新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック

ブログ

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

この点滴で一週間もってます!

2023/7/11
自費点滴のご利用者様に率直な感想を伺いました。
ブログにてご紹介いたしますので、ご利用の際にご参考にしていただければと思います。

【ご利用者様】50歳代 女性
【ご利用メニュー】おためし抗酸化点滴

週に1回、おためし抗酸化点滴をご利用されているご利用者様です。
この点滴をすることで、ストレスや疲れに負けることなく、一週間やりぬくことができるそうです。

「この点滴で一週間もってます!」と満面の笑顔でお答えいただきました。
いつもご利用ありがとうございます。

抗酸化点滴はグルタチオンとアルファ・リポ酸を中心とした点滴です。この2つの成分には、体内の過剰な活性酸素を打ち消す効果があります。過剰な活性酸素は細胞内の分子やイオンから電子e⁻を奪ってしまい、生化学反応を妨害したり、細胞活動を邪魔してしまいます。

活性酸素によって電子が奪われる反応のことをきれいな鉄がボロボロのサビになるようなイメージで例えることが多いため、抗酸化点滴のことを「からだのサビとり」と表現している医療機関が多いです。

活性酸素は体内で自然に発生するものですが、ストレス、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤などによって必要以上に増えてしまいます。ストレスを受けると副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)が分泌され、この分泌と分解の過程で活性酸素が発生します。

過剰な活性酸素は、体のあちこちで炎症を引き起こします。慢性的な炎症が積もり積もることで遺伝子が損傷して癌の発生のきっかけとなったり、免疫細胞の暴走を招いて自己免疫疾患の原因となったり、あるいは脳における炎症がうつ病の一因となったり…とさまざまな疾患の根底には慢性炎症が関与していることが多いものです。

現代社会は過度な酸化ストレスを生み出し、慢性炎症を引き起こすことで多くの人が病気になりやすい環境です。
抗酸化ストレスで定期的に体内の活性酸素を中和することでいつまでもすこやかに暮らしていきましょう。


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おかげさまで3周年🎂

2023/7/3
本日7月3日にて、当院は開院3周年を迎えました!
それもこれも、ご愛顧いただいているご利用者様のみなさまのお陰様でございます。
近隣のみなさま、遠方からはるばるご来院いただいているみなさま、ご家族・ご友人をご紹介いただきましたみなさま、みなさまあっての当院でございます。
発展途上であり至らない点も多々あり恐縮ではございますが、より良い医療サービスをご提供しみなさまのご期待にお応えできるよう日々精進を重ねて参ります。

漢方医学の道はどこまでも続く長く険しい道でございます。私はまだその道を歩き始めたばかりであり、漢方医学の歴史に燦然と輝く偉大な先達たちにどこまで近づくことができるかはわかりませんが、満足することもあきらめることもなくただただ一歩でも前へと進み、日本の伝統医学である漢方の進化・発展へと少しでも寄与していきたいと思う所存です。

昨年当院では巻き爪診療の体制を整えました。自費診療ではありますが、爪を大きく剥離したり切除することなく、安心で侵襲のすくない矯正治療をご提供しております。

私はそもそも外科医でありますので、当院でご提供できる外科医療の幅を今後はさらに広げていくことが一つの目標となっております。

また、当院では昨年9月からがん免疫療法のご提供を開始させていただきました。
私共の当初の予測をはるかに超える多くの方からお問合せいただき、また、県外からも多くの方にご利用いただいております。
多くの方の期待と希望の灯となるよう当院に与えられた使命を全うしなければならないと、日々気を引き締めております。


開設および日々の診療のためにご尽力・ご協力いただいている関係各所の皆様にも厚く御礼申し上げます。
皆様のお力添えがなければ当院は存在することすらできておりません。みなさまとのご縁を大切にし、改めて医療はチームプレーであることを実感、感謝しながら日々の診療に取り組ませていただいております。今後とも末永くお付き合いをお願い申し上げます。


漢方診療は保険点数が高くならず、採算がとれないためあちこちの病院で撤退や廃止が進んでいます。
しかしながら、日本の伝統医学であり、東アジアにおいては2000年ほどの歴史と臨床実績があり、そして明らかに西洋医学よりもはるかに優れた面をもつ漢方診療は人類にとって至高の宝の一つです。
われわれ現代の人間が、金勘定を理由に過去の偉人たちの血のにじむような努力と情熱の結晶である漢方をこの世界から消してしまうようなことをすれば私たちの子孫にとっては取り返しのつかない大きすぎる損失であり、過去と未来の人々に対する反逆でしかありません。

