新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

慢性的な頭痛がたった2週間で治ってしまった!

漢方治療というと、ゆっくり効いてきて、長期間服用しないといけない、というイメージが強いかもしれません。

確かに、体質改善目的や慢性疾患の治療の場合にはそれなりの時間がかかるものですが、時にはあまりにもすぐに薬が効いて慢性的な症状が治まってしまうことがあります。

当院にお越しいただいた40代の女性は、慢性的な頭痛が釣藤散(ちょうとうさん)を2週間内服しただけでほとんど消えてしまいました。
煎じ薬よりも効果がよわいとされるエキス剤ですが、ドンピシャで体質に合うとこんなにも短期間で症状が消失してしまうこともあるのですね。

釣藤散の効能書きを見てみると「慢性的に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの」とあります。
文字通りに受け止めると中年で高血圧で頭痛なら効きそうな印象ですが、なんとも漠然とした印象を受けます。

釣藤散をもう少し詳しく分析していくと、釣藤散の原型になっているのは六君子湯(りっくんしとう)という漢方薬であることがわかります。

六君子湯は胃が弱っており、胃のあたりに水が溜まりがちな状態の食欲不振などに効く漢方薬です。機能性胃腸症であるとか食欲不振、胃もたれなどの症状によく使用されている漢方薬です。
したがって、釣藤散もどちらかといえば胃が弱っているような方に向いていることになります。もう少し詳しく書くと胃が弱っていて、相対的に交感神経が優位になっておりイライラしやすく、場合によってはかんしゃく持ちのような状態です。

髙山宏世先生の「漢方常用処方解説」を読んでみると、釣藤散の診断のポイントには①午前中は体調が悪い、②イライラやのぼせ、③腹部軟・心下痞・肩こり、と書いてあります。

釣藤散が効きやすい頭痛には早朝に起こりやすい頭痛が多く、午前中は調子が出ないというところがわかりやすいポイントでしょうか。

また、同書には「元気だが気むずかしく頑固な老人などにこの証が多い」とも書いてあります。
なんだか一気にイメージが悪くなってしまいますが、要するにストレスがありイライラしやすい状態なのです。

ストレスも「肚(はら)」で受けて止めて消化するものですので、胃腸が弱っているとイライラしやすくなるのでしょうか。

これまでにも「頭痛には胃薬」という視点での治療例について何度か記事にしてきました。釣藤散もまた胃薬の要素をもった頭痛薬であると言えます。

頭痛の西洋医学的な病態解明や治療方法の開発にも、ぜひ「胃の不調」という視点を取り入れていただきたいですね。


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