新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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健康のこと、日常のことなどを発信しています。

リポC飲み始めて貧血が改善した!

2024/9/13
夏前から当院でもお取り扱いを始めた「リポソーマルビタミンC」
ビタミンCを脂質二重膜で包んだことで吸収率を飛躍的に高めたサプリメントです。
リポソーマルビタミンC(商品名Lypo-C)を服用し続けることで、25gの高濃度ビタミンC点滴を継続的に実施しているのと同じ血中濃度が達成されます。実はこれ、とてつもなく画期的なことなのです。

当院ではビタミンCとビタミンDがセットになったLypoC+Dを販売しています。
現代人はとにかく日光に当たらなすぎるので、ビタミンDが不足気味です。特に女性は骨粗鬆症対策なども含めてビタミンDが重要ですので、当院では敢えてLypoC+Dのみ販売しています。

さて、そんなLypoC+Dのご利用者様から嬉しいお声が届きました。
その方は鉄欠乏性貧血でお悩みだったのですが、これまで市販のヘム鉄サプリだけでは十分に改善しなかった貧血が、LypoC+Dを飲み始めてから健常者レベルまで改善したとご報告いただきました!

保険診療ではフェロミアやフェルム、フェログラデュメットなどの経口鉄製剤がありますが、どれも胃に刺激性があり吐き気などの副作用を起こしがちです。しかも非ヘム鉄なのでもしかしたら効果的ではないのかもしれません。保険診療でも鉄剤の吸収率を高めるためにビタミンCを一緒に内服する場合があるのですが、それでも改善しない方もたくさんいらっしゃいます。

今回のご利用者様は、胃腸虚弱のため保険製剤の鉄剤を利用できず、ヘム鉄サプリメントをご使用されていました。それでも健康診断などでは高度の貧血を指摘されており、貯蔵鉄(フェリチン)は測定限界以下のことも…
それが、LypoC+Dを飲み始めて2か月ほどで正常域まで改善されたのですから驚きものです。
リポソーマルビタミンCはこれまでのビタミンCサプリメントとは別格かもしれません。

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寝ていて夜中に脚が攣るのは…

2024/8/28
ツムラの68番!
と言えば、漢方薬の名前は覚えていない人でも知っている“こむら返り”の薬ですね。

ツムラの68番は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方薬です。
芍薬と甘草という2種類の生薬で作られています。非常に即効性のある漢方薬なので、こむら返りが起きたらすぐに内服するとたちどころに症状が治まります。

芍薬甘草湯はこむら返りに限定された薬ではなく、横紋筋であれ平滑筋であれ、筋肉の異常な収縮を鎮める漢方薬です。
例えば胃痙攣にも使用しますし、しゃっくりに効く場合もあります。使い方を理解すればとても有能な漢方薬です。
そのため、漢方専門医でなくとも臨床的にはとてもよく使用されています。

さて、芍薬甘草湯は確かにこむら返りに効くのですが、発作が起きた時に使用する薬ですので、そもそもこむら返りが起こらないようにする予防的な効果は持っていません。毎日毎晩のようにこむら返りを起こしては芍薬甘草湯を内服する…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな方は是非とも「なぜ夜中に脚が攣ってしまうのか?」という問いに向き合っていただきたいと思います。

実は、常習的なこむら返りに対する根治的治療として、駆瘀血剤に分類される漢方薬が使用されます。桂枝茯苓丸とか通導散とか。
つまり、こむら返りの多くに瘀血という末梢血流障害という病態が関与していることが推察されます。

瘀血に対処するだけでこむら返りを抑制できる場合もありますが、個人的な経験ではさらにもう一工夫することが多いです。
特殊なことをするわけではなく、体を温める作用がある漢方薬を使用するのです。