そんなことを考えながら経営に四苦八苦しながらも今日もまた多くの患者様をお迎えすることができたことに感謝をしております。みなさまが漢方をご利用いただくことはみなさまの子孫を救うことに繋がっております。当院で漢方診療の序の口に触れていただき、必要があれば日本各地の名医の下で漢方医学の真髄に触れていただきたいと思うこの3周年記念日であります。

そんな痩せ方もあるんだなと

2023/6/25
多くの現代人にとって「ダイエット」は永遠のテーマかもしれません。
巷には数多くのダイエット法があり、そのどれもが大なり小なり効果があるようです。最近ではまったくのインチキなダイエット法というものは少なくなってきたように思いますが、しかし、ダイエットにおいて本当に重要な点をないがしろにしているものも多くみられます。

ダイエットにおいてもっとも重要なこと。
それは「健康になること」です。

健康になることはダイエットの神髄と言ってもよいでしょう。
逆に言えば、健康になるための活動をすることで余分な体重は減っていき、健康的な身体に近づいていくことができるというわけです。

であるからこそ、短期間に無理をして体重を減らすための方法や、何十万円・何百万円の費用を支払って個人トレーナーをつけて体重を減らす方法は医学的にまったく推奨できません。

健康になるとは、健康に生きることであり、それは日々の暮らしが健康であるということです。日常が健康であるということは、特別な努力や苦労をすることなく、何十年でも無意識的にさえ続けていくことができるライフスタイルを築き上げていくことです。そしてこれは漢方医学における治療目標そのものです。

ある患者さんが冷え症や関節痛を訴えて来院されました。
漢方医学的に診察・診断をいたしまして、桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)という漢方薬を処方しました。

桂枝加苓朮附湯は、桂枝湯に附子・茯苓・白朮を加えた漢方薬です。桂枝湯はからだの気のめぐりを改善する効果がありますが、ここに附子を加えてからだをしっかりと温めます。茯苓・白朮は局所的に滞っている水のめぐりを改善します。

つまり桂枝加苓朮附湯は、冷えやむくみをともなう関節痛や神経痛に対してとても有効な漢方薬なのです。

こちらの患者さんに対して桂枝加苓朮附湯を処方し数ヶ月…来院がありませんでした(汗)。しかし、その間に健康的な生活を送るよう心掛け、さらにダイエット活動もされたところ半年ほどのあいだに7kgも体重を減らすことができたと喜んでご来院されました。

決して極端なダイエット活動をしたわけではないものの、自然と体重が減っていったとのことでした。

今まで何度もダイエットに失敗してきたとのことでしたが、附子でしっかりと体を温めて基礎代謝を高めたことで、身体各所の機能が向上したため体重減少を達成することができたのだと思います。

桂枝加苓朮附湯でダイエットしたという話を今まで聞いたことがなかったため、感心してしまいました。

ダイエットにおいて基礎代謝を高めることは、極端な糖質制限をすることよりも、無理やりマッチョになることよりも、はるかに重要なことです。附子含有剤を服用することで身体が熱を持つようになり平熱(基礎体温)が0.5~1℃上昇します。それによってのぼせや火照りなどの不快感が生じるわけでなければそれでもよいのです。

むしろ、附子を飲んだら体調が良くなるとしたら、今まで基礎代謝の低下、新陳代謝の低下があったということになります。


「ダイエットには防風通聖散」というキャッチフレーズを真に受けて、下痢ばかりして痩せもしないサプリメントや薬を飲み続けていませんか?

もしかしたら基礎代謝を高める漢方薬を利用したほうが、健康的にダイエットできるかもしれません。


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梅雨冷えに活躍する真武湯

2023/6/6
5月になると晴天の日が増えて気温も30℃近くまで上がる日が増えます。冷たい飲み物や食べ物が増えてきて、服装も軽装になり、こたつや暖房器具も片づけて夏を迎える準備をしたところで…

梅雨がやってきます。
雨の日が続くと気温は一気にさがって最高気温でも15℃くらい。朝は寒くて震えながら目覚め、職場ではなぜか冷房が効いていて、ダメだとわかっていつつフラペチーノを飲んでしまう…

気付けば毎日だるくて食欲がなく、なんとなく風邪気味で足も浮腫んでいる。梅雨冷えと言われる状態です。

こんな時に活躍する漢方薬が真武湯(しんぶとう)という漢方薬です。

真武湯は本来、虚弱体質や急性の病気によって急激に身体が衰弱したときに使用される漢方薬です。新陳代謝が低下し、血も水も循環が悪くなってしまっている状態であり、命に危険がおよぶ状態です。

