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健康のこと、日常のことなどを発信しています。

風邪でテンションが上がらない

2021/12/9
風邪そのものは重症ではないけれど
なんとなく気分が優れず、やる気が出ない…

食欲もないわけではないけれど
何を食べようという気にもならないし何を食べてもおいしくも感じない…

風邪をひいてうっすら寒気がしたり、ちょっと頭が重かったり、多少くしゃみや鼻水は出るけれど、それ以上に気力がまったく上がらないという経験は誰でもあると思います。

漢方ではこのような状態を「気鬱(きうつ)」または「気滞(きたい)」のカゼと考えます。
傷寒(しょうかん)という言葉がインフルエンザやチフスのような命の危機もある感染症であるのに対し、気鬱(気滞)のカゼはそれよりも軽症な状態と言えるでしょう。

このような、現代的な感覚でいう「カゼ」の状態のときに桂枝湯(けいしとう)とか葛根湯(かっこんとう)を処方するのは漢方のプロにとっては「ご法度」とされています。
「カゼに桂枝湯を使用するのは、鶏を殺すのに牛刀を使うようなものだ」という戒めもあるくらい、「やりすぎ」というわけです。

ではこのようなカゼにはどんな漢方薬が正解なのでしょうか?

それは「香蘇散(こうそさん)」です。

漢方をある程度勉強している医師でなければ処方されないであろう漢方薬の一つです。

名前から多少察することができるのですが、「紫蘇の香る漢方薬」なのです。
ですからこの漢方の中心となる生薬は蘇葉(シソの葉)です。

シソの葉はハーブでもありますが、あの独特の香りがうつうつとした気分をスーッと爽快にしてくれるのです。

その他にも陳皮(ちんぴ)という温州みかんの皮も含まれています。
みかんを皮をギュッと潰したときにプシュッとエキスが出てきますが、あの成分の中には気分を良くしてくれたりカゼに効く成分が含まれているのです。

さらに香附子(こうぶし)や生姜(しょうきょう)という体を温める生薬も含まれています。

香蘇散はまさに「風邪でテンションが上がらない」ときにうってつけの漢方薬なのです。
(シソが苦手という方はゴメンナサイ)

さて、この香蘇散ですが、風邪以外にも応用場面があります。
まずシソの葉には魚介類のアレルギーを抑制する効果があるため、魚介類を食べた後のジンマシンに応用できます。
抗アレルギー作用もあるわけですから、風邪にも有効であることがわかります。
(西洋医学で風邪治療をするときに、抗アレルギー剤を処方する医師もいらっしゃいますね)

スーパーなどでお刺身を購入したときにワサビとシソの葉がセットであることを思い出していただけますでしょうか?
あれは意味のないオマケではなく、魚介アレルギーを抑制するためのシソの葉と、アニサキスなどの寄生虫を寄せ付けないためのワサビなのです。
(なので刺身の品質とともにシソの葉やワサビの質も見ることでそのお店のレベルがわかってしまいます)

他にも、気分爽快効果があるため「抑うつ状態」にも応用する場合があります。
さすがに内因性のうつ病の方を香蘇散だけで治すことは不可能だとは思いますが、例えば「失恋してゲンナリしているうちに風邪をひいてなんだかもう何もやる気が出ない」などという場面にはすごくよく効きそうな気がしてしまいます。

抑うつ状態とは少し異なるものの、コタローというメーカーの香蘇散は「神経衰弱」が適応になっているため、理由はなんであれ神経衰弱の時には処方することが多々あります。

さて、こうして見て見ると「病は気から」とか「風邪は万病の元」という言葉の重みが増してくるように感じます。
気分(メンタル)としての気の不調はやがて体調の不調にもつながり(その逆もまた然り)、それが進めばもっと重い病気にもなるわけです。
「たかが風邪、されど風邪」ということで、風邪を軽く見てはいけません。

風邪を引いたら早めに香蘇散を…と言いたいところですが、香蘇散の中身をもう一度確認してみると日常生活の中での風邪予防のヒントが得られます。

ヒントは「ミカンの皮」と「香附子や生姜などの身体を温める生薬」です。

少しわかりづらいかもしれませんが、これらはまさに「冬はコタツに入ってみかんを食べる」という日本人らしい暮らしの一場面そのものなのです。
風習や文化というものもそれぞれにきちんと意味があるものですね。


