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「土用」は“季節の変わり目”のサイン

2025/10/22
10月の「土用」と漢方養生 ― 冬に備える心と体の整え方

「土用(どよう)」というと「夏の土用の丑の日=うなぎ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実は、土用は年に4回あり、季節の変わり目――春・夏・秋・冬それぞれの間に訪れます。
土用には次の季節へと体調を整えることが重要です。

10月後半の「秋の土用」は、秋から冬へと移り変わる準備期間。
昼夜の寒暖差が大きく、体も心も不安定になりやすい時期です。
漢方ではこういう時こそ「脾(ひ)」=胃腸を整える期間と考えます。

土用に起こりやすい不調

秋の土用は、夏の疲れが残り、冷えと乾燥が進むころ。
以下のような症状が出やすくなります。

✓ 胃のもたれ、食欲不振

✓ 手足やお腹の冷え

✓ 倦怠感、朝のだるさ

✓ 便秘や下痢など腸の不調

✓ 気分の落ち込み、眠りの浅さ

これらは「脾(胃腸)の弱り」と「気(エネルギー)の不足」によるもの。
しっかり整えておくことで、冬の風邪や冷えに強い体を作ることができます。

漢方で考える「土用の養生」

漢方では、土用は“土の気”が強まる季節。
漢方は五行思想の影響を受けているため、人体の生理機能を木・火・土・金・水の5つの要素に分類しています。
「土」とは消化器のことであり、体の中心にある「脾・胃」を整えることで、五臓のバランスを保ちます。

🍚おすすめの食材

さつまいも・かぼちゃ・里芋などの根菜類

山芋や蓮根などの「土に育つ食材」

もち麦・玄米・味噌・納豆などの発酵食品

これらは胃腸を温め、消化を助けると同時に、乾燥対策にもなります。
冷たい飲み物や生野菜は控え、温かいスープや煮物を中心にすると良いでしょう。

💊この時期におすすめの漢方薬

六君子湯(りっくんしとう):胃の働きを助ける汎用処方薬。食欲不振・胃の張りなどの症状に。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):脾・肺を助け、免疫力を高める秋のお助け漢方薬。疲れやすい・気力が出ない方に。

人参湯(にんじんとう):六君子湯のプロトタイプ的な漢方薬。乾姜が入っているため六君子湯よりも温めることを重視しています。胃の冷え、下痢、朝の倦怠感などの症状に。

加味帰脾湯(かみきひとう):木枯らしが吹き、枯れ葉散る秋。心も身体も疲れていませんか?そんな人にオススメの漢方薬です。不眠や気分の落ち込みなどの症状に。

いずれも体質に合わせて処方しますので、自己判断ではなく、医師にご相談ください。

🌙心のケアも「養生」の一部

土用の時期は、「変化」による心の揺らぎも起きやすい季節です。
知らず知らずのうちに疲れや焦りをため込みやすいため、“ゆるめる時間”を意識しましょう。

✓ 就寝前のスマホを控えて深呼吸を

✓ ハーブティーや温かい白湯で一息

✓ 軽いストレッチや散歩で体を動かす

体をいたわることは、心をいたわることにつながります。

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秋深し隣は何を飲む人ぞ⁉ 

2025/10/8
10月に入り、朝晩の空気が少しひんやりしてきましたね。
この時期は一年の中でも特に「乾燥」を感じやすく、肌や喉の不調を訴える方が増えてきます。
漢方の世界では、秋は「燥(そう)」の季節。つまり“乾き”が体のバランスを乱すと考えます。

🍂「肺」と「潤い」が秋のキーワード

東洋医学では、秋は「肺」が主役の季節です。
肺は呼吸を司るだけでなく、全身の“気(エネルギー)”を巡らせ、皮膚や粘膜の潤いを保つ働きを持っています。

乾燥が強くなると、この肺の働きが弱まり、「咳が出やすい」「喉がイガイガする」「肌がかさつく」「鼻が乾く」「便秘気味になる」といった症状が出てきます。

つまり秋の体調不良は、単なる風邪ではなく「潤いの不足=肺の乾き」が原因のことも多いのです。

🍎 日々の食養生で“うるおい補給”