もともとそのような状態に使用される漢方薬なのですが、エキス剤になることで強烈さが緩和されたのか、梅雨冷えに使いやすい漢方薬となっています。

附子という強烈に身体を温める生薬が含まれており、落ち込んでしまった新陳代謝をしっかりと向上させます。身体が温まったところで茯苓という生薬が水の循環を改善し、むくみやめまい、下痢などの症状を改善します。

温熱剤なので夏の時期にはあまり使わないほうが安全な漢方薬なのですが、梅雨の時期には意外と真武湯が適している人が増えています。

真武湯が効きやすいかどうかのポイントとして、つぎの2つを覚えておいていただくとよいと思います。
① フワフワと宙に浮いているかのようなめまい感があり、なんとなくまっすぐ歩けなかったり、電車などで座っていると左右どちらかに傾いてしまう
② 朝方に下痢をすることが多く、下痢したあとにくたびれてしまう

こんな症状を伴う梅雨冷え状態になったら、ぜひ真武湯をお試しください。


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逆流性食道炎に対する漢方治療【実際にいただいたご質問】

2023/5/23
******【ご質問】******
5年ほど前から逆流性食道炎(バレット食道)の治療としてプロトンポンプ阻害剤を内服しています。
薬では完治はできないので食事を改善したりしていますが、良くはなりません。 
かかりつけ医に漢方薬を試したいといいましたが、「あまり効果はないから、薬のほうがいい」と言われました。
漢方薬と一般薬を併用していきたいのですが、どうなのでしょうか? 

(実際にいただいたご質問を編集しています)
*****************

逆流性食道炎(胃食道逆流症)は、西洋医学では治すことができない疾患のひとつです。
治療には胃酸の分泌を減らすプロトンポンプ阻害剤(ネキシウムやタケキャブなど)やH2ブロッカー(ガスターなど)が使用されます。これらの薬は胃酸の分泌を減らすことで、胃酸の逆流による食道の炎症を軽減し、症状を抑える薬ですが、逆流現象そのものは治すことができません
そのため、薬を内服しているあいだは症状が軽減されるものの、内服を中止するとまた症状が再燃してしまいます。それゆえ、いつまでも薬を飲み続けなければならないという事態に陥ります。

ちなみにバレット食道というのは、食道と胃の境目の粘膜が胃酸によって変性を起こし、食道腺がんの発生しやすい下地になってしまっている状態です。欧米人に多い食道がんのタイプです。

さて、逆流性食道炎は胃の入り口である噴門部がゆるんでしまっていたり、お腹いっぱい食べてすぐに寝てしまったり、胃酸分泌が過剰であったり、太っているため腹圧が高くて胃が押しつぶされやすかったり、などの原因によって、本来なら逆流するはずのない胃酸が食道へと流れてしまって食道粘膜に炎症が起こる病態です。

食道に生じた炎症は痛みであったり、みぞおちの違和感であったり、食道の痞え感であったり、夜中の咳であったり、胸の痛みなどの症状として自覚されます。

このような胃の蠕動異常であるとか、胃酸が逆流するという現象は、東洋医学の視点では「気逆」として解釈されます。

気逆は文字通り、生命活動のエネルギーである「気」が本来の流れ方とはちがって逆流を起こしてしまっている状態です。気が逆流してしまうのは、本来の通り道になにか邪魔なもの(腫瘍や炎症などなど)があったり、ストレスの関与があったりします。多くの機能性疾患に気逆の病態が関与していると考えられ、逆流性食道炎はその典型です。

そんな逆流性食道炎(気逆)に対して、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)四逆散(しぎゃくさん)などの漢方薬がしばしば利用されています。

半夏瀉心湯の効能・効果には「みぞおちが痞え、悪心や嘔吐があり、食欲不振で腹鳴し…」などと記載されており、いかにも逆流性食道炎に効きそうな雰囲気ですね。「瀉心湯」という名前は、熱などの病変を下に降ろして排出してしまおうという意図を意味しています。逆流している胃酸を下に降ろしてしまおうということで、逆流性食道炎によく利用されています。

一方、四逆散はストレス関連の胃酸過多や胃潰瘍・胃炎、胆石・胆嚢炎などの適応があります。四逆散は気の流れを強力に正常化させる漢方薬ですので、逆流を修正しつつ、ストレスによる胃酸過多も治療できるわけですので、逆流性食道炎に効果が期待できるというわけです。

もちろん、これらの漢方薬が効かないひともいますし、他の漢方薬なら効くというひともいます。
逆流性食道炎を漢方薬で治療すると、薬を止めても酸の逆流現象が再燃しないことがしばしばあります。
ストレスや胃の動きなど、うまくかみ合って正常になることで完治してしまうのでしょう。

外科医として勤務しているころ、漢方薬のこのような不思議な効き方に感心したものです。


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