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手汗、わき汗、顔の汗···出すぎて困る全身の汗

2020/12/17
今回は「発汗のお悩み」についてです。

汗が出ることは体温調節や老廃物排泄などの意味のある正常な機能です。
しかし、あまりにも汗が出すぎてしまうと、社会生活に支障を来してしまう場合があります。特に若い女性にとっては大いに気になる悩みではないでしょうか?

汗の出る部位(手やわきや顔)にもよりますが、異常発汗の原因には重病が隠れている場合もあります。まずは西洋医学的にきちんと精査を受けることをお奨めしますが、特定の原因疾患がない場合、いざ治療となると西洋医学では事実上ほとんど打つ手がありません。 

ということで漢方でも発汗異常の治療をすることがあります。
漢方が有効な発汗異常は、漢方でいう「水毒」「気逆」「うつ熱」などの病態であることが多いようです。

水毒(すいどく)」は体内の水分分布異常や水余りの状態です。
この状態の代表的な治療薬が「五苓散(ごれいさん)」です。この五苓散は本当に不思議な効き方をするというか、想定外の治療効果を発揮することがあります。発汗異常に対しても五苓散が著効する場合があります。

また、ぶよぶよと水太りする体質の方で顔中心に発汗が多い方には「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」を使用します。ダイエット薬としても、あるいは「膝に水が溜まっていたい」という場合にも使用されます。

「手汗」や「わき汗」の多くはストレスに関連していることが多いようです。
もともと緊張しやすい方で、緊張により手のひらや足の裏などに汗が出てくる、しかも手や足は冷える…という方の場合には「四逆散(しぎゃくさん)」という漢方薬の出番です。実際、「デートの時に手に汗をかいてしまうのが恥ずかしくて手をつなげない」という若い女性にとっては深刻なお悩みを抱えているものの、なかなか人には相談できずに一人で困っている方は案外多くいらっしゃいます。そんな方にはうってつけかもしれません。

手のひらや足の裏に汗をかきやすい体質で、慢性的な炎症を背景とした副鼻腔炎や中耳炎、湿疹や皮膚疾患がある人の体質治療として「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」という漢方薬もあります。今からちょうど100年くらい前の時代の森道伯(もりどうはく)という日本の漢方医が古来から伝わる処方をアレンジして活用したものです。

腋汗の場合にもストレスが関与していればストレス関連の漢方薬を、水のめぐりの問題であれば五苓散のような漢方を処方して治療します。
首から上の汗が多い方もしばしばいらっしゃいます。特に西洋医学的に「自律神経失調症」と診断されて、有効な治療方法がない場合があります。
そのような場合に使用される漢方薬に「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」という漢方薬があります。どちらかと言えば冷え症や貧血、神経過敏などのある、弱っている方向けの処方です。

また、更年期症状のホットフラッシュによる発汗の場合には更年期対策の漢方薬を使用して治療にあたります。「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方薬が有名で、市販薬にも含まれています。

夜、寝ているときに寝汗を大量にかく場合には注意が必要です。
漢方的には体の表面の機能が弱っていて衰弱してきている症状の可能性があります。そのような場合の代表的な治療薬は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。

一口に発汗異常と言っても、漢方的な病態は患者さんお一人お一人千差万別です。治療に苦労することも多々ありますが、発汗異常は漢方的にはとても勉強になる症状です。

実は最近、わき汗の治療薬「エクロックゲル®」という塗り薬が保険診療でも使えるようになりました!
発汗治療薬はこれからもっと開発されていきそうですね。 

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頭痛の治療をしたら寒冷ジンマシンが治まった!?