体の潤いを守るには、食事がとても大切です。
肺を潤す食材を意識して摂ることで、自然に呼吸や肌の状態が整っていきます。

たとえば――

れんこん:喉の炎症をやわらげ、咳を鎮めます。

ゆり根:乾燥による不眠やイライラにも。

白きくらげ:肺と肌をうるおす代表的な食材。

梨やはちみつ:甘味が潤いを生み、喉の渇きを癒します。

豆乳:体の陰(潤い)を補う働きがあります。

反対に、唐辛子やにんにく、アルコールなど“熱を生む食材”を摂りすぎると乾燥が進むため、ほどほどにするのがポイントです。

💊 この時期によく使う漢方薬

乾燥による咳や喉の不調、肌荒れが続くときには、漢方薬で「潤い」を補う方法もあります。
当院では体質や症状に合わせ、保険診療の範囲内で処方を行っています。

麦門冬湯(ばくもんどうとう):乾いた空咳、声のかすれに。寝しなにこみ上げるような咳が出る人にオススメです。

滋陰降火湯(じいんこうかとう):乾燥によるのぼせや喉の痛みに。実は腎陰虚が主病態です。

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう):喘息や咳が強い方に。高血圧や胃が弱い方はご注意。

「潤いの不足」は人によって原因が違います。冷えからくるタイプ、のぼせを伴うタイプ、ストレスが関係するタイプ…。
体質に合わせた漢方を選ぶことが、何より大切です。

🕊️ 秋の不調は“冬への準備サイン”

秋の体調不良は、冬に向けて体が変化しているサインでもあります。
この時期にしっかり整えておくと、風邪をひきにくく、免疫力も安定しやすくなります。

✅朝の深呼吸で肺を開く

✅温かい飲み物で喉を保湿する

✅十分な睡眠で気を養う

こうした小さな積み重ねが、秋から冬へのスムーズな移行を助けてくれます。

🏥 最後に

当クリニックでは、咳・喉の乾燥・肌の不調・便秘など、秋特有の不調に対して体質に合わせた漢方治療と生活養生のアドバイスを行っています。
「病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪い」
そんな“未病”の段階こそ、漢方の得意分野です。

秋の深まりとともに体の変化を感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
Googleマップで「前橋市 漢方」と検索いただければ、アクセスや診療時間をご確認いただけます。

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9月のお彼岸と漢方養生

2025/9/21
ー 季節の変わり目を健やかに過ごすためにー

9月に入り、朝晩の涼しさや日暮れの早さに秋の訪れを感じる季節となりました。日本には古くから、昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日を中心に前後7日間を「お彼岸」と呼び、先祖を供養する風習があります。
お墓参りや法要に参加される方も多いと思いますが、実はこの時期は 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。そこで今回は、漢方の視点からみたお彼岸の時期の養生法についてご紹介いたします。

● お彼岸の時期に体調を崩しやすい理由

寒暖差:日中はまだ暑さが残りながらも、朝晩は冷え込むため自律神経が乱れやすくなります。

空気の乾燥:秋風とともに湿度が下がり、呼吸器や皮膚の乾燥症状が出やすくなります。

生活リズムの変化:夏の疲れが残る中、学校や仕事の新しい生活リズムに体が順応しにくいことも。

このような環境変化が重なることで、咳・鼻炎・胃腸の不調・だるさ・気分の落ち込みといった症状が増えてきます。

漢方で考える「秋」と「肺」の関係

東洋医学では、秋は「肺」と深く関係すると考えられています。肺は呼吸をつかさどる臓器であり、同時に体内の潤い(津液)を調整する役割があります。そのため秋は「乾燥に弱い季節」とされ、咳や喉の痛み、肌の乾燥などが出やすいのです。

秋の乾燥対策としておすすめの薬膳的養生食材をいくつかご紹介しましょう。

✔ 梨・れんこん:肺を潤し咳をやわらげる
✔ 白きくらげ:皮膚や粘膜を潤す
✔ 大根:痰を取り除き、消化を助ける

お彼岸の時期に役立つ"ウルオス系"漢方薬

漢方では、秋の乾燥対策として以下のような処方を体質に合わせて使用しています。いずれも保険診療で処方可能です。

麦門冬湯(ばくもんどうとう):突発的な乾いた咳に対して使用します。特に寝しなや冷たい空気を吸い込んだときに、こみ上げるような咳が連続し、オエッとなるような咳に適しています。風邪や気管支炎の後に咳が長引く場合にも有効であることが多いです。

