漢方薬には皮膚疾患に有効なものが数多く存在しています。内臓疾患に比べて、皮膚疾患は目に見えるものですから、昔の人にとってもよく出会う疾病だったのでしょう。昔は今よりも皮膚症状をともなう感染症の罹患率が高かったですから、漢方薬の研究も進んだのだろうと思います。インド医学のアーユルヴェーダでは、皮膚症状は体内に蓄積した毒素を体外に排出するための生体反応であると捉えています。なので皮膚症状を抑え込むのではなくむしろ発疹などを出し切ってしまうことを治療とする場合があるようです。漢方薬で使用される生薬の中にも、膿を積極的に排出させてしまうことで皮膚疾患を治療するような生薬もありますが、漢方医学的に病態を解釈し、様々な作用をもつ生薬を組み合わせることで皮膚疾患を治療します。手(手のひらと指)の湿疹としては女性の手湿疹(通称、主婦湿疹)が日常的に出会う頻度の高い皮膚疾患です。西洋医学的にはステロイド外用剤が使用されるのですが、ステロイドを中止するとまた症状が再燃してしまいますし、長期的に使用すると副作用が生じてしまいます。そこで、主婦湿疹に漢方薬がよく利用されています。あくまで私個人の傾向ですが、主婦湿疹(手湿疹)には温清飲(うんせいいん)を使用することが多くあります。温清飲は黄連解毒湯という漢方薬と四物湯という漢方薬を合体させたものです。黄連解毒湯は漢方における抗炎症剤兼抗生物質です。四物湯は乾燥肌の改善に有効です。温清飲を使用しますと、手指の炎症を抑えつつ、皮膚を保湿するため主婦湿疹が改善します。ここまではよくある話です。今回、70代の男性で手指の汗疱(かんぽう)という皮膚疾患に対して温清飲と防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)を併用してほぼ完治するという経験をしました。手指汗疱とは、かゆみをともなう1~2㎜の水ぶくれが手のひらや指の側面に生じる慢性的な皮膚の炎症性疾患です。原因は明確にはわかっていませんが、汗をかきやすい人や敏感肌の人に多くみられます。アレルギー反応の関与も指摘されています。今回の男性は、もともと防己黄耆湯を内服されていました。防已黄耆湯は汗かきで水太りしやすいひとの体質改善としてよく利用される薬です。黄耆という生薬が皮膚機能を改善することで、水ぶくれを出し切ってしまったり、皮膚組織に治癒を促進します。当院に受診された時には皮膚の炎症や乾燥肌が目立っていたので、防己黄耆湯に温清飲を併用することにしましたところ、2~3ヵ月で見た目はほぼわからない程度まで回復してしまいました。これには私も驚きましたが、漢方医学的に病態をきちんと考えて複数の漢方薬を組み合わせることで、相乗効果というか想定以上の効果を得ることができたりすることがあります。 いつの日も こころ楽しく すこやかに⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆チャンネル登録よろしくおねがいします☆YouTube ▶ https://www.youtube.com/channel/UCZ77mmHqYxWycSWBzpDRsxQ☆メッセージも受け付けています☆Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪
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