2020/12/8
今回は漢方の奥深さを感じたケースをご紹介いたします。
寒冷ジンマシンの女性のお話です。
 

ジンマシン(蕁麻疹)は原因がはっきりしないことも多い慢性的で不快な皮膚症状です。
原因がわかっていれば、その原因を避けることが重要ですが、寒冷ジンマシンのように日本で暮らしている以上、避けようと思っても避けることのできない原因もあります。 

当院にいらっしゃったある女性は、お話をうかがうと「夏以外はジンマシンが出る」とのことで大変つらい思いをされておりました。
さらにお話をうかがうと、胃が弱くて胃潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害薬:PPI)を長年に渡って内服されており、上部消化管内視鏡検査では十二指腸潰瘍を指摘されたことがあるものの、ピロリ菌はおらず、ストレスが原因と言われたとのことでした。
また、生理に関連して頭痛がひどく、吐き気を伴うとのことでした。

さて、この方に対してはジンマシン用にまずは外用剤を処方しました。
そしてジンマシンを直接治療するというよりも冷え症、胃が弱い、吐き気が生じるくらいひどい頭痛に注目して体質的な治療として「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」を処方いたしました。 

2週間後に来院されたときには「漢方が効いた!」とのことで頭痛の軽減とともにジンマシンも生じていないとのことでした。この冬の間は内服を続けていただくことになるかと思います。 
「呉茱萸湯」は以前の「頭痛には胃薬を」シリーズでもご紹介しました。(こちらもご参照ください) 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/42.html 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/44.html 
https://shinmaebashi-sukoyaka.com/blog/49.html
 

呉茱萸湯は、胃腸が弱っていて食餌から十分なエネルギー生産ができず、元気がめぐらないため頭痛が生じる場合に有効な漢方薬でした。
今回の経験からわかることは、寒冷ジンマシンもこのような頭痛と同じ「根っこ」を持つ場合がある、ということです。そしてそのような場合には、皮膚の症状にばかり注目するのではなく、そのような症状が出現している根本的な問題に意識を向けることが大切なのではないでしょうか。 

慢性的なジンマシンの治療に手こずることには西洋医学的に何度も経験していたので、たった2週間で効果が出てしまったことには我ながら驚いてしまいました。

ちなみにジンマシンをはじめとした皮膚疾患の「かゆみ」に対して、まずは対症療法的にかゆみを軽減して楽にしようと狙う漢方薬が「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という漢方薬です。
「解毒湯」との名前がついているので、なんとなく効きそうな気がしないでしょうか?
そして2000年くらい前の時代にはすでに「デトックス」の概念があったんだな、と驚かせるネーミングでもあります。

皮膚疾患の治療ではステロイドの長期使用による副作用や有害事象で大変な思いをされる患者様がいらっしゃいます。
西洋医学的治療で効果が頭打ちになったら、漢方薬で体質治療というアプローチをしてみてはいかがでしょうか?


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漢方でダイエットできる!?

2020/12/4
しばしばお問い合わせがあるのですが 

「漢方薬でダイエットできるのか?」

とのご質問をいただきます。
結論から言いますと、漢方薬で10kgも20kgも体重が減って
BMI(ボディマスインデックス)
が20くらいのスリムな身体になることは不可能だと思ってください。

注)BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)(単位はkg/㎡となります)
 

体が痩せていくということは、ため込まれた脂肪や糖が分解、消費されている状況です。
何日も食事にありつけなければ徐々に痩せていくことはイメージしやすいかと思います。あるいは激しい肉体労働や運動のため、エネルギー消費がとても増えているような状況もわかりやすいかと思います。

一般的に、人間の身体は飢餓にそなえて栄養分をため込んでおくようにできていると言います。つまり痩せるよりも太りやすいということです。
逆に、痩せていく状況は身体にとっては好ましくないことが多いのです。
人類数万年の歴史のなかで、いつでもどこでも食べたいものが手に入る時代や社会はほとんどありませんでした。
その時、その場所で得られるものを食べるしかなかったのです。飢餓ととなり合わせの歴史だったということです。

漢方薬は、人間の自然治癒力あるいは「ちょうどよい健康状態へとバランスを保とうとする能力(ホメオスタシスと言います)」を利用しています。
血糖値を下げるホルモンが「インスリン」の一種類しかなく、一方で血糖値を上げるホルモンが複数あることからもわかるように、人間の身体は飢餓に対して強く、生き延びられるような仕組みができています。

したがって薬を使って「無理やりやせていく」という異常(病的)な状況においては、健全な身体であればブレーキをかけるでしょうし、漢方薬もそのような状況をわざと誘発させるようなものは、少なくともわれわれが診療で使用できる範囲には存在していません。