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地味にイタイ😢「しもやけ」の治療は漢方で

2021/11/27
寒くなってくると手足の指先にできる「しもやけ」。
「しもやけ」は末梢血管が寒冷刺激によって収縮してしまい、血流が悪化することで生じます。「しもやけ」状態では手足の指先や耳たぶが赤紫色に腫れ、かゆみや痛みを生じます。

医学的には「しもやけ」は「凍瘡(とうそう)」と言いますが、これとよく似た言葉に「凍傷(とうしょう)」というものがあります。

しもやけ(凍瘡)も凍傷も寒冷刺激によって末梢血管が収縮してしまい、血流障害が生じることで発症するという点で共通しています。
両者の違いとして、しもやけ(凍瘡)は氷点下よりも高い気温で発症し、凍傷は氷点下の気温で発症するとイメージしておくとよいでしょう。

しもやけ(凍瘡)は皮膚の発赤、腫脹、疼痛、かゆみを認める皮膚の虚血性炎症状態です。
いっぽう凍傷の場合には皮膚組織が凍ってしまい、結果として血流障害から壊死にまで至ってしまいます。凍傷が発生するような状況では体温(深部体温)そのものが低下していることが多くありますので、凍瘡よりもいろいろと重大な状態です。

さて「しもやけ(凍瘡)」の治療は西洋医学が苦手である一方、漢方が得意とするところです。漢方では「瘀血(おけつ)」の状態と考えて血流改善効果のある漢方薬を頻用します。

代表的なものは桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という漢方薬です。
この漢方薬は非常に応用範囲の広い漢方薬であり、月経困難や月経不順、過多月経、肩こり、冷え症、頭痛、痔、打撲などに使用する漢方薬ですが、末梢循環の血流を改善するため凍瘡にも効果がちゃんとあります。
また、桂枝茯苓丸にヨクイニンを加えるとニキビの治療薬なのですが、ヨクイニンが皮膚表面に近いところの浮腫や炎症に効果があるため、凍瘡の治療にも向いている漢方薬です。

凍瘡は冷えによって発症する症状ですが、桂枝茯苓丸は体をあたためる効果があまりない漢方薬です。

そこで、もともと冷え症の人の凍瘡の場合には、身体を温める効果を持ちつつ血流を改善させる漢方薬として「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」を使用します。
この漢方薬は寒冷刺激によって誘発されるさまざまな部位の痛みに対して使用することが中心的な使用方法ですが、凍瘡にもきちんと効果があります。この漢方薬を使用している患者さんのほとんどは、名前が長いので「38番」という番号名で呼びます(この漢方薬に限った話ではありませんが…)。

一応説明しますと、「四逆湯(しぎゃくとう)」という漢方薬があり、ここに当帰(とうき)を加えた当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)があり、さらに呉茱萸(ごしゅゆ)と生姜(しょうきょう)が加わって当帰四逆加呉茱萸生姜湯になりました。
このように名前を分析していくだけで効能・効果があるていどわかる漢方薬もあるのです。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯と桂枝茯苓丸を併用することもありますが、たいていの場合はどちらか片方の漢方薬で十分に症状は軽減されます。シーズンインしたら凍瘡ができてしまう前から飲み始めることでさらに症状を抑えることができます。

凍傷になってしまった場合には西洋医学的なアプローチの方が有効ではないかと思います。漢方は補助として体を温めるような漢方薬を使用するとよいのではないでしょうか。

なお、「しもやけ」と似たような皮膚症状を生じるものに「レイノー症状」というものがあります。
こちらも寒冷刺激により生じることが多いのですが、レイノー症状の場合には最初は皮膚が白くなり、その後から赤紫色になるというパターンを認めます。レイノー症状は膠原病の症状である場合もあるため、放置せずに精査しておくほうが無難でしょう。


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百叩きの刑のあとにオススメ!