六君子湯(りっくんしとう):胃の不調に対してとても頻用されている漢方薬。食欲不振、胃に水が溜まっている感じ、食事をするとすぐに胃がいっぱいになってしまう、胃もたれ・消化不良などの症状に向いています。胃の冷えや痛みにはややパワー不足の印象ですが、その代わりストレスによる不調には向いています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):夏の疲れが残り、体力低下を感じる方にオススメ。補中益気湯では胃腸を強めると同時に、黄耆(おうぎ)によって肺の働きも強化してくれます。補中益気湯は長期服用することで風邪や肺炎の発症率を低下させるような効果も確認されています。

加味逍遙散(かみしょうようさん):季節の変わり目に気分の落ち込みやイライラがある場合に。ご存知ホットフラッシュ対策の代表的な漢方薬。肺を直接助ける効果はありませんが、肝気(自律神経)の興奮を鎮め、心身のバランスを整えてくれます。

滋陰至宝湯(じいんしほうとう):あまり使用されていないかもしれませんが、基本骨格が加味逍遙散と同じ漢方薬です。主に女性の虚労による不調に使用されます。気の補充よりも血の回復を意識しており、さらに潤す系の生薬を複数組み合わせています。

当院では、標準的な内科診療と漢方治療を組み合わせた診療を行っています。「秋になると咳が長引く」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」「お彼岸の頃になると疲れが出る」といったお悩みをお持ちの方は、どうぞご相談ください。

お彼岸はご先祖を想い、心を整える大切な行事であると同時に、季節の変わり目に心身を整える良いタイミングでもあります。
漢方の知恵を活かして、秋を元気に迎えましょう。

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#秋 #漢方 #呼吸器 #咳 #乾燥 #肺を潤す #秋バテ #花粉症 #新前橋 #群馬 #漢方内科 #お彼岸 #秋の体調管理 #咳と乾燥 #体質改善

秋には「肺」を整えましょう

2025/9/7
季節の変わり目と「肺」の不調

9月に入り、夏の暑さが和らぐ一方で、朝晩の気温差や空気の乾燥を感じる方も多いのではないでしょうか?
東洋医学では、秋は「肺」の季節とされます。肺は呼吸をつかさどる臓器であると同時に、皮膚や粘膜の潤いとも深く関係しています。そのため、秋になると「咳が出やすい」「のどが乾燥して痛い」「皮膚がカサカサする」といった不調が現れやすいのです。

現代医学的にみても、秋口は空気の乾燥や花粉、気温の寒暖差によって呼吸器に負担がかかりやすく、喘息やアレルギー性鼻炎、慢性的な咳の悪化が見られます。こうした時期に呼吸器のケアを意識することは、健康維持にとても大切です。

秋の呼吸器トラブルとその原因

秋に多い呼吸器のトラブルには、次のようなものがあります。

・乾燥による咳や喉の痛み
空気の湿度が低下し、粘膜の防御機能が弱まることで、咳や喉の違和感が出やすくなります。

・気温差による喘息やアレルギーの悪化
昼夜の温度差が大きい時期は、自律神経のバランスが乱れ、呼吸器の症状を引き起こしやすくなります。

・季節性の花粉症
秋にはブタクサやヨモギなどの花粉が飛散し、鼻炎や咳を伴う症状が出る方も少なくありません。

漢方で考える「肺」と秋の養生

漢方医学では、秋は「肺」に対応する季節とされます。肺は「気」を取り入れて全身に巡らせるだけでなく、「津液(しんえき)」(=体の潤い)を行き渡らせる役割を持っています。
そのため、秋に肺が弱ると 乾燥・咳・肌荒れ といった症状が出やすくなります。

漢方では、この時期に「肺を潤す」「気を補う」ことが養生の基本になります。食養生では、梨・大根・れんこん・白きくらげ・豆腐など、潤いを補う白い食材が推奨されます。

秋におすすめの漢方薬

秋の呼吸器トラブルに対して、漢方にはさまざまな処方が使われます。ここでは代表的なものを紹介します。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)
空咳や喉の渇きが強い場合に用いられます。乾燥した肺を潤し、咳をやわらげる作用があります。

