新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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現代によみがえる脚気の恐怖

2022/2/11
脚気(かっけ)をご存じでしょうか?

かつて、江戸病(えどやまい)と呼ばれ、戦時中は海軍で流行した謎の病の正体が脚気です。
脚気では体がだるくて脚が浮腫んで痛みます。
脚気の原因はビタミンB1の不足です。

江戸時代には社会生活が向上し、庶民の間でも白米を食べる人が増えましたが、今までの雑穀や玄米では豊富に含まれていたビタミン類やミネラル、食物繊維が白米では非常に少なくなってしまいました。
そんなこんなで、白米を美味しいと感じて食べるようになったものの、江戸の人々はビタミンB1の不足に陥ってしまったのです。
今でいう都会病、贅沢病の一種なのでしょうね。

戦時中の日本海軍でも同様の事態に陥りました。
陸軍の一般兵士はど根性理論に基づいた雑草のように扱われていたのか白米よりも不味い(?)玄米を支給されていたようですが、当時としては新しい時代を省庁する戦略部隊であった陸軍よりも格上扱いされていた海軍では白米が支給されていたのだと言います。もしかしたらこの話は後世のでっちあげなのかもしれませんが、ともかくも海軍は兵士が優遇されていたようで、そして陸軍よりも優越感があったようで、「白米を食わせて美味しい思いをさせてやろう」ということで白米が支給されていたようです。

その結果、海軍では脚気が流行してしまいました。

軍隊というのはいつの世も貧困や食糧難や教育不足に付け込んで隊員を募集するものです。
米軍の場合は高校を中退した若者でも一定期間軍隊に入ってお勤めを遂げると高校卒業資格を得られます。
良くも悪くも、高級な人参を目の前にぶら下げて人夫をかき集めるのが戦争の常套手段なのですね。

さて、脚気なんて現代人には無縁であるかのように思う方も多いかもしれませんが、実はそうでもありません。

めったに運動せず、テレビゲームばかりして過ごし、食事もきちんと栄養を考えたものではなく菓子やインスタント食品ばかりを食べている子供は慢性的なビタミン不足になっており、脚気の子供が案外いるようです。
というかコロナ禍でこういうお子さんが増えているようです。

こどもの病気や不調が増えていますが、背景には現代社会のひずみというか、便利さを追求した代償のような部分があるのかもしれませんね。これからの時代の趨勢として、なんでもかんでも自動化、AI化が進み、電脳世界でのセカンドライフ、サードライフと、アバターを駆使した仮想世界で過ごす時間を増やしていこうという流れがあります。

自然から離れていけばいくほど人間は不健康になるというのが自然の法則というものなのですが。。。

さて、江戸時代などにはビタミンB1なんて知りもしませんでしたから、漢方医はあれこれ考えて治療をしていました。

保険診療では使うことができない漢方ですが、脚気治療で有名な漢方薬は「九味檳榔湯(くみびんとうろう)」という漢方薬です。

檳榔子(びんろうし)、桂皮、厚朴、陳皮、紫蘇葉、甘草、木香、生姜、大黄の9種類の生薬からできている漢方薬です。

栄養失調による倦怠感や脚のむくみなどに使用される漢方薬ですが、現代では1カ月で10kg痩せるなどの無理なダイエットをして体調を崩しているひとに使用します。もちろん、お菓子とカップラーメンばかり食べている子供にも使用します。

とはいえ、昔はビタミンの測定などしていませんでしたから、脚が腫れる病気のことを「カッケ」とひとくくりにしていた部分もありますので、あくまでも漢方の病態として適合している場合には九味檳榔湯を使用するということです。
先人の努力は素晴らしいものですが、現代では脚気と診断がついたらビタミンB1の補給をきちんと行いましょう。サプリメントではなくきちんとした食材からですけれども。

また、工場で作られた食品は一見栄養豊富そうに見えても実は栄養が欠如しているエンプティカロリー食品であることがほとんどですので、できる限り自分で野菜を購入し、自分で調理するか、あるいはどこのどんな素材でどのような調理をしているか知っているお店で食べるようにしましょう。

