「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズ第4弾です。生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するかたは中性脂肪に悩む50歳以上の女性です。もともと防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は内服されていましたが「年末年始の不摂生で中性脂肪が400を超えた!」とのことでご心配になり来院されました。以前から高めではあったものの、今回一気に上昇したとのことでした。なお、血糖値の水準であるHbA1cは6%台後半で推移しておりました。(注)2型糖尿病の診断:①空腹時血糖値または随時血糖値が基準値を超えている、②HbA1cが6.4%以上 この①②をともに満たすと2型糖尿病と診断されます。詳しくお話をうかがってみますと「パンが大好きで毎日のように食べる。ことによっては高級生食パンを2日で1斤食べてしまう」とのことでした。さすがに食べすぎのようです。最近、本当にパン屋さんが増えて、あっちにもこっちにもおしゃれなお店ができています。高級生食パンも一世風靡しましたが、今は同じような業態のお店をあちらこちらで見かけるようになりました。パン屋業界の競争は恐ろしく厳しいのではないだろうか…と余計な心配をしてしまいます。さて、中性脂肪が高値のかたは単純炭水化物を摂取しすぎている可能性をまず第一に考えます。今回ご紹介したかたの場合にはパンでしたので、まずはパンを食べるのを控えていただきました。ご本人様も「中性脂肪400」という数字にだいぶ不安になっておりましたので、積極的にご協力いただくことができました。この他にも野菜の摂取量を増やすことや適度の運動習慣を身につけることも無理のない範囲でお願いしました。漢方薬としては以前から使用している防風通聖散を継続し、その他の症状に合わせて麦門冬湯(ばくもんどうとう)や六味丸(ろくみがん)を適宜使用しました。結果としては2か月後の血液検査で中性脂肪は167mg/dlまで低下しました。基準値まであと一歩です。その後、やや気が緩んでしまったとのことでさらに6ヵ月後の中性脂肪は223mg/dlと上昇してしまいましたが、努力の甲斐が別のところに現れてHbA1cが6.1%になりました。糖尿病治療薬は使用しておりませんが、パン食を減らすことで血糖値の改善にもつながりました。パンの何がダメかというと、まずは精白小麦粉を使っている点です。単純炭水化物と言われる状態であり、糖の吸収が早く、血糖値も上昇しやすい。そして余分な血糖が中性脂肪として保管されてしまいます。しかも現代の小麦は品種改良の結果、グルテンが本来の小麦よりも大量に含有される品種となっているようです。これではデメリットの方が大きくなってしまいます。惣菜パンや菓子パンではチーズや油、糖分を必要以上に使用しているパンが多いことも問題です。バターの含有量も非常に多い場合があり、さらに油で揚がっているパンもありますので、健康にとってはデメリットが大きすぎます。バターを使用していればまだ良心的で、マーガリンや高度に加工された植物油などを使用している場合もあり、原材料を確かめなければ恐ろしくて食べることができません。パンを食べるときには基本的にライ麦100%のパンまたは全粒粉100%のパンを食べるとよいと思います。ドイツなどEU圏ではごく普通に流通しており、近所のちょっと高級なスーパーでも販売されています。しかしそれなりに香りと味のクセがあるので好みは大いに分かれるところです。そういったパンが入手できない場合には、できる限り砂糖や油脂を使用しておらずナッツ類やドライフルーツを使用したドイツ系ハードパンを選びます。ハードパンの場合にはよく噛んで食べることになり、顎も鍛えられるし口腔での事前消化も十分におこなわれるため一石三鳥です。嗜好品とはさまざまな工夫と気遣いをすることで細く長く付き合っていきたいものですね。ちなみに群馬には知る人ぞ知るマックスゲルソン療法で愛用されることの多い無塩全粒粉パンを日常的に販売していらっしゃるパンの名店があります。大変喜ばしい限りです。いつの日も こころ楽しく すこやかに ⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩ 【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】 ☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆ Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆メッセージも受け付けています☆ Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック ☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆ 公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C ♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するかたは中性脂肪に悩む50歳以上の女性です。
もともと防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は内服されていましたが
「年末年始の不摂生で中性脂肪が400を超えた!」
とのことでご心配になり来院されました。
以前から高めではあったものの、今回一気に上昇したとのことでした。なお、血糖値の水準であるHbA1cは6%台後半で推移しておりました。
詳しくお話をうかがってみますと
「パンが大好きで毎日のように食べる。ことによっては高級生食パンを2日で1斤食べてしまう」
とのことでした。さすがに食べすぎのようです。
最近、本当にパン屋さんが増えて、あっちにもこっちにもおしゃれなお店ができています。高級生食パンも一世風靡しましたが、今は同じような業態のお店をあちらこちらで見かけるようになりました。パン屋業界の競争は恐ろしく厳しいのではないだろうか…と余計な心配をしてしまいます。
さて、中性脂肪が高値のかたは単純炭水化物を摂取しすぎている可能性をまず第一に考えます。
今回ご紹介したかたの場合にはパンでしたので、まずはパンを食べるのを控えていただきました。
ご本人様も「中性脂肪400」という数字にだいぶ不安になっておりましたので、積極的にご協力いただくことができました。
この他にも野菜の摂取量を増やすことや適度の運動習慣を身につけることも無理のない範囲でお願いしました。
漢方薬としては以前から使用している防風通聖散を継続し、その他の症状に合わせて麦門冬湯(ばくもんどうとう)や六味丸(ろくみがん)を適宜使用しました。
結果としては2か月後の血液検査で中性脂肪は167mg/dlまで低下しました。基準値まであと一歩です。
その後、やや気が緩んでしまったとのことでさらに6ヵ月後の中性脂肪は223mg/dlと上昇してしまいましたが、努力の甲斐が別のところに現れてHbA1cが6.1%になりました。糖尿病治療薬は使用しておりませんが、パン食を減らすことで血糖値の改善にもつながりました。
パンの何がダメかというと、まずは精白小麦粉を使っている点です。
しかも現代の小麦は品種改良の結果、グルテンが本来の小麦よりも大量に含有される品種となっているようです。これではデメリットの方が大きくなってしまいます。
惣菜パンや菓子パンではチーズや油、糖分を必要以上に使用しているパンが多いことも問題です。
バターの含有量も非常に多い場合があり、さらに油で揚がっているパンもありますので、健康にとってはデメリットが大きすぎます。
バターを使用していればまだ良心的で、マーガリンや高度に加工された植物油などを使用している場合もあり、原材料を確かめなければ恐ろしくて食べることができません。
パンを食べるときには基本的にライ麦100%のパンまたは全粒粉100%のパンを食べるとよいと思います。ドイツなどEU圏ではごく普通に流通しており、近所のちょっと高級なスーパーでも販売されています。しかしそれなりに香りと味のクセがあるので好みは大いに分かれるところです。
そういったパンが入手できない場合には、できる限り砂糖や油脂を使用しておらずナッツ類やドライフルーツを使用したドイツ系ハードパンを選びます。ハードパンの場合にはよく噛んで食べることになり、顎も鍛えられるし口腔での事前消化も十分におこなわれるため一石三鳥です。
ちなみに群馬には知る人ぞ知るマックスゲルソン療法で愛用されることの多い無塩全粒粉パンを日常的に販売していらっしゃるパンの名店があります。
大変喜ばしい限りです。
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