新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

ブログ

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

令和5年 あけましておめでとうございます

2023/1/1
新年あけましておめでとうございます

昨年は開業2年を迎え、とても多くの患者様・ご利用者様にご来院いただきました。多くの方の需要にお応えできるよう自慰メニューを充実させた一年であったように思います。
しかしながら、当方の不手際により様々なトラブルも生じてしまったことを深く反省し、本年は運営の安定化・盤石化に取り組んでまいりたいと思います。
漢方診療におきましては、苦手な診療領域を克服しより高い効果を確実に発揮できるよう、より一層勉強してまいります。煎じ薬の知識を深めるために中医学の勉強もしていきたいと思います。

とはいえ、当院は街の小さな無床診療所ですので物理的・マンパワー的なキャパシティは限られております。無理せず、しかし多くのかたのご期待に応えられるよう当院なりの進化を遂げられるよう、この一年がんばっていきたいと思いますので、何卒ご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。

令和5年元旦

夢の中でも仕事をしている

2022/12/18
「夢の中でも仕事をしている」
という方にときどき出会います。

仕事熱心というよりも仕事に囚われているような印象です。大抵は仕事がスムーズに行っているのではなくストレスを抱え込んでいる場合のように思います。

眠れているだけマシなのかもしれませんが、24時間ずっと意識が仕事に占領されてしまっている状態ですので、健全とは言えません。

仕事のストレスを引きずっており、就寝しても交感神経が十分に鎮まっていないため夢の中でも仕事をしてしまいます。

ストレス社会というか、働きすぎというか、世の中をよく反映した症状であるように思います。

さて、そんなときには抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という漢方薬がオススメです。

抑肝散というとイライラの薬であると認識されている方もいらっしゃるかもしれませんが、「交感神経の過剰な興奮」として理解するとより本質的です。

抑肝散は認知症にも使用される機会が増えてきましたが、認知症を治してしまう薬でもなく、記憶障害を回復する薬でもなく、認知症になっており神経が昂ってしまう状態を鎮めて落ち着かせるという意味で抑肝散を使用すべきです。

ところで、高齢化社会が進むにつれて、認知症には至っていないものの車の運転が危険な高齢者が増えてきたように感じます。

急発進、急ブレーキ、スピード超過、さらに交通ルールの無視など粗暴なドライバーは神経が昂りすぎです。運転前に抑肝散などを内服して安全運転に徹してもらいたいものです。


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ブレインフォグにはクラニオセイクラルが良いかもしれない

2022/11/27
最近、クラニオセイクラル・セラピーについて勉強しています。

クラニオセイクラル・セラピーは頭蓋骨の歪みを治して脳脊髄液の循環を調整するセラピーです。
本質としては髄膜に働きかけているようです。

さて、ウイルス感染症後の慢性疲労症候群が、筋痛性脳脊髄炎という名称に変わったことをご存知でしょうか?
慢性疲労症候群のすべて…ではなく一部が筋痛性脳脊髄炎というカテゴリーに入るのだと思いますが、その名のとおり脳脊髄が病態の中心であること認められたことは大きなことです。

慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)に対してはいまだに決定的な治療方法がなく、漢方薬なども駆使した治療が行われています。
そこで、脳脊髄液の循環を調整するクラニオセイクラル・セラピーも効きそうなんじゃないか…ということで施術が広がっているようです。

さて、コロナウイルス感染後やワクチン後遺症としてのブレインフォグが大きな問題となっています。
ブレインフォグもまたその名のとおりの症状で、脳に靄(もや)がかかったような感じで意識としても思考としてもスッキリしない状態です。これは実に苦痛な状態なのですがなかなか理解されない症状です。

このブレインフォグに対しても脳脊髄液の循環を調整することで改善が見込めそうということのようです。

コロナ後遺症やワクチン後遺症についてお悩みの方も多いようです。
通常の治療ではなかなか解決しない症状ですので、一度は試してみてもいいかもしれません。

当院では水曜日の午後に外部セラピスト(浦中さん)によるセラピーをおこなっています。クラニオセイクラル・セラピーも提供していますので、お気軽にお問合せください。

冷えはショウガでは治せない

2022/11/18
日増しに朝晩の気温が下がりつつあります。冷え症の方々には厳しい季節がやってきますね。

寒い季節になると、冷え対策として「ショウガ」を意識的に摂取することが増えるかもしれません。
しかし、東洋医学的観点からすると、ショウガでは冷えを治すことはできません。

どういうことでしょうか?