2021/11/7
もしもあなたが百叩きの刑にあったらオススメの漢方薬があります!
…と、言っても現代にはそんな刑罰はありませんが。

今と違って昔は「百叩き」という刑罰が実際に存在しました。
徳川吉宗が復活させたことで有名なようです。

罪を犯した人物をムチなどで100回ひっぱたくのです。
100回に限定されず、50回などの場合もあったようですが、要するに罪の重さに比例して叩かれる回数が多くなったということです。

想像しただけでも残酷で恐ろしい刑罰ですよね。
それほどの重罪を犯したのですから、それは罪人の自業自得なのかもしれません。
罪の重さを痛みで実感しろということでしょうか。

しかし、そんな罪人のための漢方薬が存在するのです。

通導散(つうどうさん)という漢方薬です。

これは体表面を中心とした血の巡りの悪さを解消する漢方薬であり、本当に、百叩きの刑にあった人を救うために開発された漢方薬です。
打撲や捻挫による内出血に使用するのが本来の使用目標ですが、このほかにも月経痛や腰痛、頭痛、肩こりなどにも効果があります。

また、赤ら顔で肥満体質のひとの体質改善にも応用されています。
ある意味でダイエット漢方のひとつです。
血の巡りの悪さは新陳代謝の悪さであったり、デトックスがスムーズにおこなわれない原因となっていたりするので、あれこれやってみても効果がない場合には使ってみるといいかもしれません。

いろいろ書きましたが、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)」の関与するさまざまな症状に有効なので使い方を覚えると非常に便利な漢方薬です。

ところで、百叩きの刑にあうような罪人のための漢方薬など、なぜわざわざ作る必要があったのでしょうか?
(医師の倫理という観点からは罪人であろうと善人であろうと目の前の患者を真摯に治療することは当然のことですが。)

ムチで100回も叩かれたらそれはもうひどい打撲と内出血になるわけで、体にはかなりのダメージが与えられてしまいます。多くの罪人がその痛みにもだえ苦しみながら死んでいったのかもしれません。
その人の罪は百叩きの刑が実行されたことで相殺となったわけですから、百叩きの刑の副反応によって死んでしまったら、死刑と同じようなものです。
さすがにそれではいたたまれないとのことで生み出されたのかもしれませんね。
あるいはそんな罪人の正体は、お上に楯突いたりした町民や義人だったのかもしれません。

今も昔も、権力は暴走するものですし、罪を裁くのが人間である以上、恣意的な刑罰であるとか、法が正しく執行されないことというのは常にあるものです。
百叩きの刑はなんとも残酷で野蛮な刑罰ではありますが、現代にも「死刑」が存在するのですから、あまり過去の制度のことを悪く言うことはできないかもしれません。

百叩きの刑とよく似た話で、イエス・キリストの有名なエピソードがあります。

娼婦に石を投げて集団暴行している人々を諫めるエピソードですね。
2000年前から娼婦は罪深い職業とされていますが、だからと言って石を投げつけるような暴力をふるってよいものでしょうか?
人間はとかく罪を犯したり何か失敗をした他人に対して批判や暴力を(特に集団になると)ふるってしまうものです。
しかしイエス・キリストは「この中で罪のないものから石を投げなさい」と言う訳です。
人々はハッとして自らの行為を恥じてそそくさと逃げていくわけです。
普遍的な価値をもつ金言ですね。

人間は生まれてこの方、何一つ嘘をついたことがないとか、悪さをしたことがない人間などいないものです。
では、罪を裁くということができる資格を有する人間など存在するのでしょうか?
当然、そんな存在はいないわけです。
ですから法に携わる裁判官、弁護士、警察や検察には極めて高い知性、判断力、中立性、責任、モラルなどが要求されるのです。

さて、昨今のコロナ禍では「マスク警察」とか、「自粛警察」という言葉が生まれました。
コロナ感染者に対する差別やいじめまで起きていたようです。
しかし、
他人を裁くことができるのは、一切の罪のないものだけです。
感染症への恐れに囚われて他者に対して攻撃性を持つのは病的な精神状態ではないでしょうか。
「病は気から」という言葉のとおり、心身のバランスを保つことが何よりの健康です。


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頭のてっぺんだけ汗をかく!?

2021/10/27
頭のてっぺんだけ汗をかく…

そんな特異体質のようなものがあるのかと思いきや、実はそういう方、けっこういらっしゃいます。
しかも案外多くの人は頭のてっぺんだけ汗をかいているのに気が付いていなかったりします。

そしてそんなときに使用する漢方薬も存在しています。

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)と言います。

この漢方薬は体内に熱がこもっていて、しかも水も溜まっているような状態に使用します。
具体的には黄疸や肝硬変に使用することで有名です。黄疸の治療薬なのです。その他にもじんましんや口内炎、ネフローゼなどにも使用する場合があります。これらすべて、体に熱がこもっているという状況なのです。

