新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

女性のこんな不調をみかけたら

何か月も不調が続いて…
夜な夜な寝汗をかいて…
体重が徐々に減っていって…
日に日に疲れがたまっていって…
ドキドキして夜、眠れなくなって…

さて、これは自律神経失調症でしょうか?それとも悪性腫瘍?
色々と心配になってしまう状況かもしれませんが…

これらの症状は、頻度が高いのに案外見落とされがちな疾患の症状です。

その疾患は…「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」です

甲状腺は新陳代謝をつかさどるホルモンを分泌している器官です。のどぼとけのすぐ下にあります。

一般論としては、甲状腺機能が低下してくると(甲状腺ホルモンが低下しすぎると)、新陳代謝が低下して冷え・浮腫み・低体温・易疲労感・抑うつなどの症状が生じるようになります。
逆に甲状腺機能が亢進すると(甲状腺ホルモンが増加しすぎると)、新陳代謝が過剰となり高体温・過活動・体重減少・動悸・不眠などの症状を生じるようになります。甲状腺機能亢進症は「元気になりすぎる」疾患なので教科書には「疲れを感じにくくなる」と書いてあったりするのですが、実は代謝が亢進しすぎた結果、後になってから疲れやすくなってしまうことがあります。

甲状腺疾患を有する人は特徴的な顔立ちになるのですが、女性の場合にはやせ型で目が大きく見える(実際には眼球が突出する)ので、いわゆる美人顔に近いものとなります。
喉元が腫れていると甲状腺疾患だと気が付きやすいものの、甲状腺疾患の患者さんの中には、ぱっと見では甲状腺が腫れていない人がけっこういるものです。

甲状腺疾患は若い女性にはけっこう多い疾患です。
血液検査でホルモン値を測定すれば容易に診断を付けることができます(厳密には色々と注意が必要なのですが)。
甲状腺エコーで腫れ具合を確認したり、甲状腺内に腫瘍性病変がないか確認することも重要です。

不定愁訴であるとか、心の病であるとか、自律神経失調症などと決めつけてしまう前に、ぜひ血液検査で確認してみてください。


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