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爆発寸前!イライラして八つ当たりしたくなったら

怒りは人間の自然な感情のひとつです。
怒りを抑圧してため込んでしまうと、あとになって心身の不調の原因となります。
怒りは適度に発散するのがよいですが、かといって発散の仕方をまちがえると取り返しのつかない事態を招くことにもなりかねません。

最近は「アンガーマネージメント」といって怒りの感情を適切にコントロールすることが社会的にも注目されるようになりました。
ストレスの多い現代社会では、つねに気分が昂(たかぶ)ってイライラしているような人もたくさんいらっしゃいます。
そういう方は傍目で見ても「触らぬ神に祟りなし」という雰囲気が出ていますよね。

とくに最近は長期的な経済不況にコロナ禍も重なり、不寛容の時代と言われています。
「和を以て貴しとなす」とは古い格言ですけれども、ストレスがたまってイライラしているとささいなことでもやたらと腹が立ったり、つい怒鳴り散らしたり八つ当たりをしてしまいますよね。

東洋医学では「怒り」の感情のコントロールしている部位(機能)のことを「肝(かん)」と呼びます。
イライラがたまっている状態は肝に気がうっ滞している状態ということで肝気鬱結(かんきうっけつ)と表現します。

肝に気(イライラ)がたまってしまうと、熱となって上昇していきます。まさに「頭に血が上る」という状態です。「頭に来た!」という日常的な表現もありますが、まさにその通りなわけです。

イライラがピークに達して頭に来たとき、ついうっかり手を出してしまいそうな怒り爆発の状態を鎮めてくれるのが「抑肝散(よくかんさん)」です。
まさに「肝」を「抑える」わけです。

抑肝散が合うひとは、いつもイライラしていたり神経過敏になっています。
目が吊り上がっていたり、眉間にいつもタテじわができていたりします。

肝は筋肉のコントロールにも関与しているので、肝気が暴走すると筋肉の痙攣が生じます。
たとえば、怒りがたまって瞼などがピクピク動いたりします。マンガでありそうな表現ですね。
また、夜ねているときに歯ぎしりという形で表に出てくる場合もありますし、ひきつけ(ヒステリー)として両手両足が硬直して痙攣してしまう形で表に出てくることもあります。

こんな症状のあるかたに抑肝散は効果を発揮します。交感神経にブレーキをかけてくれるのが抑肝散です。

抑肝散はむかしからこどもの夜泣きやかんしゃくの治療にも利用されてきました。
ひんぱんに夜泣きをしたりかんしゃくを起こすお子さんの子育てはとても大変だと思いますので、お母さんも一緒に抑肝散を内服するとよいと思います。
親子で仲よく抑肝散治療というわけです。

最近では認知症のご高齢者のかたで、興奮して怒りっぽかったり、自制がきかなくなってしまっている状態の症状を軽減する目的にも応用されています。

抑肝散は「衝動性」にブレーキをかけてくれるお薬ですので、イライラを発散するためにショッピングで無駄遣いをしてしまったり、やけ食いをしてしまうことにも応用できるかもしれませんね。

抑肝散をうまく使い、無用なトラブルを避け、円滑で平和な社会づくりを目指しましょう。


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