夜中のこむら返りは、1日負荷がかかった腓腹筋の血流とリンパ流が停滞し、さらに気温の低下(あるいは冷房による冷え)によって末梢循環障害に拍車がかかることで筋肉が凝りやすくなってしまっているのではないかと感じています。
漢方薬としては当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)という漢方薬を個人的には多用しています。
この漢方薬は”しもやけ”や冷えによる頭痛、腰痛、腹痛などの疼痛に対して使用する漢方薬ですが、要するに身体を温めつつ末梢血液循環を改善してくれる漢方薬です。漢方の作用を理解すれば応用の幅も広がるというわけです。

また、最近では夜に装着するストッキングも市販されているようなのでそういったものを使用するのも良いかもしれません。


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残暑お見舞い申し上げます

2024/8/16
気が付いたらお盆が過ぎてしまいました。

今年はお盆に台風がやって来ましたが、低気圧の影響をうける方にとってはいい迷惑だったのではないでしょうか?
東洋医学における「水毒」という体質の方の診察をしているといろいろなお話を聞くことができて大変興味深いです。水毒の方は体内で水の偏り(偏在)を生じている体質の方です。体内の水も気圧の影響を受けて膨らんだり縮んだりするので(PV=一定というやつです)、台風のせいで体調を崩したりされます。
興味深い点は、台風が発生したときに不調になる方と、台風がある程度の位置にあるときに不調になる方と、台風が通り過ぎるときに不調になる方と…人によってそれぞれ不調になるときの台風の位置が異なるのです。もしかするとこの研究をすると何か面白い発見があるかもしれませんね。

水毒体質のかたの治療には五苓散(ごれいさん)という漢方薬を使用するのが常套手段です。五苓散の優れているところは、余分な水は尿として体外に捨てる一方で、不足しているところには水を分配して水の偏在を是正し、しかも内服し続けていても脱水症を起こすことはないという点です。ああなんて素晴らしい漢方薬なんでしょう。ノーリスクハイリターンではありませんか。

で…多くの場合において五苓散で問題が解決するのですが、時には五苓散だけでは効果が不十分ということがあります。

例えば「五苓散は二日酔い予防に効果的である」とご存知の方が多いのですが、実際に飲酒前後に内服してもあまり効果を得られないという方もいらっしゃいます。そういった方には茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)という漢方薬をご紹介しています。

茵蔯五苓散は、五苓散に茵蔯蒿(いんちんこう)という生薬が追加されているものですが、茵蔯蒿が肝機能を高めることでアルコールの分解(解毒?)を早めてくれる場合があります。体質的に合う方であれば、五苓散よりも茵蔯五苓散の方が二日酔い対策に効果的です。

また、今年のように異常に暑い夏には冷たい飲み物をがぶ飲みしてしまい、胃腸が冷えて消化不良で下痢になってしまう方も多いのではないかと思います。そういった方に対して六君子湯や人参湯、大建中湯などのスター級漢方薬を使用しても症状が改善されない場合があるのですが、胃苓湯(いれいとう)という漢方薬を使用すると症状がみるみる改善される場合があります。

胃苓湯は平胃散(へいいさん)という漢方薬と五苓散を合体させた漢方薬ですが、胃腸機能の低下による消化不良と水毒から生じる下痢には効果的です。保険診療上の適応病名が微妙に限定的なのでやや使いづらい印象がありますが、副作用が出にくく優秀な漢方薬です。

まだまだ暑さは続きます。日本の夏は暑さと湿気が合体した「湿熱」という環境病態を起こします。保険診療で使用する漢方薬は、湿熱の治療に適したものがそれほど多くないため、治療がうまくいかないことが多々あります。病気にならないよう、体調管理に気を付けることが重要だなと、夏が来るたびに毎年思っているような気がします。


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なにをやっても治らなかった湿疹

2024/7/18
漢方薬は時として予期しない効果を発揮することがあります。

東洋医学では体の組織すべてが連動していると考えていますし、肉体と精神も別々のものではなく一体のものであると考えています。
そのため、心身のある問題を解決することで想定外の部分までも治ってしまうことがあるのです。