そういうお店は全国的なチェーン店ではなく、近所にある昔ながらの個人の定食屋だったりします。こんなコロナ禍だからこそ、地元の個人店を応援したいものですね。


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夜、散歩しただけでコレステロールが下がった

2022/2/2
「こんなに簡単に治せる『生活習慣病』」シリーズ第2弾です。

生活習慣病はその名のとおり生活習慣がその発症や治療経過に大きな影響を与えます。
このシリーズでは西洋医学的な標準的治療ではない方法により、大きな治療効果を挙げることに成功した事例についてご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するかたは40歳以上のとある女性です。

健康診断でLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の値が約280mg/dlと高水準であることを指摘されました。

基準値(いわゆる正常値)が140未満ですので、基準値の倍近い非常に高い値となってしまっています。

投薬治療はあまりしたくないとのことでしたので、できる範囲で生活習慣の改善に努めていただきました。

まず緑黄色野菜をたくさん食べること。食物繊維として1日20g以上の摂取を目標としていただきました。動物性食品は減らして、ω3系脂肪酸をできる範囲で摂取するようにもしていただきました。
さらに1日30分程度は有酸素運動をおこなっていただくよう指導しました。

結果的には、夜、愛犬の散歩をするというのが日課となったとご報告を受けました。

さて、その後ですが

健康診断から約3ヵ月でLDLコレステロール値が185mg/dlまで改善しました!

夜、散歩するという習慣を身につけたおかげで約100mg/dlもLDLコレステロール値が低下したのです。

これは驚異的なことではありませんか?
お薬を使わなくてもたった3ヶ月でコレステロール値はこんなにも低下させることができるのです。

何十年も薬を飲み続けてその分の医療費を支払うより、健康的な生活習慣を何十年も続けることで経済的にも何倍ものメリットが得られるのではないでしょうか?

「生活習慣病」はその名の通り発症にも治療には生活習慣がもっとも大きな影響を持っています。そのため、薬を使わなくても状態を改善させることが可能なのです。しかしその成否は患者さん自身の自覚と責任にかかっているとも言えます。
誰しも今までの自分のライフスタイルを変えるような面倒で努力の必要なことはやりたくないし、薬を一つ二つ飲んで済むならそれが楽でいいと思ってしまうものです。

今回ご紹介した方は現在も当院を通院加療中であり、今後の血液検査の結果が気になるところです。

今回は薬を飲まなくてもコレステロール値が下げられることをご紹介いたしました。
もちろん、高脂血症のお薬を内服しつつ、健康的な生活習慣へとシフトすることで薬を中止にもっていくこともできます。
また、漢方薬を併用することで加速させることもできます。


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占いを信じますか?

2022/1/19
あなたは占いを信じますか?

初詣のときにいくつもおみくじを引いた方もいらっしゃるかもしれません。
あるいは星占いや血液型占いなど、常日頃から気にしていらっしゃる方もいるかもしれません。

「占いなんてアテにならない」と思いつつも何か言われるとついいつまでも気になってしまうものですが

例えば占いの代名詞とも言える四柱推命。

これは古代中国の陰陽思想や五行説などをバックボーンとして生年月日からその人の運勢を占うものです。
四柱推命は根も葉もない妄想なのかと言うとそうでもなく、ある種の統計学の側面を持っています。手相や姓名判断などもそうですね。

そのため、世間的に一定の地位を確立している占いなどはそれぞれある程度の精度で当たるわけです。必ずしも心理学や「気のせい」などとは限らないのです。

それでも四柱推命や手相など信じないでしょうか?

では、みなさんは医学を信じますか?

医学は分子細胞生物学などの科学を土台としたさまざまな仮説に対して、統計学的にその「正しさ」を証明することで成立している学問です。

たくさんの批判はあるものの、実際に多くの人の命や健康が医学によって救われてきたというのもまた事実です。

もしも四柱推命は信じないけれど、医学は信用するという方は、どちらも同じ統計学であるという視点で見ていただくと印象が変わってくるかもしれません。

東洋医学も陰陽五行説であるとか、気血水理論などの東洋思想から生まれる仮説を経験的にブラッシュアップしていくことで成立した医学です。

一方で西洋医学は分子細胞生物学が土台にありますが、その分子細胞生物学を生み出している背景には西洋の物質的価値観が存在します。人体や疾病をどこまでも物質的に理解しようという姿勢です。

これはある意味で一神教的価値観から生じているのかもしれませんが、学問と言えど生み出しているのは人間であり、人間である以上はなんらかの思想があるということです。

さて、占いというものもさまざまな思想を含んでいるものですし、そもそも過去のデータから未来を予測できると考えること自体が一種の思想です。

そして医学にも占いにも、統計学という学問的手法が共通して用いられています。

いかがでしょうか?少し世の中の見え方が変わったでしょうか?