ただし、漢方薬によって体内に蓄積した老廃物の排泄が進んだり、内臓機能が改善して身体を健康な状態へと戻そうとする力が強くなった場合には数kgの体重減少とともに血中コレステロール値が改善したり、高血圧が改善したり、便秘が改善したり、肌荒れがよくなったり…というダイエット+αの効果を発揮する場合があります。

そのような漢方薬の代表が「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。
市販薬としてたくさん売られているのでご存知のかたも多いと思いますし、すでに飲んでみたかたも多いのではないでしょうか?
防風通聖散という漢方薬は「メタボな人向けの下剤」と考えるとイメージしやすいと思います。典型的には、汗をかきながら大盛ラーメンを食べている脂ぎった中年男性です。そのような人は、太鼓腹でお腹がパンパン、赤ら顔でいつも汗をかいており、高血圧で肩こりがあって便秘症…どうでしょうか?身近なお知り合いをイメージされたでしょうか?

このような人の便通がよくなることで体重が数kg減ったり、血圧が正常化したり、コレステロール値が改善したり…ということが起こります。排便というのは重要な解毒反応であるという証拠ですね。そのような体質改善目的に処方されるのが防風通聖散です。

ですから、防風通聖散が合わない方がこの漢方薬を内服すると減量効果がないばかりかお腹が痛くなって下痢をします。

上記のイメージに合わない方で防風通聖散の内服をご希望される場合には、必ず漢方診療ができる医師にご相談ください。 


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カゼをひいたら喉にネギを巻きましょう【おばあちゃんの知恵袋】

2020/12/1
カゼをひいたときには、焼いたネギをタオルで包み、のどに巻いてゆっくり休みましょう。

これはいわゆる「おばあちゃんの知恵袋」と言われるもので、生活の中から得られた成功経験や工夫のひとつです。
昔は24時間営業のコンビニもありませんし、夜間や休日においそれと病院に行くこともできませんでした。農村部などでは、身近にあるもの、手に入れられるものでどうやって健康を維持していくか、病気と向き合っていくかの知恵と工夫が大切でした。

かつての日本社会では、女性(母親)が家庭の運営を取り仕切っていましたので、日常生活で生じるさまざまな経験、トラブルシューティングの集積として「おばあちゃんの知恵袋」が生まれるのです。
「お母さん」が「おばあちゃん」になるころには日常生活のトラブルは「おばあちゃんに聞けばなんとかなる!」ということになっていたのです。

「おじいちゃんの知恵袋」は聞いたことがありませんので、父親(男性)はせっせと肉体労働をして、年をとったら女性よりも先にお迎えが来ていたことの反映でしょうか?

残念ながら、核家族化が進んだりコンビニや薬局も24時間営業になったりしたので、おばあちゃんの知恵袋は失われていったように思います。
近年みかけるさまざまな「生活のアイディア」などの多くは、かつてはおばあちゃんの知恵袋に入っていた生活常識の一つだったように思います。
こういった家庭レベルの文化や習慣が徐々に失われてしまっていることは大きなマイナスではないでしょうか?
今は何か調べものがあればスマホで検索すればそれで済んでしまいます。しかしその一方で無機質で人間味のない社会に向かっているような印象も受けます。

さて、ネギには抗菌成分や抗炎症成分が含まれているので、ネギを焼いて揮発する有効成分を吸引することで鼻、のど、上気道のカゼや炎症を鎮めることに役立ちます。もちろん、これは対症療法的な対応ではありますが、ネギには体を温める効果もありますし、ちょっとしたカゼくらいなら後はゆっくり寝ていれば人間の自力で治すことができました。

ネギを使った漢方薬というものも実はあります。
白通湯(はくつうとう)」というものです。これは保険製剤の「四逆散(しぎゃくさん)」の中の「甘草(かんぞう)」という生薬を「葱白(がいはく)」という生薬に替えたものです。葱白は新鮮なネギの根部に近い白い茎の部分です。辛味があって体を温め、内外・上下の気の流れを改善します。
白通湯は脾(消化器)と腎の気を助けるとともに、葱白で心脾腎の気を交通させることで強い虚寒性の下痢を治療します。冷えることで生じる下痢というものがあるのですね。