更年期障害によるホットフラッシュやイライラをご相談いただいたある女性の方がいらっしゃいました。漢方医学的には瘀血という血の巡りが悪い状態(微小血液循環不良)であり、足の冷えや顔の火照り、のぼせなどの症状を認めました。

イライラしやすい状態は交感神経が興奮している状態であり、自律神経失調状態の一種ですが、東洋医学的には肝気鬱結と考えることが多い状況です。

こういった更年期の典型的な症状に対して、加味逍遙散(かみしょうようさん)という漢方薬が頻用されます。加味逍遙散は、ストレス緩和の柴胡や、血流を改善する当帰、牡丹皮などの生薬に加えて、抗炎症あるいは熱を冷ます作用のある山梔子という生薬を含んでいます。

今回ご相談いただいた患者さんも、加味逍遙散を内服してホットフラッシュ症状がだいぶ治まりましたが、ホットフラッシュが改善したことよりも頭皮の湿疹が治ったことに感謝されました。

診察のときには伺っていなかったのですが、もう何年間も頭皮にできた湿疹でお悩みだったそうです。あちこちの皮膚科に通院してあれこれ治療しても治らずに諦めていたのだとか…。そんな湿疹が、漢方薬を内服してひと月ほどですっかり治ってしまったので、驚きとともに感謝してくださいました。

今回の頭部の慢性湿疹ですが、瘀血という病態のため下半身は冷えて上半身には熱がこもることで生じていたと考えられます。

加味逍遙散に含まれる当帰や牡丹皮によって微小血液循環が改善したことで身体全体としての血液循環の改善とともに熱の循環も改善しました。そして山梔子には抗炎症作用がありますので、こちらも湿疹に効いたというわけです。

東洋医学では、皮疹はなんらかの毒素や有害物質を皮膚を通して体外に排出するための反応であると考えます。

今回の患者さんの場合には、頭部に溜まっていた熱と血液中の有害物質を加味逍遙散で頭部以外の場所(おそらく便)から排出できるようになったため湿疹が軽快したと考えられます。

漢方医学を学んでいると、常にマクロな視点を持ち続けることの重要性を痛感します。


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開院4周年の御礼

2024/7/3
おかげさまをもちまして、本日2024年7月3日にて当院は開院4周年を迎えました。
これもひとえに当院をご贔屓いただいている近隣の皆様、遠方からわざわざお越しくださる皆様のおかげでございます。
毎度毎度同じようなことを書いているかもしれませんが、私の力不足故にご迷惑やご不便をおかけすることも多々あるかと思いますが何卒ご容赦頂ければ幸いでございます。特に駐車場不足については私共も開院以来ずーーーーっと頭を悩ませているものの、決定的な解決策がない状況でございます。
あれもやらなければ、これもやらなければ、と思いつつ日々の診療に追われてしまい手を付けるべきところに手が回っていない毎日を過ごしております。今後、日本は人口がどんどん減ってゆきますし、医療や福祉介護の制度もどんどん変わっていくことになると思われます。
漢方医学はさまざまな国や地域の時代の荒波を潜り抜け、有名無名を問わず多くの漢方医の知恵と創意工夫と熱意が受け継がれてきた人類の宝です。「元気になりたい」「長生きしたい」という患者様の切実な思いと、「元気にしたい」「一人でも多く救いたい」という漢方医のドラマが「傷寒論」や「金匱要略」といった古典の凝縮されています。日本漢方にも負けず劣らずの古典や名著がたくさんあります。
漢方を学び、漢方を用いることは、アジアの広い地域における数えきれないほど多くの人々の喜怒哀楽や幸不幸から恩恵を受け取っていることであり、ご先祖様やご先祖ではない方々のおかげ様の医療であるとしみじみ感じます。そして当院を訪れてくださった皆様の診療ひとつひとつが、私たちの子孫や遠い未来の人類にとっての福音となるよう、明日からの診療も心を込めて大切におこなっていきたいと改めて認識した4周年となりました。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック 院長 本城裕章
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