滋陰降火湯(じいんこうかとう)
のどの痛みやから咳が続くときに適します。体の潤いを補い、炎症を鎮める効果が期待されます。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
花粉症やアレルギー性鼻炎で、水っぽい鼻水や咳が出るときに用いられる代表的な処方です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
夏の疲れが残っていて体力が落ちている人に。免疫力を高め、風邪をひきにくくします。

※いずれも保険診療で使用可能な漢方薬です。ただし体質や症状によって処方が異なるため、必ず医師に相談してください。

日常でできる呼吸器ケア

漢方薬に加えて、日常生活の中でできる呼吸器ケアも大切です。

・室内の加湿:乾燥対策に加湿器を活用する

・鼻呼吸を意識:口呼吸は乾燥や感染リスクを高めるため注意

・秋の旬の食材を摂る:梨やれんこんなど「肺を潤す食材」を積極的に

・適度な運動:呼吸を深め、全身の「気」の巡りを改善

まとめ

秋は、呼吸器の不調が出やすい季節です。東洋医学的には「肺を潤す」ことが養生の基本。乾燥による咳や喉の違和感、季節性のアレルギーでお困りの方は、漢方薬を取り入れたケアが役立つことがあります。

当クリニックでは、保険診療で処方できる漢方薬を中心に、患者さま一人ひとりの体質や症状に合わせた治療を行っています。
「咳が長引いている」「秋になると体調を崩しやすい」といったお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。


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お盆の時期にオススメ漢方薬!

2025/8/10
本日より夏休みをいただいております。ありがとうございます。

今回は、お盆の時期の健康管理を東洋医学的視点で書き記してみたいと思います。

お盆の時期と体調管理 ― 漢方で整える夏のからだ

お盆の時期は、親戚との集まりやお墓参り、帰省などで慌ただしく過ごされる方が多いですね。移動や気温差、食生活の乱れから、体調を崩しやすい時期でもあります。
特に近年は猛暑が長引き、冷房の効いた室内と外の暑さを行き来することで、体に大きな負担がかかります。
そんなお盆の時期の不調に役立つ「保険診療で使える漢方薬」についてご紹介いたします。

1. 暑さ負けやだるさに
夏の暑さで食欲が落ちたり、だるさが続くときは、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」がおすすめです。疲れやすく、胃腸が弱っている方の“気”を補い、全身のエネルギーを底上げしてくれます。冷たい飲み物や食べ物のとり過ぎで胃が冷えてしまったときにも向いています。

夏負けというと「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」を思いつく人もいるかもしれません。補中益気湯との違いは、清暑益気湯では脱水対策として体を潤すことを目的としている、という点があります。

でも現代では夏バテで脱水になっている人よりも、冷たい物を飲みすぎてしまっている人の方が多いように思います。

2. 胃腸トラブルに
お盆はごちそうや甘い物を食べる機会が増えます。そんなときに起こりやすいのが、胃もたれや下痢。「六君子湯(りっくんしとう)」は胃腸の働きを整え、食欲を回復させます。冷房で体が冷えたことによる腹部の違和感や、食べ過ぎ飲み過ぎによる消化不良にも効果的です。

3. むくみや水分代謝の乱れに
暑い中での水分補給は欠かせませんが、摂りすぎや代謝の低下で“水”が体にたまり、むくみやだるさの原因になることもあります。「五苓散(ごれいさん)」は体内の水分バランスを整え、余分な水分を排出します。屋外での活動時、熱中症予防の一環としても活用される処方です。

4. 冷房による冷えや肩こりに
室内外の温度差で体が冷えると、血流が悪くなり肩こりや頭痛が起こることがあります。「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は血の巡りを改善し、冷えによる不調や慢性的な肩こりを和らげます。特に手足の冷えや顔色のくすみが気になる方に適しています。

5. 睡眠の質の低下に
お盆は生活リズムが乱れやすく、寝苦しさから不眠や浅い眠りが続くこともあります。「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」は心身を落ち着け、自然な眠りへ導きます。緊張や興奮で眠れない方にも効果が期待できます。

お盆の時期は、楽しい時間と同時に体への負担も大きい時期です。
漢方薬は、体質や症状に合わせて選ぶことで、夏特有の不調をやさしく整えてくれます。今回ご紹介した漢方薬は、すべて保険診療で処方可能な薬ですので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。暑さに負けず、元気にお盆を過ごしましょう。


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