冷えによって生じる下痢の治療には、このほかにも「真武湯(しんぶとう)」や「啓脾湯(けいひとう)」などの漢方薬も使います。
意外と知らない方が多いのですが、エキス剤の100番としておなじみの「大建中湯(だいけんちゅうとう)」も腸の冷えによる下痢に使用します。

「大建中湯=手術後腸閉塞」のようなイメージが広まっていますが、本来は大腸が冷えて痙攣性の蠕動不良を生じたために痛みと下痢や便秘などの便通障害が生じているときの治療薬です。
漢方の本には「お腹を見ていると腸がムクムク動いているのが見える。まるでタコの足のようだ。」なんて面白い記述がありますが、時代を超えてとてもよくわかる優れた表現ではないでしょうか。

カゼの話をしていたのに下痢の話になってしまいました。
「カゼは万病のもと」と言います。お気を付けください。


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熱があるのに寒くて体がガタガタ震える、体中の筋肉やふしぶしも痛い。これってインフルエンザ?

2020/11/24
38℃を超えるような発熱があるのに、体が寒くてガタガタと震えてしまい、あちこちの筋肉や関節が痛い… 
「これはもしかしてインフルエンザ?」と思ってしまう症状ですよね。

もちろんこの状況でさらに咳や痰が出て呼吸が荒く苦しければ呼吸器系の感染症でしょうから、まずインフルエンザを疑います。
現在は優秀な抗インフルエンザ薬があるのですが、2000年前にも当然インフルエンザはあったので漢方で治療していました。

インフルエンザに対する漢方薬といえば「麻黄湯(まおうとう)」が有名です。
麻黄湯を内服するべき状態は、上記の「発熱」「悪寒」「身体疼痛」に加えて、汗をかいておらず、手首のところで脈を触ってみると表面に近いところで強い脈を感じるような状態のときです。

麻黄湯の中心生薬である「麻黄」にはエフェドリン作用のある成分が含まれています。エフェドリンは交感神経を興奮させます。その結果、血圧があがったり脈が早くなったり、気道が広がったりします。
逆にエフェドリンのせいで興奮して眠れなくなったり、尿道が狭くなって尿が出づらくなったりすることがあります。また、心臓を刺激して働かせるため、心疾患がある方には非常に気をつけないといけない薬です。

麻黄湯という漢方薬のポイントは、麻黄と桂枝という生薬のはたらきで、皮膚の汗孔が開いて発汗するようになる点です。
麻黄湯を処方する状況は「汗をかいていない」状態でした。汗を出すようにすることで、病気の原因のエネルギー(漢方では「邪」と表現します)を体内から体外へと追いだせると考えていたのです。

かつて「汗かいてー汗かいてー」という風邪薬のCMがあったのですが、麻黄湯を使うようなカゼやインフルエンザのかたが発汗をし始めると治る方向に向かっていること物語っています。今になって納得してしまいました。

感染症を漢方で治療するうえで大切な点は、病気(感染症)の原因微生物がなんであれ、感染症として現れる人体の反応(症状)のパターンは決まっているということです。
ですので、インフルエンザだから麻黄湯を処方するのではなく「麻黄湯が適している状態だから麻黄湯を処方する」というのが漢方のやり方なのです。
結局は、身体が自力でバランスを取り戻そうとしている反応を助けてあげて、もとの健康な状態にしようと働きかけるのが漢方薬なのです。

漢方的な治療では「熱が高かったとしても寒くて震えているなら体を温める」ということをします。「寒く感じているのか熱く感じているのか」は漢方診療においてとても重要なことです。

今からおよそ100年前、世界的に流行した新型インフルエンザ(いわゆるスペイン風邪)のときには多くの方が亡くなりましたが、その理由の一つが「熱が高いのだから(寒いと感じていても)解熱するべきだ」という対応を西洋医がしたことにあると言われています。

当時の漢方医はもちろん漢方薬で対応し、葛根湯(かっこんとう)小青竜湯(しょうせいりゅうとう)香蘇散(こうそさん)などの基本的な漢方薬に生薬を加えてアレンジすることで対応していました。
煎じ薬であれば病人一人一人に合わせていくらでも微調整できてしまうあたりが漢方診療の強みであると思います。 


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