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ホリスティック・ホリデイ報告記

2022/1/10
昨年12月に開催した「癒され放題祭り!Holistic Holiday」の様子をご報告します。

今回、初めて外部のかた(浦中さん)にご協力をいただいてイベントを開催いたしました。
もともと代替医療をご提供したいという気持ちもあって開業したため、Holistic Holidayはまさに念願のイベントでした。

今回は浦中さんご夫妻による①Body Talk(ボディトーク)、②オーラソーマ、そして当院でご提供している③AWG、④ヒータヒーリングをご体験いただきました。また、当院オリジナル漢方茶「楊貴妃ブレンド」の試飲販売もさせていただきました。

ボディトークは体のごく微細な反応を確認しながら現在の心身の悩みについて潜在意識を探っていく手法です。まさしく「身体と対話する」方法であるため「ボディトーク」という名称となっています。ボディトークのシステムは非常に体系的に構築されているため、たとえばその時の問題が「腰痛」であるとすればその腰痛の原因を順番に一つ一つスクリーニングしていくことができます。

オーラソーマはさまざまな色のオイルが入ったボトルを直感的に選ぶことで、潜在意識レベルではどのようなことを感じているか読み取る方法です。色の持つ意味そして潜在意識を読み解くと同時に、オイルを日常的に身体に塗ることでも問題の解決へと導かれていきます。

AWGは周波数を調整した低周波を体に流す健康器具です。AWGでは一つの疾患、症状に一つの周波数が対応するという考え方が基本です。ケガや筋肉痛などの急性期の症状にも活用できますし、慢性疾患のかたでも利用できます。なお、AWGは「マッサージ器」として医療機器の認可をされている機器です。

シータヒーリングは脳波をシータ波の状態にしておこなうヒーリングの手法です。
シータ波の状態は、もっとも顕在意識の束縛から解放されやすく、潜在意識にダイレクトにアプローチすることができる状態です。そのため、シータ波の状態で現在のさまざまな問題に取り組むことで、潜在意識レベルでの解決を試みることができます。

さて、当日は私の予想を超える多くのかたにご参加いただきました。待ち時間もだいぶ発生してしまったものの、すべてのかたにメニューをご体験いただきました。説明も十分にできなかったかもしれず、ご体験いただいたもののチンプンカンプンで終わってしまっていたかもしれません。
その点については深く反省しております。

今回のイベント開催で前橋近辺でも代替医療に関心のある方がたくさんいらっしゃることがわかりました。
今後はもっと多くの「その道のプロ」にご協力をお願いし、体験していただけるメニューのバリエーションを増やしていきたいと思います。

今後も定期的にHolistic Holidayを開催していきたいと考えています。
開催が決定したときにはHPやSNSで告知いたします。どうぞお待ちください。

🎍あけましておめでとうございます🎍

2022/1/1
新年あけましておめでとうございます。

本年は今まで以上に診療の質を高めつつ効率化を進め、待ち時間・滞在時間の短縮に努めて参ります。
漢方専門医かつ外科専門医として今後の1000年、2000年に繋がるよう漢方の道を邁進して参ります。
西洋医学では対応困難な患者様のお役に少しでも立てるよう、より一層勉強して参ります。

当院は施設環境、BGM、内装、インテリア、接遇、診療、ご提供する医療内容、それらすべてが患者様(ご利用者様)の癒しとなるよう日々努めております。ご意見・ご指摘などございましたらどうぞお伝えください。

Act localy, think globaly

これは私の恩師がしばしば口にしていたことでございます。
私共は小さい町医者ですけれども、私共の診療が人類にとっての財産となるよう、初心を忘れることなく日々の診療に勤めて参ります。

本年もどうぞお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

2022年 元日
新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック
院長  本城 裕章
新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック
ネット受診予約