冷えとか温めるとか、乾いているとか潤すとか漢方では西洋医学には無い視点で病態を理解したり治療に取り組んだりします。独特な効果を発揮する漢方薬の中で、とても素晴らしい効能があるのに何故かあまり処方されない漢方薬があります。「温経湯(うんけいとう)」という漢方薬です。この漢方薬は、温めて、巡りをよくして、しかも潤いをもたらしてくれる、という優れものです。もう少し専門的に説明すると、胃腸虚弱な人で、気血ともに虚してしまい、血流も悪くて(瘀血)それでいて潤い不足な状態を改善する効き方をします。胃腸虚弱なので食事を十分に摂取できません。そのため活力が不足しているというか、エネルギー不足のため疲れやすく虚弱です。食事量が十分ではないので、栄養も足りておらず体の隅々まで行き届いていません。そりゃあ血液循環も悪くなります。栄養不足気味ですので爪が脆く、顔色も悪く、乾燥肌であったりします。潤いのなさは、手足のほてり感や唇の渇きなどのような症状に現れます。名前としては「経絡を温める薬」ということになっていますが、単純に身体を温めるだけのものではなくもろもろ不足して干からびた状態を回復させてくれるイメージです。この温経湯なのですが…あくまでイメージとして「枯れ木のように年老いた身体を若返らせる」ような効能を持っています。生物は本来、歳をとると枯れていくわけです。極端にいえばミイラみたいな。それを元通りにしてくれるなんて素晴らしい!と言いたいところですが、さすがに若返りの薬ではありません。しかし、女性の三大漢方薬と言われている桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散のいずれでも適した治療ができない一部の女性には非常に効果的な漢方薬ですし、女性に限らず応用はいろいろできる優れた漢方薬でもあります。マニュアル的な効能や適応にとらわれず、漢方薬の柔軟な運用を心がけていると日々の臨床が非常に楽しく学びの多いものとなります。いつの日も こころ楽しく すこやかに ⇩⇩⇩こちらもチェック♪⇩⇩⇩ 【新前橋すこやか内科・漢方内科クリニックSNS】 ☆クリニックの日常風景やお知らせはこちらで☆ Instagram ▶ sukoyakanaika / sukoyaka_harusan / sukoyakastaff ☆チャンネル登録よろしくおねがいします☆YouTube ▶ https://www.youtube.com/channel/UCZ77mmHqYxWycSWBzpDRsxQ☆メッセージも受け付けています☆ Facebook ▶ 新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック ☆ショップカードを作ってイベント参加しよう!☆ 公式LINEアカウント ▶ @sukoyakaclinic または https://lin.ee/EvFfL7C ♪LINEから受診予約やお問い合わせができます♪
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