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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いざという時にがんばれない【ED・陰萎】

男性の切実な悩みといえばいざという時に頑張ることができないED(インポテンツ・陰萎)ではないでしょうか?
男性にとっては、歳とともに次第に元気がなくなっているように感じ、大いに自信を失ってしまう要因となります。人生の斜陽を感じる瞬間です。

EDの原因は心因性や加齢の影響などさまざま言われています。

漢方ではEDについて「腎(じん)」の機能と関連して治療をおこないます。
「腎」とは解剖的な意味での腎臓ではなく、人間が生まれ持った先天的なエネルギーを司る機能のことです。車のバッテリーなどと例えられます。

加齢によって腎がおとろえて来ると生殖系のエネルギーも当然衰えてくるため、EDになります。そのような場合に処方するのが「六味丸(ろくみがん)」や「八味地黄丸(はちみじおがん)」などの「腎気丸」グループの漢方薬です。

六味丸と八味地黄丸の使い分けのポイントは、六味丸が「乾き」の強いひと(体内の水分が枯れているイメージ)、八味地黄丸が「冷え」の強いひと(バッテリーの出力が上がらないイメージ)、というふうに大まかに覚えておいていただければいいと思います。

八味地黄丸は動脈硬化に関する諸症状にたいしても使用するのですが、加齢によるEDもまた動脈硬化の一症状であると考えることもできます。超音波やCT検査で捉えることができるような動脈硬化が生じているならば、海綿体などの微細な動脈にも同じようなことが起きていると考えるのは自然なことではないでしょうか?

心因的な要素が強い場合には「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」の出番です。桂枝湯(けいしとう)に竜骨と牡蛎という生薬を加えたものです。

竜骨と牡蛎は動物性の骨に由来するカルシウムをはじめとしたミネラル類が精神を落ちつかせてくれます。桂枝湯と組み合わせることで心身を温めて緊張を解きほぐしてくれるためEDにも適用されます。保険適応病名に「性的神経衰弱、遺精、陰萎」としっかり書かれています。

また、本来的な使用方法ではありませんが「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」も効果がある場合があります。

補中益気湯は「元気をつける薬」ですので、過酷な生活で体が疲れてしまっているような場合には飲み続けることで元気を取り戻すことができます。補中益気湯には「落ち込んだものを持ち上げる」効果がありますので、脱肛や胃下垂に使うこともあります。胃下垂の場合には胃の位置が元に戻るわけではないのですが、胃の機能を回復させてくれます。いろいろな意味で期待できる薬ですが、即効性に乏しい点が弱点かもしれません。

EDに対する漢方治療は有効ですが、即効性という面ではバイアグラ®に劣ります。
しかし、バイアグラ(一般名シルフィナデル)は心筋梗塞などの心疾患の持病や既往症がある方には使用することができません。
発売当初は副作用による突然死などもかなり話題になりましたが、濫用も減ってきたためか一定の安全性には達している印象です。

シルフィナデルは当院でも採用していますが、副作用という点では漢方薬のほうが安全に使用できますし、根本的なところからジワジワ改善していく方が長期的にはメリットが大きいかもしれませんね。

特に腎気丸グループは老化現象全般への効果がありますので、EDに限らず長期的な内服でイキイキとした老後生活を送るためのサポートにもなると思います。


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