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花粉症にゾレア大活躍なんですが…

2026/3/23
今年は例年よりもスギ花粉症の症状が強く出る傾向にあるようです
「十数年ぶりに花粉症になった!」という患者様が当院にもたくさんいらっしゃいます

こんなわけですので、これまでならフェキソフェナジンやエピナスチンなどの抗ヒスタミン剤あるいはロイコトリエン拮抗薬でなんとか症状を抑えてやりすごしていた患者様の中には、今年はもうお手上げでどうにもならないという方もいらっしゃいます。

標準的な治療では症状を抑えきれない重度の花粉症の場合には、
「ゾレア」という注射薬を使用して治療することができます。

ゾレアは、体内のアレルギー反応の引き金となる「IgE(アイジーイー)抗体」に直接結合し、無力化する薬です。
 抗ヒスタミン剤などの薬が「放出されてしまったアレルギー物質(ヒスタミンなど)の働きを抑える」のに対し、ゾレアは「そもそもヒスタミンを放出させない」という根本的なアプローチです。
アレルギー反応の上流をブロックする薬ですので、抗ヒスタミン剤やロイコトリエン拮抗薬では改善が得られなかった患者様でも効果が期待できます。

ところで、「重症な花粉症」とはどういう花粉症でしょうか?
ゾレアの使用基準に「1日に11回以上くしゃみや鼻水といった症状がある」という項目があります。
一体、誰が1日のくしゃみの回数を律儀に数えているのかとことん不明ですが、標準的な治療をしても社会生活・日常生活に大きな支障が生じていれば重症と考えて良いでしょう。

ゾレアを使用する前に、血液中のIgEの総量を検査する必要があるのと、スギ花粉特異的IgEを検査してクラス3以上であることが必要条件となります。

ゾレアは2~4週間に1回の皮下注射ですが、花粉症の治療としては非常に高額な治療です。
ワンシーズンに数回注射すると高額医療費制度を利用できる場合があるので、領収書などは必ず保管しておいてください。

当院でもゾレアを使用される患者様が増えています。
一方、ゾレアは供給がやや不安定な薬でもあります。
もう3月も下旬ですので、そろそろゾレアの出番は減ってくるはずですが、ご利用希望の方はお早目にご連絡ください。


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🌸春の“肝養生”で新生活をスムーズに

2026/3/6
3月から4月にかけては、卒業・入学・異動・転勤など、新生活が始まる季節です。
期待と同時に、「なんとなく不安」「眠りが浅い」「イライラしやすい」「胃の調子が悪い」といったご相談が増える時期でもあります。

漢方では、春は「肝(かん)」の季節と考えます。
ここでいう肝は、西洋医学の肝臓そのものではなく、自律神経や感情の調整、血の巡りを司る働きを意味します。

春はなぜ不調が出やすい?

冬の間、体はエネルギーを内側に蓄えています。
立春を過ぎ、気温が上がり始めると、体の気(エネルギー)が上へ外へと動き出します。

この変化がスムーズにいかないと、

イライラ・怒りっぽさ

不安感・緊張

頭痛・肩こり

眠りの浅さ

胃の不調・食欲不振

といった「春の不調」として現れます。

新生活の環境変化が加わることで、自律神経のバランスはさらに揺らぎやすくなります。

春の肝養生に用いられる漢方薬(保険診療)

肝を養生するという観点から、症状や体質に応じて次のような漢方薬を処方しています。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
 イライラや不安、女性のホルモンバランスの乱れがある方に。ホットフラッシュの漢方として有名。山梔子を含有しており、長期内服の際には腸間膜静脈硬化症のリスクに注意が必要です。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 緊張が強く、眠りが浅い方に。あれもこれもストレスで不安が高まり、動悸がする場合にもOK。鎮静作用は比較的強め。柴胡・オウゴンを含有しているため、間質性肺炎や肝機能障害などのリスクに注意が必要です。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
 喉のつかえ感や不安感があるタイプに。気の局所的な停滞によるめまいや動悸、呼吸しづらい感じなどにも有効。

抑肝散(よくかんさん)
 怒りっぽさや神経の高ぶりが目立つ場合に。もともとは子供の癇癪に使用していた漢方薬なので、副作用リスクも安心です。

漢方は症状だけでなく、「体質」や「気血水のバランス」を見て選びます。
そのため、新生活によるストレスにもやさしく寄り添う治療が可能です。

春の養生ポイント

新生活を元気にスタートするために、日常でできる肝養生も大切です。
①夜更かしを避け、十分な睡眠をとる、②軽い散歩などで気を巡らせる、③柑橘類や青菜をふだんの食事に取り入れる、④深呼吸を意識する、などなど。
「ため込まず、巡らせる」が春のキーワードです。

当院では、春の不調、自律神経の乱れ、新生活ストレス、花粉症など、季節に応じた漢方治療を保険診療で行っています。

「検査では異常がないけれどつらい」「新生活の不安で体調が整わない」

そんな時こそ、漢方という選択肢があります。

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