新前橋すこやか内科・漢方内科クリニック|内科・漢方内科、外科、補完・代替医療(自由診療)

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ダイエット漢方

漢方薬だけでモデルのようなスリムな体型になることは期待できませんが、さまざまな健康上の問題に取り組んできた漢方薬には、うまく使えば多少のダイエット効果があるものもあります。
 極端な糖質制限ダイエットや置き換えダイエットは長期的には心身の不調をきたし健康を損なう可能性が大きいことが指摘されています。ダイエットには生活習慣の改善に勝るものはありません。漢方薬をお供に、食事や運動、生活リズムなどできるところから改善していきましょう。

◎本当に単なる肥満ですか?

肥満の定義はBMI* 25以上とされています。生活習慣の乱れが肥満のおもな原因ですが、BMIが25以上であればスポーツで体を鍛えている人の場合にも「肥満」と表現されることに違和感を覚えるかたも多いのではないでしょうか。「肥満」という表現には病的なイメージ、不健康なイメージが含まれているためであり、BMIが25未満であっても肥満と表現するべき状態のかたもいらっしゃいます。

*BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)  
体重(kg)を身長(m)の2乗で割り算した数値です

また、何らかの疾患や内服薬が原因で生じている肥満(二次性肥満)もあるため、きちんと鑑別することが重要です。二次性肥満の場合には原因疾患に対する治療が最優先です。

二次性肥満の例:クッシング症候群、甲状腺機能低下症、性腺機能低下症、インスリノーマ、ターナー症候群、抗精神病薬、副腎皮質ホルモン薬など

<肥満の分類>
肥満は太り方によって主に①内臓脂肪型肥満、②皮下脂肪型肥満、③二次性肥満の3つに分類することができます。
内臓脂肪型肥満 … いわゆるメタボ体型です。中年男性に多く、固太りした太鼓腹のイメージ
           です。
皮下脂肪型肥満 … 女性の肥満に多いパターンで、お腹周り(内臓脂肪)よりも下半身を中心
           に皮下脂肪が増えています。
二次性肥満 … なんらかの疾患のせいで生じている肥満です。クッシング症候群というホルモ
         ン異常疾患では体の中心が丸く太る特徴的な太り方をします。

<検査>
・腹部CT … 脂肪の量を評価することができ、上記①②の分類に有効です
・血液検査 … 肥満症に合併した疾患や内臓の異常を評価するためにおこないます
・ホルモン検査 … 二次性肥満の場合には原因疾患を疑って検査をおこないます

<治療>
内蔵脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の治療はなんと言っても生活習慣の改善です。
・食事療法 … ご自身の生活に悪影響のない食事療法を実行してください。
        短期間(数日や一、ニ週間)で10kgも20kgも体重が減ることを謳うダイエット
        方法がたくさんありますが、人体の仕組みから考えると非常に不自然です。極端
        な食事療法(制限)はかえってリバウンドによる肥満を招き、健康を損ねる可能
        性があります。健康的な生活習慣として長くつづけていけることが大切です。

・運動 … 適度な運動は新陳代謝を高めるため肥満解消に有効ですが、運動によって痩せるため
      には日常的に負荷の大きい運動をする必要があります。運動によって健康を損なわな
      いよう気をつけながら実行してください。

・内服薬 … 食欲を低下させるお薬があります。生活習慣改善の補助として利用します。

・ダイエット手術 … あまりに高度な肥満の場合には胃切除術やバイパス手術などをおこなう場
           合があります。どのような手術でも合併症や後遺症の可能性があります。

ダイエット効果を期待して利用される漢方薬をご紹介いたします。

<代表的なダイエット漢方薬>
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
 いわゆる「メタボ」な体型のひとに使用します。おおまかに言えば下剤の一種であり、脂肪太り・中年太りの人の体毒を発散・排泄させることを目的としています。典型的にはへそを中心に盛り上がる太鼓腹でのぼせやすく、暑がりであり、便秘や肩こりなどの症状があるひとに適しています。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
 水太り体型のひとに使用します。典型的には色白でブクブクと水太りしており、疲れやすく汗っかきです。おなかはブヨブヨと柔らかく、下半身がむくみやすい傾向のひとに適しています。

大柴胡湯(だいさいことう)
 本来的な使用方法とは異なるものの、ダイエット漢方薬として頻用されています。筋肉質でがっしりした体格で肌は浅黒く、便秘気味のひとの諸症状を目標に使用します。ストレスがあるため自律神経が過剰に亢進しているため肩こり、高血圧、胃酸過多、肝機能障害、胆嚢炎、糖尿病などの症状があります。気のめぐりを改善させることで自律神経および心身のバランスをとることを目的としています。

通導散(つうどうさん)
 非常に強力に血のめぐりを改善する漢方薬です。血(けつ)のめぐりが滞っているとガンコな便秘、腹部膨満感、しみ・あざ、のぼせ、頭痛などの症状を生じます。便通を改善することで新陳代謝が改善すれば一定の減量効果が期待できます。 


漢方薬は比較的安全性の高い治療ですが、体質に合わない漢方薬を無理に長期服用することで危険な副作用が生じる可能性があります。漢方は痩せていることよりも健康であることを目指す医療です。無理のない範囲でダイエットしましょう。
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