新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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「わたしは神である」!?

自分の調子が人生で最高に絶好調で、やることなすことなんでもうまくいって、あれもこれもバリバリできて、何日も徹夜しても全然平気!「まるで私は神である!」という気がしてくる…

もしかしたらこれは過覚醒状態かもしれません。
過覚醒状態とは、2種類ある自律神経のうちの交感神経のスイッチが過剰にONの状態になってしまっている状態です。
交感神経は「狩りのための自律神経」とも言われ、行動的(戦闘的)な機能に関する自律神経です。
狩り(戦闘)モードですので、心臓は強く拍動し、目は充血して見開き、頭に血がのぼって興奮状態であり、ちょっとやそっとのケガでは痛みを感じることもなく、神経は過敏状態となっていて…というような状況です。

自律神経の過覚醒状態は、PTSDの状態としても知られています。
こちらは精神的に非常に大きな傷害によって交感神経の過剰興奮が引き起こされ、その後バランスが取り戻せなくなっているような状態です。車のアクセルとブレーキの調整が効かず、アクセルを軽く踏めば全速力に、ブレーキを軽く踏めば急ブレーキになってしまうような状態です。急発進・急停止しかできない車の運転はあまりに困難であるということです。

このような過覚醒状態のときに使う漢方薬も実はあります。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)という漢方薬です。

三黄瀉心湯を簡単に説明すると、熱下しの薬です。
身体全体に熱がこもっている状態に対して熱を捨てさせる解熱剤(抗炎症剤)なのです。

過覚醒状態は頭に血がのぼっているというか、過剰に興奮している状態ですので、熱を捨てさせることでクールダウンできるのかもしれません。


「私は神である」という思考が根強い場合には妄想性障害の可能性があります。
このようなときは漢方薬ではどうにもならない可能性が高いですので、すぐに精神科を受診して治療を受けることをお勧めいたします。
ご本人よりもむしろご家族の方が受診させる努力が必要かもしれません。

古代、政治には占星術や八卦、風水など「目に見えない力や存在」「自然界に存在する人智を超えた法則」…今風で言えばスピリチュアルの要素が強く影響していました。

超越的な予知能力や直感力を持っていたり、人心を見抜く力があったり、雨乞いの力があったりする特殊能力のある人は政治において重宝されていたことでしょう。

「私は神から特別な能力を授けられた預言者である」などと言って皇帝に近づいてきた人物も多かったかもしれません。

そんな人物に対するリトマス試験紙のように使われていたかもしれませんね。



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