茵蔯蒿湯が適している状態は、口が苦かったりねばねばしていたり、口の渇きがあります。身体に熱がこもっていますし、吐き気や食欲低下もあったり、油っこいものの臭いをかいだだけでも気分が悪くなったりします。
そんな人に使用する漢方薬です。
今から2000年くらい前にもこのようなひとがいて、お悩みだったのでしょうね…
油っこいものを食べたりする機会が多かった王宮のエライひとだったのかもしれません。

さて、「傷寒論(しょうかんろん)」という漢方の古典にはこのように記載されています。
「頭に汗出で、身に汗無く、小便利せず、渇して水漿を飲み、瘀熱、裏にありて見に黄を発する」「身黄み、橘子の色のごとく、小便利せず、腹微満する」

というわけで身体が黄色くなっている=黄疸の状態であり、尿があまり出ない状態です。
頭には汗をかくのに、身体には汗をかいていないとわざわざ書いてありますね。

必ずしも肝硬変や黄疸ではなくても、頭にだけ汗をかいていて体に熱がこもっているような方であれば茵蔯蒿湯を試してみる価値はあるかもしれません。

頭のてっぺんだけ汗をかくことも不思議ですし、そこをピンポイントで治療する薬があることもまた不思議ですね。

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理解されにくい手足の「ほてり」のお悩み

2021/10/11
手や足が異様に熱をもって不快な感じがする…
「ほてり」は見た目でわかりにくく、他人からはなかなか理解してもらえないつらい症状のひとつです。
冷えるのも問題ですが、かと言って熱をもってしまうことも問題です。

漢字では「火照り」と書くことからも、火で炙られているかのような不快さが伝わってきますね。

「ほてり」は何をするにしても気になってしまうのですが、特に夜になって寝ようとすると手や足の熱さが気になって眠れなくなってしまいます。不眠症として受診される方の中にも、不眠の原因がほてりである方が一定数いらっしゃいます。

「ほてり」の悩みはご本人にとっては深刻ですが、「ほてり」を感じていない人からは理解を得にくい症状であり、人知れず悩んでいるかたも多いのではないかと思います。

東洋医学では手足のほてりの原因となる熱そのものが増えている病態や、熱を調節する力の不足と捉えることが多いようです。

手や足のほてりに対する代表的な漢方薬が三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)です。
これは熱を制御する力の不足をカバーする薬です。
この漢方薬の説明を探してみると、陰とか津液(しんえき)という言葉が登場すると思うのですが、これらの言葉は中国医学と日本の漢方ではやや意味するところと使いかたに違いがあるのでそれを知らずに読んでいると混乱を招くかもしれません。

さて、三物黄芩湯はその名の通り地黄(じおう)・黄芩(おうごん)・苦参(くじん)の3つの生薬でできています。
すべて体の熱を冷ます効果の生薬です。

もともとは産褥熱に対して使われていた漢方薬ですが、現在では体にこもった熱や潤い不足で生じる皮膚のかゆみや更年期症状、自律神経の不調、不眠症などにも使用されます。

トリコモナス膣炎や白癬菌による陰部のかゆみにも使用されるようです。
手足の「ほてり」という症状を見ていてはまったく思いつかない応用の仕方ですね。

その他に手足のほてりに使用する漢方薬に温経湯(うんけいとう)という漢方薬があります。
「経を温める」という字なわけですが、経とは気や血(けつ)の通り道のことです。
手足がほてるのに血流を温めてはまったくの逆効果だろう、と思われるかもしれません。
漢方薬の解説書には、温経湯は唇が乾き手足がほてるひとの月経困難や更年期症状、湿疹やしもやけ、頭痛や腰痛に使用すると記載されています。

温経湯は漢方薬の勉強にとても役立つ漢方薬のひとつです。
気を巡らせるために温める生薬のグループ、血を巡らせるために補充する生薬のグループ、痛みをとる生薬、そして潤いをもたせるグループの生薬で構成されています。
それぞれの生薬が協同して作用することで体内のバランスを調整しながら効果を発揮しています。
この点は西洋薬をあれこれ組み合わせて使用することとは全くの別次元の薬理作用が現れており、西洋薬よりも漢方薬が優れている側面であるように思います。

長い年月をかけて先人たちが試行錯誤を続けてくれた結果として温経湯という一つの形に到達したのだと思います。
伝統を受け継いでいくことや先人たちの知恵や経験を大切にすることで現代の私たちがより漢方および人体の仕組みや健康と病気について理解しやすくなるのです。

本当にありがたいことです。


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