東洋医学では食物の味や香りだけでなく、身体を温めるのか、冷やすのか、気の巡りへの作用、血行への作用などなど、さまざまな薬理学性質を経験的に理解し、分類しています。

ショウガは温性の食物ではありますが、では、ショウガはどのように身体を温めてくれるのでしょうか?
実はショウガは、身体の中心の熱を体の隅々まで届ける…という作用によって体を温めます。
ここで気を付けなければならないのは、ショウガは「運び屋」に過ぎないということです。
ショウガそのものは熱を産生する食材ではないため、ショウガを食べることで身体は温まりまうが、それは一時的なものにすぎません。
冷え症を治すためにはショウガを食べるだけでは不十分であり、熱を産生するための食材を摂取する必要があるのです。

漢方においては、熱産生のための食材(生薬)の代表といえば朝鮮人参です。
(羊肉などもありますけれども、もっとも一般的なものとしては人参です)

朝鮮人参によって体内で熱を産生します。家の中央にある暖炉や薪ストーブに薪をくべるようなものです。
ショウガは熱を伝えるためのパイプのようなものであり、家の隅々まで熱を届けるための熱伝導設備のようなものです。

附子という生薬もありますけれども、どちらかと言えばガソリンや着火剤のようなものであり一時的にはしっかりと熱を生んで体を温めてくれるのですが、冷え症を本質的に治すということは暖炉や薪ストーブの性能が良くなって常に安定して薪が供給されているような状態ですので、やはり基本は朝鮮人参ということになるでしょう。
だから冷え症を治すためには朝鮮人参と生姜のセットが必要なのです。

とはいえ朝鮮人参は食材として入手しにくいものですので、なにか別の食材で代用するしかありません。
朝鮮人参の薬効成分の主成分としては「ジンセノサイド」というサポニンの一種です。同じサポニンでも種類が違えば当然にその効能や効果も異なるわけですが、それでも同じグループである以上は共通している部分もあるというわけです。

そこでサポニンを多く含む食材としては大豆、ゴボウ、緑茶などがあります。これらが朝鮮人参の完全な代用になるというわけではありませんが、高価な朝鮮人参の代わりとして手に入る安価で日常的な食材としては積極的に取り入れたいものです。

(ホラーじゃないよ)「血の道症」

2022/10/30
「血の道症」という言葉を聞いたことがありますか?

文字だけみるとなんだかサスペンスのようなホラーのようなおどろおどろしい病気のような印象を受けるかもしれませんが…

月経の前後ではホルモンバランスが大きく変化するため、女性の体にはいろいろな症状が現れることがあります。女性のホルモンバランスの変動による体調の変化のことを「血の道症」と呼んでいるのです。

東洋医学には「気血水理論」という独自の医学理論がありますが、文字通り、血の道症とは「血(けつ)」の異常が中心の病態であることがわかります。とはいえ、女性ホルモンの変動は女性の一生涯の大半に大きな影響を与えるため、血の道症とは女性の年齢による生理的変化そのものとも言うことができます。

さて、生理前になると顔に吹き出物ができたり、便秘になったり、イライラしやすくなる方が多いと思われます。

西洋医学的に薬物治療をおこなう場合、それぞれの症状に対して1つずつ薬を使うことになるため、これだけでも3種類の薬が必要になってしまいます。あるいはピルを処方されるかもしれませんが、ピルとは人工的に体を妊娠中のホルモン状態にすることで月経を止める(または月経をコントロールする)治療方法なので、東洋医学的には不自然で悪影響が懸念される治療法です。

一方、漢方薬は総合的に体のバランスをとるように設計されているため、これらの症状も1種類の薬で治療が可能と思われます。
吹き出物や便秘は気血水理論では「瘀血(おけつ)」の症状と考えられます。イライラする症状は、気の巡りの異常(気逆)が生じていると考えられます。やや専門的な話となりますが、「血(けつ)」の流通や総量は、東洋医学でいう「肝」という生理機能が調節しています。「肝は蔵血の臓」と言って表現しているのです。そして、「肝」の機能には交感神経を中心とした自律神経のコントロールも一部含まれています。イライラするというのは、交感神経が昂っている状態であり(戦闘モードですね)、本来の気の巡りのバランスが崩れた状態(気逆)です。

月経というのは女性ホルモンの大きな変動でした。生理の時に子宮内膜に経血が溜まる状態はまさに生理的な瘀血の状態ですが、血のコントロールに関わっている肝もその調節に関与しているわけです。肝に負担がかかって、肝がオーバーヒートするようなイメージになると、肝気がたかぶった状態となり、気のコントロールに影響が出るため気逆の症状としてイライラすることになるのです。

さて、そんな時には漢方薬が有効なわけですが、まずは加味逍遙散桂枝茯苓丸桃核承気湯などが候補となります。これらの漢方薬はいずれも「瘀血」の病態に使用される漢方薬です。さらに患者様の体力や症状の強さに応じて薬を絞っていきます。

加味逍遙散はやや虚弱なかた向きで、瘀血の他に肝気鬱結(肝気の昂り)に力点を置いている漢方薬です。

桂枝茯苓丸は瘀血の治療薬のなかでもっともスタンダードな漢方薬です。ヨクイニンを加えるとニキビや吹き出物により効果的になりますが、子宮筋腫の腫脹の場合などにも使用されます。

桃核承気湯はかなり実証向きの薬です。瘀血に加えて気逆の症状が強い状態によく使用されます。厳密には陽明病期であり太陽蓄血証などと言うのですが一般の方はそこまで理解しておかなくてもよいでしょう。

これらの3種類の瘀血治療薬を中心に治療を考えていくのですが、1種類の漢方薬で十分に症状が改善しない場合には、複数の漢方薬を併用することもありますし、今回ご紹介していない漢方薬もまだまだたくさんあります。

「血の道症」とは女性の生涯の大半に関わる問題でした。更年期障害や、閉経後症候群もまた血の道症と考えられるため今回ご紹介した漢方薬は幅広い年代の方に使用されています。


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