思春期の悩みの代表といえば「ニキビ」ではないでしょうか?
大人になっても「吹き出物」と名前を変えて出てくることがあります。
西洋医学的にはニキビの原因は「アクネ菌」であると言われていますが…
アクネ菌は人間の体表面に自然に生息している「常在菌(じょうざいきん)」の一種です。
もしもアクネ菌がニキビの原因だとしたら、人類のほとんど全員がニキビに悩むことになるのですが、そんなことはありませんよね。
問題は、アクネ菌が増殖して炎症を起こしてニキビを作ってしまう土壌にあるということです。土壌つまり肌の環境は、食事や生活習慣に大きく影響されます。
思春期にニキビが多い理由の一つとして、性ホルモンの変化による体のバランスの変化が関係していると思います。
さらに思春期になって、行動力や自己意識が発達してくる一方、成長期ですぐにお腹が空いてしまい…ついついファストフードやスナック菓子などを食べてしまうことも肌環境を悪化させてしまいます。
アクネ菌が勢力を伸ばしてしまう肌環境には、この2つの要因が大きく関与しているのではないでしょうか?
したがって漢方ではニキビ治療は、まず食生活を改善することから始めます。
体に悪いもの、炎症を惹起するようなものは取り入れないことは、ニキビに限らず健康を築くための基本中の基本です。
漢方薬でニキビを治療する場合、やはりお一人お一人の肌の様子で薬を選択するのですが、「ニキビと言ったらこれ!」というくらい代表的な漢方薬があります。
「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」です。
この漢方薬は、顔や上半身にうっ滞した熱を取り除くことを目標とした薬です。赤く腫れているようなニキビに適しています。
清上防風湯の別の使い方としては「酒さ(しゅさ)」に使用することもあります。日常的にアルコールを多飲されている方の鼻頭周辺が赤く色づいている状態ですね。
ニキビで顔が赤黒くなっている方や、肌の滑らかさが失われてでこぼこになってしまっているような方には、血(けつ)のめぐりを改善する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」も使用します。
血のめぐりが滞った状態を血瘀(けつお)と言いますが、漢方では肌の状態は血のめぐりに関係していると考えます。
そして興味深いことに桂枝茯苓丸を別の目的で内服されている方のなかに、「肌がツルツルになった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。ニキビ治療でも若い方の肌質の改善を目指して使用することもあります。
美容目的で漢方を内服されるのはいかがなものかと思いますが、ニキビはれっきとした体のバランスの異常ですから、こじれてしまう前にしっかり治しておきたいものですね。
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