新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

残暑お見舞い申し上げます

気が付いたらお盆が過ぎてしまいました。

今年はお盆に台風がやって来ましたが、低気圧の影響をうける方にとってはいい迷惑だったのではないでしょうか?
東洋医学における「水毒」という体質の方の診察をしているといろいろなお話を聞くことができて大変興味深いです。水毒の方は体内で水の偏り(偏在)を生じている体質の方です。体内の水も気圧の影響を受けて膨らんだり縮んだりするので(PV=一定というやつです)、台風のせいで体調を崩したりされます。
興味深い点は、台風が発生したときに不調になる方と、台風がある程度の位置にあるときに不調になる方と、台風が通り過ぎるときに不調になる方と…人によってそれぞれ不調になるときの台風の位置が異なるのです。もしかするとこの研究をすると何か面白い発見があるかもしれませんね。

水毒体質のかたの治療には五苓散(ごれいさん)という漢方薬を使用するのが常套手段です。五苓散の優れているところは、余分な水は尿として体外に捨てる一方で、不足しているところには水を分配して水の偏在を是正し、しかも内服し続けていても脱水症を起こすことはないという点です。ああなんて素晴らしい漢方薬なんでしょう。ノーリスクハイリターンではありませんか。

で…多くの場合において五苓散で問題が解決するのですが、時には五苓散だけでは効果が不十分ということがあります。

例えば「五苓散は二日酔い予防に効果的である」とご存知の方が多いのですが、実際に飲酒前後に内服してもあまり効果を得られないという方もいらっしゃいます。そういった方には茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)という漢方薬をご紹介しています。

茵蔯五苓散は、五苓散に茵蔯蒿(いんちんこう)という生薬が追加されているものですが、茵蔯蒿が肝機能を高めることでアルコールの分解(解毒?)を早めてくれる場合があります。体質的に合う方であれば、五苓散よりも茵蔯五苓散の方が二日酔い対策に効果的です。

また、今年のように異常に暑い夏には冷たい飲み物をがぶ飲みしてしまい、胃腸が冷えて消化不良で下痢になってしまう方も多いのではないかと思います。そういった方に対して六君子湯や人参湯、大建中湯などのスター級漢方薬を使用しても症状が改善されない場合があるのですが、胃苓湯(いれいとう)という漢方薬を使用すると症状がみるみる改善される場合があります。

胃苓湯は平胃散(へいいさん)という漢方薬と五苓散を合体させた漢方薬ですが、胃腸機能の低下による消化不良と水毒から生じる下痢には効果的です。保険診療上の適応病名が微妙に限定的なのでやや使いづらい印象がありますが、副作用が出にくく優秀な漢方薬です。

まだまだ暑さは続きます。日本の夏は暑さと湿気が合体した「湿熱」という環境病態を起こします。保険診療で使用する漢方薬は、湿熱の治療に適したものがそれほど多くないため、治療がうまくいかないことが多々あります。病気にならないよう、体調管理に気を付けることが重要だなと、夏が来るたびに毎年思っているような気がします。


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